国勢調査です

   はっと気が付けばまたまた仕事を回されていたDORAおばさん。今年は5年に1度の国勢調査がある年。総務省統計局のにわか公務員(委嘱状と身分証明書付き)になって受け持ち区域を廻ります。

日本国中ほぼ同じ日程です。皆様のご協力をお願いします
 9月 5日 調査員打ち合わせ会
 9月20日頃 調査地区範囲と調査対象の把握
 調査地区をまわりながら国勢調査のお知らせを配ります。
 9月23日頃 調査票の配布
10月1日から 調査票の回収(調査は10月1日現在です)
10月14日まで 調査書類の点検・整理
10月15日 調査書類の提出

国勢調査って?
未来への羅針盤? http://www.soumu.go.jp/daijin_column/column_050829.html
こんなデーターが出ます http://www.soumu.go.jp/menu_04/yosan/yosan_17/yokyu_12.html
今回の仕事をして思った事
   今回の国勢調査はずいぶんとニュースネタになった。「国勢調査期間です」という広報も多かったが、それ以外は大方マイナスイメージのニュースだった。
   今回の私の担当地域の一部に自宅のとなり組が掛かっていた。となり組までは顔見知りだし、ごく大雑把な家族構成位は長い間に頭に入っている。しかし、1歩そこから出てしまえば、総代も違うのでご近所といってもほとんど知り合いは居ない。義父が自治会の役員を長くやっていたので古くから居る方にはその繋がりで、あそこの家の嫁さんねと言う程度の信頼感はあるが、それ以外の人達にとっては「この人だあれ?」状態でしかない。それでは信頼感もないし、立ち入った事を知られるのに躊躇があるはずだ。幸いに私の調査区では単身の若い人達も気持ちよく協力してくれたが。
   しかし偽調査員による調査票の持ち逃げなどは、いたずらだろうが、お互いに顔も知らないから起こる事件である。
   5年後に次回調査が行なわれるのであろうが、地域の住民ネットワークを緊密にする取り組みなくしては、ますます成立しにくい調査方法となるだろう。特にその中でもアパート・マンションなどで暮らす人々をどう地域の中に取り込み、「この町の人々との暮らしは楽しかった」と考えてもらえるかに主眼を置けるかが問われると思う。日本は農耕社会の発想で、家を建てて定住してようやく地域住民とみなされる風がある。しかし、すでに労働形態がそれを不可能にしているし、青年・中年の生きの良い連中に地域社会の中での役割を求めたければ、頭の中を切り替えるしかない。
   また、地域の行事にあまり関わりたがらない若い世代も、いざ、地震だ水害だという時には地域の中で守られ、さらに地域を守る役をしなければならない事を考えて、日頃からの地域の中での付き合いの仕方を考えて欲しい。
   昔々、学生時代、統計調査の勉強をした覚えはある。データーの母集団が大きければ出てきた数値の正確性も増すという事は分かるのだが、世帯構成や生まれた年などは住民票から分かる事だし、通勤・通学場所や仕事の形態などは逆に学校や企業のデーターから分かる事である。コンピューターで繋がったネット社会では、大容量のデーターだからといってさほどの手間が掛かるものでもなし、わざわざ個別に調査するメリットが何かあるのか分からない。
   現在の公共機関などを中心とした個人情報の取り扱いについての神経過敏は漫画的だが、知った事を節操もなく撒き散らす事こそが問題の本質だという事をきちんと認識した上で今後どうするのかを考えて欲しいものだ。けれども調査員は1度経験すればもう結構。次はやりたくない。
新米調査員DORAの調査日記

05/11/28

   通帳の報酬入金を確認してこのお仕事はこれにて無事完結。

05/11/17

   市役所より『今回のあなたの報酬』についてのお知らせが来た。一応臨時の公務員だったので。月末近くに振り込まれるらしい。時給計算をすればこんなものかもしれないが、1月振り回されたことを考えると安いかも…。

05/10/15

   調査票提出日。調査票だけでなく、余った書類・封筒や身分証明書なども回収するので大荷物となる。
   時間より少し早く着いたが、前の人に時間が掛かって結局40分近く待たされる。
   担当の指導員さんに略図、枚数、調査できなかった世帯などについて聞かれた後、個別チェック。特に職業については表現様式があるようで、おまかせ。略図で1軒とばしていたのを書き直した他は大きなミスはなかった。
   最後に「また何かお聞きする事が出るかもしれません」と言われて「地図と下書きをもうしばらく持っていた方が良いですか」と聞いたら、「もういいわよ」とニッコリ。めでたくお仕事終了。

05/10/11

   調査データーの整理。マル秘文書なので気を使う。せっかく締め切って仕事をしている所へフラフラとじいちゃん・ばあちゃんが入り込んでくる。
   区分け地域ごとのデーターと調査票が合っているかのチェックと調査票の下段に調査区データーなどを書き込む。無くなっても困るし、紛れても困るので一気に片付ける。結局3時間近くかかった。

05/10/7

   午前中に残りの1軒の調査票を回収。これでまとめの作業に入れる。

05/10/6

   旅から帰って来て前回もらいそびれた所をまたご要望の時間に合わせてもらいに歩く。とりあえずまだ書いていなかった1件をのぞいて終了。これは明日の午前中にもらいに行く約束。後は居るのか居ないのか不明の家の様子を見る。

05/10/3

   午前・午後・夕方・夜と4回に分けて調査票回収。思いの外皆さんきちんと待っていてくれた。「分からない所はありませんでしたか?」と聞いてもほとんど質問は無かった。
   体調不良で今日は困ると言われた家が2軒、子供さんのアルバイトの勤務時間数が確かめられない所が1軒、その他に今日は居なかった家が数軒。これには6日回収のメモを置いてきた。本日最後の家は「pm9:00頃には戻ります」のメモ。どうせ遅くにしか居られない家なのでありがたい。
   特に大きいアパートでメモと共にポストに入れておいた調査票が2軒とも回収できたのは感動物だった。

05/10/2

   日曜の方が良いと言っていた2軒から調査票を回収。

05/9/30

   明日から調査票回収なので手渡せなかった大きいアパートの2軒と1戸建の家の計3軒ににメモをつけて調査票をポストに入れておく。小さいアパートの1軒は事実上別の住居があるようなのでいいにする。実際は明日・明後日は私が別件で忙しいので、月曜日にできるだけ集めてしまうつもりでいる。

05/9/28

   調査地域の地図を書き、小ブロックごとの調査世帯名簿を作る。新しく出来た家の番地は古い地図には載っていないのだった。回収時に調べてこなくっちゃ。
   1戸建の不在のお宅は郵便物も依然取り込まれないまま。小さいアパートの1部屋も明かり点かず。大きいアパートの1部屋はかなり遅い時間に帰ってくるらしい。もう1部屋は不明。

05/9/27

   まだ配布できないお宅の内2軒は家をちょっと出れば見えるアパート。昼間居ないことは分かっているので夜何度か見てみるが真っ暗。あまり遅くなると先方は(そういう生活が普通なので)かまわないとしても、こちらが気が引ける。

05/9/26

   昨日お留守だった家に調査票を持っていく。午前中で1戸建の家は1軒を残して配布終了。アパートは夜間、2軒渡せたがまだ渡せない所がある。
   夜、担当の指導員さんに電話。どうしても会えない、居ない場合は無住となっても仕方がないようだ。何しろ私が配ったビラだけでなくここしばらくの郵便物や配布物などが取り込まれていないのだから、メモを残しても読んでもらえなさそうだし、近所からのリサーチも限られる。大家さんから聞く方法もあるようだが、最近は管理会社を通している事が多いので、うっかりするとプライバシーの問題に関わってきそうだ。

05/9/25

   ようやくテリトリーのお宅に調査票を配りに行く。トークをきちんと決めておけば良いのに行き当たりばったりでマゴマゴする。とにかく午前・夕方・夜と3回廻って8割がた配り終わった。
   回収日は日を決めて午前中・午後・夜しかいないという事を聞いてきたので、それに従って廻る予定。

05/9/24

   お天気が悪いので調査票配布は明日に延期。
   回収日を予定として『調査票の記入のしかた』に書き込み、調査票・封筒とセットにした。少し予備が残るようだ。

05/9/23

   本日から調査票配布ができるのだが、予定が立て込んでいて、その時間は無かった。
   家を担当されている調査員さんは午前中に配布にみえたようで回収予定日まで入っている。その代わり彼女は封筒を置いていかなかったようだ。それを見て近くの調査員さんが「どんなふうに配布する?」っと相談にみえた。
   あるものは配っちゃおう、その代わり回収予定は書いたほうが利口だよね、と相談。結局もう一手間かけなければ配れない…。

05/9/20

   担当となった地区にお知らせを配りながら地区内をチェック。
   土地柄はなから断られるようなお宅は無いものの、平日の午後ではお留守の所がかなりある。
   新しくできた家が何軒か。アパートでは今現在無住の部屋、「たまに居ます」とご近所で教えてくれた部屋、「住んでいる人があるのかな」と?付きの部屋、アパートはそれぞれの住人と会うまで時間がかかりそうだ。
   もちろん、我が家にもここを担当としている調査員さんが同じ目的で訪れた。

05/9/13

   場所が空いたので袋で受け取ったままだった物を広げてチェック。出番ごとに仕分けをする。
   調査票と一緒に渡す『記入のしかた』には何かあった時の連絡先として自分の名前と電話番号を入れるのだが、60枚も書くのが億劫でラベルに印刷して張ることにした。
   封筒に張る両面テープも切り分けたが、なるべく張らずに渡してもらえるようにとの事。封をされたものは現場の調査員はチェックしないが、結局その先に行って誰かがチェックしてコンピューターに入力できるようにするのだが…。

05/9/8

   委嘱状と身分証明書がクロネコヤマトで配達されてきた。郵政民営化の議論って的外れていないかな。

05/9/5

   春に言われてすっかり忘れかけていた国勢調査のお仕事がとうとう開始。
   だいぶ前に会合のお知らせと資料が郵送されていたのだが、名前の字が違っているのも気に留めないまま今日になってしまった。実は委嘱状と身分証明書の発行に文字の違いは困るわけで事務担当者に「後日訂正したものを郵送しますから」と回収されてしまった。
   本日は仕事道具一式と資料を渡されて書き方の説明や注意点の指導があった。
   そしてそのまま提出日の時間決め。指導員と調査票の再チェックをするのにある程度の時間がかかるので指導員が受け持ち調査員の時間を割り振っておかなければならないそうだ。