風の頁オフ会
安曇野紀行
恒例となりつつある風の頁の夏のオフ会、一昨年は我々は参加しなかったが、今回と同様信州のストーブ屋さんを訪ねる旅、昨年は尾瀬、そして今年は再度ストーブ屋さんを訪ねての旅であった。
今回は現地で集合解散で、ストーブ屋さんの工房を訪ねて後、夜の大宴会だけがセットされている。皆それぞれの方法と日程で、集まる事になっていた。
そこで我々は前日に安曇野入りをして、まだまだまわりきれない小さな美術館見学と温泉の旅をする事にした。
TANUKIは前日からイソイソと荷物の準備。当日の朝はみやげの酒と肴を手に入れに走り回る。8/22、天気も良し、高校野球準決勝の第2試合が始まる頃、我々も車をスタートさせた。お馴染みのR150からR52へ入るコース。駿河湾は穏やかだが海の色は真っ青とはいかない。R52に入り山になると、黒雲がわいてきたが雨にはならなかった。途中、富沢の道の駅でトイレ休憩。高校野球は7回表6-2で常総学院がリード。監督さんが今年引退だそうで選手達が頑張っている。3時半、我々が富士川沿いの道に出る頃、このままの点でゲームセット。
4時半過ぎ、韮崎ICから中央高速へ。八ヶ岳PAでトイレ休息。さらに諏訪湖SAで30分ほどの大休止。少し歩いて体をほぐし今晩の計画を練る。6時半に豊科IC。出口近くの豊科ばんどこという料理屋さんに入る。古い建付けのどっしりとした建物、座敷もあったが土間のいす席に座る。ガイドブックによると郷土料理とお蕎麦の店らしい。
ふるさと定食¥3000をたのむ。お盆に満載でやって来るのかと思ったら、まず食前酒の梅酒がほんの1口とキノコのおろし和えがやって来た。食べ終わる頃に馬刺しと大きな揚げ出しナス。さすがのTANUKIがビールを注文。カロリー制限をしている身だけにグッと我慢の一口グラス。惜しみ惜しみ飲んでいるところに岩魚の塩焼きと野菜のてんぷら。いいかげん満腹になった頃、小ぶりのセイロに蕎麦が盛られ、トロロまで付いて出てきた。そして大満足の所に食後のブドウ。ほとんど飲まなかったので、あっという間の1時間だった。
時間が早かったこともあって我々が入った時は貸しきり状態だったが、次々とお客さんがやって来て、招き猫&TANUKIのコンビとしてはうれしいことだったが、皆さん普通のお夕飯でお蕎麦などが多いので、お支払いをする頃にはまた我々だけが残っていた。レジのお姐さんにほりでーゆ〜四季の郷までの道を教えてもらい次は温泉。
「とにかく山の方へまっすぐに行って、最後は山道だから気をつけて」と言われて出発。駅に迷い込んだが、本日はTANUKIナビが冴えていて無事に山の方へ。
実はもっと山らしい道かと思っていたのだが、普通に坂道を登っていくうちに真っ暗な中に異空間のように煌く大きな建物を発見。これが目的地。数年前の北海道で行った温泉を思い出した。こちらの方が安くて¥500。まだ新しくて気持ちが良い。中でじっくり暖まってから露天風呂へ。残念ながら星は見えなかった。
宿泊施設もあるのだが、温泉は夜9時まで。阪神が横浜に負けている試合を見ながら一休みして、本日の宿泊地・安曇野松川の道の駅へと向かった。
もちろん途中のコンビニで朝食を買い、松川に着いたのが10時頃、シートを倒し、車の窓に遮光カーテンを張り巡らしているうちに大汗をかいたが、コンビニで買った缶ビールの寝酒を分け合って、本日はしばらくぶりの早寝が出来た。ほりで〜ゆ〜四季の郷 http://www.holiday-you.co.jp
8/23、道の駅の朝は早い。4時頃からエンジンをかけだす車、出る車、入る車と賑やかである。
5時半起床。遮光カーテンを取り、シートを元に戻す。昨夜コンビニで買ったオニギリとサラダで朝食。ここの道の駅は水が使いにくい。トイレの手洗い水道のみで自動。よってお茶は沸かせないのでペットボトルのお茶で済ませる。それでも歯を磨き顔を洗って6時半出発。今日も晴天。
高瀬川沿いの県道は相変わらず景色もすばらしく気持ちの良い走りが出来る。R147に合流して木崎湖へ。木崎湖の側にある居谷里湿原を目指している。S46年に長野県指定の天然記念物になっている。ただし、ガイドブックなどにも地名があるだけで記事は無いので、今どうなっているかは分からない。
30分程で着いた湿原の看板の前には、何となく出来た駐車スペースに車が1台。向かいには家(別荘?)が2軒。看板の前でツリフネ草や野菊の花が迎えてくれる。だいぶ草原化しているようだが通路も出来ている。とりあえず靴に履き替えカメラを持って朝の散歩に出る。
少し歩くと木々の間の小高い所に立派な鳥居。しかし神様の居られる祠は可愛らしいものだった。その脇にはそれ以前に使われていたらしい石の祠も残されていた。そして巨大な『居谷里湿原』と書かれた柱が1本。
くるりとまわって行くと湿原らしく水の流れている所もあるが、巨大な水芭蕉の葉と羊歯に覆われている。所々に色々なキノコ。湿原の突き当たり近くにはサワギキョウも咲いていた。しかし、のんびりとしているとお腹をすかせた蚊にたっぷりの朝ご飯を提供することになり、せっせと歩く。結局1時間かけて1周。
予定より少し早いが、とんぼ玉美術博物館へと道を引き返す。ハロー安曇野 http://www.tombodama.net/
30分程で着いたとんぼ玉美術博物館は総合レジャーランドハロ〜安曇野の施設の1つである。開園時間は9時からなので、30分ばかり時間が早い。まだ職員の通勤時間帯である。午後、ぱろぱろさん一家を松本空港に迎えに行く予定なので、ここで車の荷物整理。
一段落つき、そろそろ時間も良さそうなのでTANUKIが助手席側の窓ガラスを閉めようとしたが、動かない。運転席側はスムーズに動く。あせるTANUKI。昔々、初代シャレードの窓ガラスが外れて閉まらなくなった経験があるDORAも観光地で開けっぴろげの車を置いておきたくない。結局JAFの救援を仰ぐことにし、TANUKIが恐る恐る電話をかける。到着まで30分待ちの予定。
それならとDORAは開いたばかりの売店へ。不安そうに車に残るTANUKIを尻目にとんぼ玉のチョーカーを見比べ、「やっぱり良い物は良いんだ」と納得して、財布がOKを出す範囲で買い求める。ついでに夕べから「サカナは買ったがワサビを忘れた」と言っているTANUKIのためにチューブ入りのワサビを1つ。
そろそろJAFさんも到着する頃と車に戻ってみたが、車は暑い。何の気なしに運転席にある窓ガラス開閉のロックを触るとスイッチが半端な位置になっている。きちんとスイッチを押し込むと何の事は無い、助手席側の窓もしっかりと開閉する…。そこにようやくやって来たJAFさんに平謝り。彼にとっても貴重な時間を1時間のロス、申し訳なかった。さて、ようやくとんぼ玉美術博物館へ。昨夜ほりで〜ゆで貰った1割引券を使って、1Fのとんぼ玉とガラス器の常設展示と2Fの企画展(オサムシのコレクションと手塚治虫のマンガ・皇室の引き出物に使われるという小さな銀器のコレクション)を見た。
ゆっくりとまわってさまざまな細かい物を見た後は、外の売店でジェラードアイスクリーム。¥250。さっぱりしたミルク味は癖が無くおいしかった。
まだ時間は11時前だが、高速を使わずにのんびりと松本空港へ向かうことにする。R19を松本・塩尻方面へ。幹線道路ではあるし結構道は混んでいる。その上あちこちで工事による片側通行。距離はたいして無いはずだが、知らない道でもあるし長さを感じる。でも着いてみれば12時前。
ごくシンプルな作りの空港をひとまわりして1つしかない小さな食堂へ。千歳行きが立つ前で立て込んでいる。しばらく向かいの売店で時間をつぶし、ともかくお昼。TANUKIは蕎麦、DORAはホットドック。軽いのであっという間に食べ終わり、カンカンと暑い中¥100也の送迎デッキへ出てみる。先客の家族連れが暑い中でお弁当を食べている。セスナ機が1機、駐機場に止まっているだけの滑走路。山並みがかすみまわりの緑が目に鮮やかである。でも暑い!しばらくして新しいセスナが駐機場に入り飛び立って行った。
やがて見物客か出迎えの人達か送迎デッキの人も増え、いよいよぱろぱろさん一家が乗った福岡発の飛行機が見えてきた。やっと暑さから開放されて到着ロビー前へ。ぱろぱろさん・チロさんとは昨年の尾瀬以来の1年ぶり。長女の姫さんとは初対面。到着ロビー前のドアが開くとすぐに現れた。帰りは最寄の塩尻北ICから長野道に入り豊科ICまで。そして小さな美術館が点々とある中を通ってDORA気入りの安曇野山岳美術館へ。別荘地の中の木々に囲まれたかわいい美術館で、足立源一郎画伯の絵をはじめ山に登って山を描く画家の作品が展示されている。受付の女性が簡単な解説もしてくれた。喫茶部からコーヒーの良い香りもしていたが、こちらは割愛。
次はここに着くまでに迷い込んだ穂高町健康温泉館前にある足湯に行く。丸い湯を囲んでベンチがある。中心には色々な表情の8面の顔。民話の八面大王がモチーフになっているそうだ。ぱろぱろさんは靴下が脱げなくて入れなかったが、後の4人で湯に浸かる。湯の中はこれも流行りの石が埋められて足のツボ刺激が出来るようになっている。けっこう痛い!
少しゆっくりして時間も良し、オフ会の集合場所明科駅に向かう。穂高町観光情報 http://www.town.hotaka.nagano.jp/hotaka/enjoy/index.html
明科駅の駐車場に車を止めたのが3:40。ほぼ同時に車を止めて降りてきた家族連れを見て「三重の交配さんだ」とぱろぱろさん。とりあえず飲み物…と駅前の自動販売機に取り付いているうちに、○さん登場。続いて長野まで新幹線で来てレンタカーでドライブをしてきたと言うデンさんの車到着。同じ頃shiro530さんも登場。そして出迎えのストーブ屋さん。さらには車で一緒に来たスタジオAさん・SUBさん・庭さんの若手3人組。ここまでは午後4時集合の時間厳守だったが、電車の時間は変えられない。時刻表通り4時少し過ぎに風さん・ままねこさん・どんちゃんの電車組が皆に迎えられて到着した。
ここからは車列を整えて駅のすぐ裏に位置する長峰山展望台へ。林道へ入ると舗装はしてあるものの急勾配。10年物のCR-Vはウニャウニャと文句を言い、あっという間に2速まで落とすはめに…。その上チロさんは山道のドライブが苦手なのが去年の尾瀬で分かっている。出来る事ならお夕飯をおいしく食べてもらいたい。見る間に前を走るスタジオAさんの車に置いていかれたが、どうせ1本道。何とかなるさとチンタラと登っていったら分岐点の紛らわしい所で待っていてくれた。
そこから展望台の駐車場はすぐ。車を降りて1歩登ると広場になっている。遠く山々を見渡す開けた所に不思議なオブジェが1つ。『過去・現在・未来』を表しているのだそうだ。その前でカメラマンが交代しながら皆で記念撮影。ススキの穂がきらきら光る向こうに犀川、その向うに遠くの山々のシルエットが並ぶ。川沿いに町もあるのだが緑が鮮やかだ。
次に皆で木製の展望台に登る。ところが小学生のモモプリンちゃんと高校生のチロさんは高い所が苦手。皆に「行ってごらん」とけしかけられて、恐る恐る、しかし2人とも登りきった。「あなた高い所は嫌いだよね」と分かっている人達ばかりの所では出来なかった快挙かもしれない。
ほとんどが初対面に近いにもかかわらず、このあたりで皆打ち解けている。さて、1度山を降りてストーブ屋さん宅へ。これがまたすごい山道。長峰山の林道とちがってこちらは幅が狭い。春に1度お邪魔しているとはいえおっかなびっくり登っていった。「レンタカーにしなくて良かった!」とぱろぱろさん。
ストーブ屋さんの家の前にそれぞれ車を押し込んでいる間に、歓迎要員の犬が入り口に連れられてくる。猫も連れられてくる。犬がワンワンと歓迎の辞を述べ、猫も尻尾を上げてご挨拶。やはり車は苦手でグロッキーだったままねこさんも猫の顔を見たとたんに元気を取り戻す。
ストーブ屋さんの仕事場を興味津々に見学している間に一方では犬猫と遊ぶ。一段落した所で「ご注文はありませんようで…次に行きますか。」とストーブ屋さん。
赤地蔵さんから反対方向のスカイ公園へ。これまたガードレールも無い細〜いスカイライン。見晴らしは良いが運転している方はヒヤヒヤもの。途中、猛禽類が道の真中で羽を休めていた。
着いた所は広々と芝生が広がりパラグライダーを楽しむグループが。早速三重の交配さんの坊やが虫取りに興じる。まだ幼稚園の彼は、すでに虫を捕まえたらSUBさんの所に持っていけば名前を教えてもらえることを学習した。
ふとスタジオAさんが「傍目にはどういう集団に見えるでしょうね」と言うので「町内会の旅行かな」と答えたが、車のナンバープレートは横浜・静岡・三重・長野・松本とばらばら。親戚にしては似ていないし、不思議な集団だったかもしれない。
さて、パラグライダーのグループはストーブ屋さんとはお知り合い。せっかくだからと2人の方がデモフライトをしてくれた。気流が良くて上手な人ならこの出発点よりも高く上がって同じ場所に着地できるそうだが、すでに夕方で空気の流れが良くないので下に下りるそうだ。それでも思ったよりもゆったりと空の上を楽しめるように見える。
「誰かやってみますか」と誘われてすかさず庭さんが立候補。しっかりと準備を整えてベテランの方が運転(?)する前に位置する。皆のカメラの放列の中、斜面を駆け下りて無事に空中散歩に旅立った。
我々は車で追いかける。公園の下には着地点も出来ていてここに下りたらしい。彼女を拾って我々は本日の宿泊&宴会場やまなみ荘へ。生坂村 http://www.village.ikusaka.nagano.jp/index.htm
夕暮れの中で着いたやまなみ荘。部屋割りをして30分後に宴開始予定。どんちゃんに「飲み始めたら入れなくなりますよ」と言われてまずは温泉へ。ぐずつき通しだったこの夏の天気だが、皆の心がけが良かったのでめったに無い晴天。たっぷりかいた汗を洗い流してさっぱりする。
そしていよいよ宴会場へ。ここで用事で遅くなると仰っていた津波さんも無事に合流。2部屋をぶち抜いた真中にテーブルを長く伸ばし満載のお料理が乗っている。
適当に座を占めてまずはビール!shiro530さんは「飲めないけど栓を抜くのは好きなんです」とポンポンと良い音を立ててビールの栓を抜いてくれる。まずは「乾杯!」
はじめは食べるのに忙しい。魚介のお刺身・鹿のお刺身・なます・えびの焼き物・キノコの寄せ物・角煮・てんぷら・茶碗蒸・小魚のから揚げ・餃子・イカ焼きetc。ストーブ屋さんが交渉してみると言っていたマツタケもお吸い物になって出てきた。皆が忙しく食べている間に風さんが皆の紹介をしてくれる。
程々にお腹に入ったところで座が動き出す。日本酒好きが寄り集まって一升瓶を抱え込む。少し慣れてきた三重の坊やが部屋の中を走り出す。それを庭さん達若手がかまいつける。○さん・津波さんのファンクラブを作る♪と言うぱろぱろ家のお嬢さん達も、とりあえずの話し相手はSUBさん達若手。
三重の坊やがお眠になったところで中締め。皆で記念撮影。撮影役のスタジオAさんはだいぶ聞こし召して自分のカメラのタイマーに遊ばれる。
どうせ長くなると思ったのか宿の人達は最後の味噌汁を出して帰ってしまったらしい。そこで内緒内緒で持ち込んだTANUKIの酒とサカナ登場。釜揚げの桜海老はそのまま、マグロはおもむろに包丁を出して切り始める。さらに今回は来られなかったじゃけんのうさんがこの会のために送ってくれたお酒、今回の最年長の津波さんが幸せいっぱい全部の酒瓶を抱きしめ、ありあわせの美女?を回りに侍らせてカメラに収まる。何故かどんちゃん1人スタジオAさんとさしで飲み比べ。この勝負は翌朝ケロリとしていたどんちゃんの勝ち!。(スタジオAさんの名誉のために、どんちゃんはビール党、スタジオAさんは日本酒党である事を加えます)
そこここに集まってそれぞれの話の輪が出来る。ぼちぼちと眠くなった人が座を外していったが、最後にはどうせならと甘い物のお土産まで登場。そしてハッと気が付けば午前1時を回っていた。8/24早朝、DORAはもちろん気が付かなかったが、耳聡い人達は外でドーン!と鳴る音に起こされたようだ。「まだ5時だった…」とTANUKIもブツブツ…。多分それで起こされたどんちゃんと庭さんが朝風呂に出て行く音を聞きながら目が覚めないDORA。ままねこさんもまだ寝ている。しばらくゴロンゴロンした後、先発隊が上がる頃DORAもなんとか縦になって朝風呂を浴びに行った。
やっぱり朝風呂は気持ちが良い。気分だけはシャッキリ目覚めて帰ってきた。しばらく部屋でくたくたしていると風さんから朝ご飯の連絡。
皆で食堂に下りていく。男性陣も二日酔い気味のスタジオAさんと津波さん以外はきちんと登場。日本の宿の朝ご飯の定番、ご飯と味噌汁、納豆・海苔・マスの塩焼き・漬物にサラダそしてヤクルト。さすがに全部は食べられなかったが…。
帰りにチラッとのぞくと昨夜の宴会場の片付けの真っ最中。「朝からあんなの片付けるのいやだろうねぇ」と言ったのは誰だったか…。
部屋に戻って出発の準備。荷物を整理したりドロンと化けたり着替えたりとあわただしい所に、風さんがやって来てどんちゃんに会費の計算を頼んでいく。「面倒なんだよ〜」と言う風さんに「たいして大変じゃないですよ」と携帯電話の電卓を使ってさっさと計算をするどんちゃん。あっという間に計算を終えて会費徴収。ちなみにあれだけ食べて宿泊込み¥10,000でお釣りが来た。
一段落した所で1部屋に集まって解散しようとしたが、スタジオAさんはアルコールが抜けるまで後1〜2時間とぼ〜っとしている。津波さんの方も起きた事は起きたけど行方不明。
いつまでも居ても仕方が無いのでここで解散をしてそれぞれの道を行く事にする。
明日まで居るというぱろぱろさん親子とshiro530さんはストーブ屋さんの案内で安曇野ドライブ。三重の交配さん一家は穂高の方でもう1泊。若手3人組に東京までどんちゃんも加わった車組は、「もう少し休みたい」というスタジオAさんの要求で、SUBさんの運転で岩崎ちひろ美術館に行くらしい。デンさんは長野からの切符を買ってあるそうで、もう少しドライブをして長野から新幹線で帰る予定。我々は風さん・ままねこさん・○さんを乗せて松本へ。駐車場まで出たら津波さんもケロリと出発の準備をしていた。どなたかのご不幸でここから岡山の方までお悔やみに行ったらしい。
晴天の中それぞれの目的地へと車をスタートさせて、今回のオフ会は無事に終わった。オフ会は終わったが旅は続く。昨日の渋滞と道路工事に懲りたのとままねこさんも車に弱いので、給油をした後、迷わず豊科ICから長野道。道も快適であっという間に松本IC。ただし松本駅まで空いているわけではない。駐車場に入れる車と、送り迎えの車で駅前はベタベタの渋滞。何とか割り込んで、駅のコインロッカーに荷物を預けて町を歩くという3人と別れる。ここで11時。
駅前の渋滞でこちらは戦意喪失。松本はお城も博物館も浮世絵館も一通り見ている。それよりもお土産を買おうとTANUKIの昔の記憶で松本ドライブインを探すが、無い。なにしろスキーに来ていた頃の記憶だから軽く10年は経っている。川沿いの道を右往左往し、結局無くなってしまったのだろうと結論付ける。
「それなら昨日見たドライブインへ。多分豊科から大町までのどこかにある。」というわけでせっせと安曇野へ逆戻り。まだ時間も早いしどうせ明日も休み、心の余裕は十分ある。今度はR19をたどる。そろそろ昼というところで池田の道の駅あたり。せっかくだから池田町立美術館へ。看板の斜め加減にだまされて、前の車に続いて入った道は住宅地へ入る道。その前を行く自転車も含めてみんなで元の道から入りなおして、山に登っていく。高台から町が一望でき、その向こうは北アルプスの山々、ハーブの花壇の良い匂いも立ち込めて、ちょっと十勝池田のワイン城を思わせる。
この美術館が出来る発端となった小島孝子(人物画や静物画が多い)の企画展をやっていたが、山々の絵の方が心引かれた。
さて12時半、美術館の駐車場の所にあるカフェレストラン岳樺でお昼。DORAはお勧めの自家製パンのバーガー。¥1000の値段が納得の巨大なバーガーが2つに切られて出てきた。ハンバーグそのものも肉の味がしっかりとするし、レタス・トマト・キュウリ・玉ねぎ・炒めたキャベツと山盛りの野菜もはさまれている。それにフルーツとコーヒー。時間もゆっくり目だったのでこれが最後の1つ。TANUKIは夏野菜とチキンのカレー。スープとサラダ・コーヒー付き。
ここの出口のコーナーのお店で、小さな額に入った猫の絵を売っていた。ちょっとスマートなジライヤや、おすましの小慈朗、尻尾が長すぎるクロン、しかし、白黒はみゆそっくり。よほど買おうかと思ったが、みんな欲しくなりそうで止めておいた。食後は町役場の敷地内にある図書館に併設されているてるてるぼうずの館を訪ねる。こちらは童謡『てるてるぼうず』の作詞者で池田町出身の浅原六朗の記念館。無料だが、鍵のかかっている入り口のブザーを押すと図書館から人が来て戸を開けくれる。作家としての資料が中心で硬い記念館だが、小さな館の天井は傘を模したものであり、てるてる坊主の童謡が流れる中、2Fにはてるてる坊主に関する子供達の学習の成果などもあり、楽しい気分になれた。
ところでドライブインにはまだ行き着かない。付近の道をグルグルとあっちかこっちかと走り回る。「毎度お馴染みのTANUKIでございます!」と運転しながらDORAが選挙カーの真似。結局だめなら高速に乗って梓川SAあたりで調達しようとまたも豊科ICへ向かう。ところが何と豊科ICの手前の十字路に広々とした駐車場を控えて立つのは探していた穂高ドライブイン。何で今までこの道を通らなかったのか…。
ともかく店内をひとまわり。今回のみやげは蕎麦粉入りのカステラにしてみた。ついでに水分補給。自販機で買った2本のお茶の1本目は瞬く間に飲み尽くしてしまった。
3時20分、我々としては早めの時間だが、目の前の豊科ICから帰途についた。いつもの韮崎ICで降りてR52へ。途中、新しく出来た鰍沢町交流センター塩の華に立ち寄る。以前も町のおばさん達が蕎麦など食べさせてくれる施設があったと思うが、大きくきれいになった。またここは硯や紙の産地でもあり、そのようなものも売っている。6時頃、そろそろ閉店の時間なのでゆっくりは見られなかった。
一休みをして後はひたすら南に向かう。8時頃にはR150のイチゴロード。海側と山寄りと2方向から本格的な花火が上がっている。だいぶ雨で中止になった花火大会があるので夏の最後の日曜日にもってきたものか…。「焼津じゃないよな」とTANUKIはしきりに心配する。
8時半には焼津に着いた。これから夕飯のしたくも面倒なのでそのままラーメン屋へ。TANUKIは贅沢ラーメンを頼んでおいて「これも、あれも」と具を分けてくれる。カロリーオーバーが分かっているのなら頼まないように…。予感がしたのかDORAはお茶碗サイズの揚げなすのミニ丼と餃子。
お腹もいっぱいになって9時半前に自宅着。夕べは夜遊びをしたというクロンがニャ〜ゴロ♪と迎えてくれた。(03/8/22〜24)
☆ キノコと松本の飛行場と長峰山の集合写真はTANUKIのカメラ。デジカメではないのでコントラストがだいぶ強くなっています。
☆ 酒ビンを抱えて幸せそうな津波さんは風さんの撮影。風の頁から頂いてきました。