日 光 2006
今年の地区民児協の旅行は日光。昨年の座り疲れた反省を生かして少し近い所になった。しかし集合時間は昨年と同じam7:00に初めのグループがバスに乗る。早起きをして洗濯物を干した後、am6:55自宅スタート。私の集合場所にバスが来るのはam7:15のはずだったが、7時を少しまわったところでバスは到着。しかし、つつがなく全員乗り込んで目の前の信号をまわり込んだ所で出勤するTANUKIとニアミス。早め早めだったので最後の待ち合わせ場所で少し待ったが、am7:20に東名ICに入り東へ。恒例のガイドさんのご挨拶に続いて会長挨拶、今回の旅行幹事長の挨拶、さらに旅行永年幹事のK氏の挨拶が続く。
富士川SAで1回目のトイレ休憩の後、とりあえず研修は済ましてしまおうと『赤い羽根共同募金』についてのビデオ鑑賞。
そしてさっそく用意のお菓子が配られ、缶ビールとお茶が回ってくる。さらにはFさん手作りのケーキや、それぞれに持ってきてくれた御菓子やつまみなども次々に回ってくる。海老名SAで2度目のトイレ休憩を取り、お昼の弁当を積み込んでいざ首都高へ。とりあえずベッタリの渋滞はなく、ガイドさんが周りの建物などを説明して退屈を紛らわしている間に東北自動車道へたどり着く。実は私は早起きがたたってウトウトしていたのでこの間の記憶はない。気が付けば蓮田SA。am10:55。眠気覚ましに冷たい缶コーヒーを飲だ。
後1時間半ほどで東照宮に着くとの事で早お昼。バスのスタートとともにお弁当が配られる。食前酒にとワインも回ってきた。お弁当も食べ終りちょうど昼頃に宇都宮ICから日光宇都宮道路へ。pm0:40頃、真っ赤な神橋と天海和尚と板垣退助の銅像に迎えられた。もう少し登って駐車場へ。
首都高のビルの谷間やバスの旅 DORA
駐車場でしばらく待つ間に赤いジャケットの案内人がやって来て日光東照宮1周ツアー。まずは階段を上って輪王寺へ。「静岡と違ってここが一番長い階段ですよ」と我々が静岡から来たのを知ってのご案内。ちょうど研修で若い人達を連れて静岡の浅間さんと久能山東照宮から帰ってきたばかりだそうだ。日光東照宮と久能山東照宮は富士山を挟んで鬼門・裏鬼門の位置に当っているのだそうだ。
それはともかく、ここ日光東照宮はこの輪王寺と東照宮・二荒山神社の3つで構成されているそうだ。明治維新でも神仏分離もされず残ったため、神域に五重塔が建っていたり、山門に仁王像と狛犬が配置されていたりと今では珍しい配置のままあるそうだ。
しかし、輪王寺の仏様を拝んむと「厄除けのお守り」、大きな五輪塔を見学すると、「干支のお守りの数珠」の販売。お坊さん方も滑らかな口説で勧めてくれる。
杉の青葉、紅葉の若葉の中をなお進むと、石の鳥居、その先に五重塔、そしてようやく表門、外に向かっては仁王像、反対側にまわると狛犬が鎮座している。その先の神厩舎に三猿で有名な猿の姿で人の一生を表した彫刻がはめ込まれている。猿は馬の守り神で、時間によってはここに神馬が居るそうだ。修学旅行や遠足のシーズンなのか子供達の団体が多い。人混みの中で記念写真を撮り陽明門にむかう。
全身これ彫刻の塊の陽明門、彫刻にもそれぞれ意味があるそうだが、その隙間のない細かな仕事に圧倒される。回廊の極彩色の彫刻も見事だが色が程よく落ちて逆に落ち着いて見える。好きか嫌いかと聞かれればあまり好みではないが様々な技法を凝らしそれを一つの世界に組み込んだ技には圧倒された。
内部に入ってお供廊下の眠り猫は本当に小さなもので「この上です」と書かれた看板ばかりが大きかったが、ここの彫刻の中の唯一の左甚五郎の作で、猫の特徴が良く出ていた。けれども、決して眠っている猫ではないと思った。裏に彫られたスズメを守っているという話がついているそうだが、すぐにも動き出しそうな姿はそのスズメを狙っていたとしてもおかしくはない。
ここから靴を脱いで拝殿に回り、巫女さんが建物内部の説明をしてくれ、その奥の石の間では禰宜さんが説明の後でお守りの販売口上を述べた。
他にも神輿舎の天井画の天女ややはり天井画の鳴き龍などを見せてもらったのだが、ルート上のどこに入るのだか分からなくなってしまった。とにかく、ぐるりと東照宮を一巡りしてバスの待つカステラ屋さんへ。町のあちこちに日光カステラの看板があったがここもその1つのようだ。とりあえず皆さんお土産買いモードに。
カステラの後は塩辛いもの、バスで少し先に進んで日光おかき工房。ガサガサと袋詰めになったものから箱入りのお遣物用まで各種取り揃っている。
梅雨空や苔柔らかに宮守る DORA
この先メンバーは二手に分かれて、東部ワールドスクウェアで見学をしたい人だけ下車。女性ばかりほぼ半数がここで降り、残りはさっさと本日のお宿・鬼怒川御苑へ。もちろん私もさっさとお宿組。今回は1部屋5名ずつ。
4時前に着いたのでノンビリと温泉へ。単純アルカリ泉だそうだが、肌がツルツルになりよく暖まる。身体を洗って暖まった後で、1度浴衣を来て少し離れた露天風呂にも行ってみた。こちらは特に何もなく湯船がひとつ。若葉の緑と風が気持ちが良いが、お湯はかなり熱かった。
ノンビリしている内にワールドスクウェア組も帰って来て「良かったよぉ、全部見たし」と言っていた。彼女達もゆっくりと食前のお湯に浸かってpm6:30から宴会。お料理はごく当たり前の宴会料理だが、竹の子を縦半分に切ってマヨネーズをかけて焼いたものや湯波のバター焼きが珍しかった。
宴が始まってから「市民児協に急に広報部ができたのは何のためか」と当の広報部にまわされた人達から話が出て、けっこう真剣に議論になった。その後はカラオケ。ダンスまで出て、好きな人達は盛り上がり、そうでない人たちもそれなりに楽しいひと時だった。私は今回は昔取った杵柄で『ひょっこりヒョウタン島』などを…。さすがに30年近く経つと振り付けは忘れています。
宴の後は再び同室の皆さんと温泉。出る時ちょうど入れ違いに来た別の部屋の人がタオルを忘れてきて、こちらの部屋の仲良しの方が「使って」とタオルを貸して帰ったのだが、我々部屋に戻ってコロリと寝てしまったようで、翌朝「タオルがなくちゃ困るだろうと、ずいぶん入り口で呼んだのに…」と借りていった方に言われた。
翌6/7、私の起床はam6:00。すでに全員起きていた…。温泉に行く人、支度をしながらゆっくりおしゃべりに興じる人、朝ごはんはam7:00からバイキングという事で部屋の皆で少し早めに会場前に行ったが、会場が開いたのはまさに時間通りだった。昨夜の宴会も付いてくれた仲居さんは1人、今朝も広い食事会場にほんの何人かしか人が付いていない。
和食・洋食一通り揃っていたが、アイスカフェオレだけでコーヒーがないのが残念。我々のテーブルに一緒に座った旅行幹事長(男性)「他の男性の皆さんには目の毒だよね」と卵5個分位の卵料理。
朝ごはんの後は売店でお土産を見繕う。部屋に戻って荷物を作りそのままNHKの朝の連ドラ。他の部屋の皆さんがバスの中で待っている所へ時間ギリギリで滑り込み。am8:30出発。
ほんの数分の所にある炉辺漬のお店へ。漬物はお土産に頂いただけで日光の地酒を買った。水はもちろん米も麹も地元のものでできているそうだ。外に地場の農産品を売る店もあったが、井川か川根でもあるなぁ…、と見ただけ。
ここから日光いろは坂の登り。カーブごとにい・ろ・はとふられているそうだ。
新緑のいろはをまわるバスの旅 DORA
いろは坂を登りきって華厳の滝に着いたのが10時少し前。100mあるエレベーターで滝を見上げる所まで近づける。お1人様¥530。乗務員付き31名定員のエレベーターで1分かかる。途中階はないのでかわりに10mごとの刻みで下降状況がわかる。今年は雨が多いので水量豊で見ごたえがあった。秋に訪れた那智の滝同様日本3代名瀑の1つだが、こちらは富士の白糸の滝のように中心の滝を取り囲むように細い滝が糸のように掛かっている。季節が遅いのでちょうど若葉色の木々がとてもきれいだった。
30分ばかり後バスに戻る頃、一転にわかにかき曇り、土砂降り。危うい所で濡れずにすんだ。
ごうごうと流れる水に若楓 DORA
一度下車するつもりだった中禅寺湖はそのまま通過。ガイドさんが日光金谷ホテルなど避暑地としての日光の話や、戦場ヶ原で戦った男体山と赤城山の民話などを話してくれた。
1時間ほどバスに揺られているうちに雨も上がり、戦場ヶ原の駐車場着。「たっぷり歩きたければそのようにバスを着けます」と運転手さんに言われたが、ここで降ろしてもらってさわりだけ楽しむ事になった。こちらはまだ本当に新緑。修学旅行か遠足か小・中学生の団体が多い。脇の川で釣をしている人、大きなカメラを構えている人、脇に寄ってお弁当を楽しむ人、団体で歩いている人以外にも色々な楽しみ方をしている人達が居た。
一応湿原を守るために木道が敷かれている。川の水はきれいだったが、湿原を歩いているという感じはあまりなかった。運転手さんに「途中の抜け道はないので○分経ったら戻って下さい」と念を押されたが、気が付いたら折り返しまで来たのは1期生ばかり全員だった。記念写真を撮って引き返す。
そういえば男体山、ガイドさんの説明によると今までの記録より2m高くなって2.486mあるそうだ。
早足で歩む湿原郭公の鳴く DORA
戦場ヶ原を出発したのがam11:30。R120を湯元方面へ、金精峠にはまだ雪が残っていた。群馬県側に入ってドライブインで昼食。平日のせいかちょうど昼時ではあったが貸切だった。どこからともなくビールも出てきて、辛さの効いたおかずに良くあった。食後は売店をひとまわり、朝取りの細いアスパラガスが1握り\100、皆で買い求めた。
予定より少し早めにスタート、沼田ICから関越道に入った頃にはまた雨模様、上里SAでトイレ休憩。ここからしばらくは旅行委員が用意してくれた賞品をかけてビンゴを楽しむ。意外としぶとく中々ビンゴ!の声が聞かれなかったが、リーチが掛かるとぽつぽつとビンゴ!の声も上がったが、最後の人が上がるまでかなり時間が掛かり、けっこう盛り上がりを見せた。お休みの人の分のビンゴの賞品と炉辺漬の店で頂いた漬物があるとの事で、それをかけての2つ目のゲームは、ガイドさんの話す言葉の中にいくつ「ちゃ」が含まれているかをあてるゲーム。「茶・チャ・ちゃ」はいくつ…。耳はあまり良くないけれど「茶々」は耳慣れていてピタリを当てた2人の中に入って漬物をゲット。そうこうする内に鶴ヶ島JCTから圏央道へ。ひょいと気が付けばあきる野IC。残念ながら中央道の八王子ICとはまだ繋がっていない。それでも私がいつも通る道ほど渋滞はなく八王子ICへ。談合坂SAで一息つき、大月JCTが河口湖方面へ、さらに東富士五湖道を通って御殿場ICから東名へ、富士川SAで最後の休憩を取り、pm6:30頃には清水あたり、会長、旅行幹事、ガイドさんの挨拶が終わる頃には焼津IC、つつがなくpm7:00頃には家に帰り着いた。