ちょっとした感想   

16/6/30

   今日で6月もおしまい。今年もあっという間に半年が過ぎた。
   この6月は雨が多かったこともあるが、何もしないで日が経った感が強い。ずいぶんテレビっ子をやっていたのだが、終わってみれば何も頭に残っていない。というより、同じコメンテーターが朝から夕方まで次々と別のテレビ局に席を移して同じような事をしゃべっているのをぼ〜と眺めていたというのが正確かもしれない。実際には1つの事についても色々な意見を持つ人が居るはずだし、テレビ各社も昔は少しは意見の違いが見えていたはずだが、それができない事はおかしいとマスコミ各社は気が付いているのだろうか。

16/6/29

   沖縄での米軍関係者の事件事故が続いて取り上げられている。沖縄の人々は沖縄だけが何故被害を受けるのかと憤るだろう。米軍側にとっては飲酒運転などの小さな事故は他の土地でもあるはずなのに何故沖縄は大騒ぎをするのかと疑問かもしれない。
   私は東京育ちだから米軍基地といえば横田がまず思い浮かぶ。私が東京に居る頃には立川にも基地があった。どちらの街にも制服姿の米兵だけでなく私服で家族連れのアメリカ人も多くいた。さらに横須賀にも海軍基地がある。しかし、小さな事件事故は起こっていただろうが、殺人事件や小学生への強姦事件のような悪質な事件は聞いていない。
   やはり沖縄にはアメリカの占領地意識と戦地の最前線を支援する前線という特殊な位置にある事が犯罪の多発を生んでいるように思えてならない。トランプ氏が大統領になったら、早々に実戦部隊にはお引き取り願うに越したことはないと思う。

16/6/24

   イギリスがEUを離脱。我々は離脱というが、日本語を話すイギリスの人達は独立と言っていたから、これはこちらの方が強いかなとは思っていた。
   51.9%対48.1%と僅差だった。投票率も高く、離れるメリット・デメリットと残るメリット・デメリットも拮抗していたという事だろう。残留派のキャメロン首相は辞任を示唆した。実際には大きな契約(条約?)の離脱までの道のりも長いらしいが…。
   投票権を持つ国民も悩んだろうが、この影響が世界に何をもたらすか、世界中がもっとも良い次の1手を考えなければならない。日本では経済の問題ばかりがクローズアップされるが、引き金は移民や域内の労働者の移住問題だっただけにもっと広範囲で色々な事が起こるのではないだろうか。

16/6/23

   全国各地でクマが出没している。それも住宅地でまで目撃されている。それだけ里と山の仕切り線が分からなくなってしまっているのだろう。1番大きいのは猟が生活の糧ではなくなっている事ではないだろうか。毛皮や肉を求めて狩る側としての人が山に入らなくなったので動物の方は人への警戒を忘れてしまった。一方で車を使うことで人が山奥へ簡単に入ることができるようになってしまった。さらには山里が衰退して山と里との境界線があいまいになってしまったこともあるだろう。
   人は昔から住む場所が安全になるように環境を整えてきた。家の周りや畑の周りなどはきちんと草刈りをし落ち葉掻きをして(もちろん肥料や焚き付けなどに使った)周りの視界を得るようにしていた。山から下りてお地蔵さんを過ぎると田が広がり家並みが見え屋敷周りに畑や果樹があるというのが日本の農村風景ではなかったかと思う。その山も人家近くは入会で人が入り落ち葉や薪を取ったり山菜やキノコを採る場として人の手で整備をされていたはずだ。野生動物と遭遇するのはそのまた奥と相場が決まっていた。
   環境保護とは自然を野放しにすることとは少し違うと思う。野放しで良いという事になると人間が住む環境が無くなってしまう。それぞれの土地で祖先代々人の営みを通して作られてきた環境、人にとってもそこに居る他の生物たちにとっても落ち着けるその土地ならではの生物相を守ることが大切なのではないかと思う。

16/6/17

   東京都の問題に元東京都民(最低でも私の曾祖父の代まで東京でたどれる)としてはもう1言付け加えたい。
   知事の辞任は6/21だそうだ。それまでは都知事としての責任がある。都知事の金遣いについて、特に都知事となってからの出張旅費・公用車利用・絵画購入などについて、議会も知事も都民の疑念にこたえるべきではないだろうか。
   それ以外の問題については、マスコミが地道に最後まで責任をもって検証を続けるべきではないだろうか。何しろこれだけの時間、都にはその他にもこの議会で議論すべき事が多々あったであろうにほぼ空転させて面白おかしく消費してしまったのだから。

16/6/15

   舛添都知事がついに辞任を表明した。セコイだけで大きな事件でもないのにと言う人もいるだろうが、やはり人品卑しすぎて、都知事というポジションはどんなものだろうと思う。
   彼の功績をあげるならば、政治資金が政治家本人にも使いきれないほど与えられて、家族の生活費や絵画購入(趣味か利殖か)にまで使って領収書をかき集めなければならない事が分かったこと、さらに、都庁が金余りのようで都知事の出張旅費や公用車利用に糸目をつけていなかった事などが表に出てきた事だろう。
   バブルで都民・国民全体が金余りの時ならば、さほどの問題にならなかったかもしれないが、国も地方自治体も「お金がない」と住民サービスを切っている中で、さらには消費税を上げなければ財政破たんするとと言い続けている中で、生活が成り立たなくて結婚も子育てもあきらめている若者がいる中で起こった事だから、これだけ大きな問題となったのだと思う。さらには大災害が続いて、東北でも熊本でも生活再建をどうしようかという人が多々ある中、一部政治家だけが金余りになっている現状が我々普通の人々のいら立ちを大きくしたのではないだろうか。
   都民ではないので都知事選にはかかわれないが、参議院選挙の投票日も近い。

16/6/14

   アメリカのナイトクラブで銃撃があり、100名近くが死傷したそうだ。
   犯人は1人でマシンガンを撃ちまくったらしい。アメリカの銃所持派は身を守るためには武器が必要だと言うが、今回も誰かが撃ち返したという事はなかったようで、犯人は警察に撃ち殺されたようだ。
   結局、現代の常識あるアメリカ人は遊びに行くのにわざわざ銃を持って出ないし、誰かが撃ってきたとしても身を隠すなどで身を守るとしても、反撃をすることはないのだろう。
   それでいながら警察は犯人を逮捕して何故そんな事件を起こしたのかを解明する事よりも場を収めるために殺してしまう。
   どうにも理解しずらい人々だ。

16/6/12

   舛添都知事が責任を感じて給料を減額するなどと言っているが、その月給たるや小中学生の就学援助を必要とする片親家庭のお母さんの年収並みである。厚労大臣までやった方だが、現実を全く把握することなく仕事をしていたのかなぁ…とはなはだ残念だ。
   今選挙になるとオリンピック時の日程がどうのこうのというのは言い訳で、たぶん彼よりましな候補者が見当たらないのだろう。その程度の知事を(青島・石原・猪瀬・舛添と)代々面白がって当選させていた都民もどうかと思うが、18歳からの政治参加でまじめな若い人たちがしっかりと人を見て政治家を選んでほしい。

16/6/10

   目的もなく本屋へ行くのが好きだ。図書館でも良いのだが、行きつけの図書館はそうたくさんの本が次々と増えるわけではないので、お気に入りに関してはある程度読んでしまっている。そこへ行くと本屋さんは常に新陳代謝をしていて新しいものがある。
   気の合う本というものは決まってくるのだが、思いがけないコーナーで思いがけない出会いがあるのは本屋さんの方だ。
   昨日も静岡に出たついでに大型書店をブラブラしていて、詩歌のコーナーで『ねこのほそみち』(さくら舎)を見つけた。元になる俳句(もちろん猫が主役)に俳人の堀本裕樹さんが解説を書いている。時にはショートショートのような物語になっているものもある。その同じ俳句にねこまきさんが漫画を入れている。見開き1ページに1つの世界が現れる。
   俳句も『恋猫やポンと深夜のメール来る  冨沢 賢』のような今時風から『母猫が子につかはれて疲れけり  小林一茶』のような今も昔も納得できそうなもの、さらには『おそろしや石垣崩す猫の恋  正岡子規』のような迫力のあるものまで88句、猫は俳人に好かれているようだ。
   ちなみに私は『暑き日や先づ猫が邪魔夫が邪魔  上野さち子』が今の気分かも。

16/6/8

   東京都知事の公私混同問題で都議会もテレビも大騒ぎをしている。
   参議院議員時代の政務調査費を家族との旅行の宿泊代金に充てたとか食事代を出したとか子供の衣類や本を買ったとかなんともみみっちい話のおまけつきで、知事公用車の利用状況や海外出張費、美術品購入などなど、人間性というか資質というか、を問われている。
   元都民としては都議会で議論すべき事が山積みのままというのも如何なものかと思うが、6月議会はこれだけで終わりそうだ。
   国会議員時代の問題も含めて、これだけ個人が使った生活費まで入れないと帳尻が合わないような経費を出せるのならば、国民としては税収不足だ予算が足りないだなどと言ってほしくない。東京都も知事1人に出張旅費や公用車の余分な経費、何に使うのか理由不明の美術品購入などにあれだけのお金を出してビクともしないのならば、福祉や子育てなど必要な経費を人員増強も含めてきちんとしてほしいものだ。

16/6/4

   北海道で6日間行方不明になっていた7歳の男の子が無事に発見された。
   テレビでも大騒ぎになり、大捜索をしていたので虐待か否かやしつけとは等と外野からいろいろな声が飛んでいたが、まずは無事で良かった。
   いたずらを叱られて車から降ろされて置いてけぼりにされたようだが、少し離れた所で車を止めて父親が置いてきた方向へ迎えに歩いたというから、出会わなかった時は親の方もパニックになったことだろう。
   子供の方はまだハイテンションのままだったのか別の道を進んで行ったようだ。この道が自衛隊の演習場へ続いている道という事で大人にとっては死角になったらしい。とにかくそのまま演習場に迷い込み、施設の建物のカギのかかっていないドアから入りそこで寝泊まりを続けていたらしい。食料はなかったものの水道はあり、板の間にマットレスが保管されていた事からそこに潜り込んでいたようだ。
   親子とも反省する事はたくさんあるだろうが、これまでの育て方は間違っていなかったと思ってもらいたい。何よりも生きるための基本を彼は身に着けていたから、これだけの長い時間を最小限の条件で生き延びたのだから。

16/6/2

   目が覚める直前に面白い夢を見た。
   T家の祖父と父(とっくに亡くなっているのだが2人とも若い!)に見送られて母の見舞いに行くのだが、何故かTANUKIの知り合いの家に泊めてもらう。この知り合いもだいぶ前に亡くなられたがその頃の年齢に近い。「泊まっておいで」と玄関わきの部屋にあげてくれる。そうすると庭の方から「ここの家には何もないだろう」とTANUKIの若い頃の同僚がお茶を持ってやって来た。
   なぜか母の居る施設へワープ。姿の無い職員の方が「今日はボール遊びをしたんですよ」と話してくれる。母は何故か手毬を抱えてうれしそうに立っているが何も言わない。
   ここでまた知り合いの家にワープ。家主は「体が痛い」と私のために敷いてくれて電気毛布を掛けた布団で丸まっている。もう1つの布団で何故か友達と「それならこっちで一緒に寝よう」と遠慮しあいながら布団に丸まっている。するとTANUKIが部屋中に敷いてある布団を踏みながら大音量でラジオをかけ始めた。
   実はここで実際にとら丸が吐いてTANUKIが大声をあげて後始末をしていた。その一瞬後で目が覚めたようだが、妙にリアルに見た夢を覚えていた。

16/6/1

白シャツの自転車の群れ朝の風     DORA

5月    7月