ちょっとした感想   

07/11/28

   昨日の午後から何もかも放り出して『冷たい校舎の時は止まる』(辻村深月著・講談社)を読んでいた。
   高校生辺りを読者に想定しているのだろうが上・中・下巻でかなりのページ数だと思う。基本的にはホラーなのだろうが、登場する高校生達の心の奥に抱えこんでいるものの標本、あるいは現在社会の中の子供達の問題の羅列のようなものとしたら良いのだろうか。
   崩壊家庭、ネグレクト、無理心中、孤立、いじめ、拒食、非行、自殺よくも詰め込んだものだがそれをオブラートで包むように青春小説らしく誰と誰が付き合っているのか居ないのかのストーリーが織り込まれている。
   小説としてよく出来ているかどうかは分からない。ただ、この孤立した空間に確かに私も引き込まれていた。

07/11/25

   昨夜は横浜でTOPPOさんの主催で夏に手術をされた昼間の行灯さんの快気祝いをした。もちろんおきぬさんもご一緒。そうなればTANUKIも一緒に付いて来るという訳で、結局5人でミニオフ会となった。
   会場は沖縄時間という沖縄料理のお店。少し早めの時間に待ち合わせて泡盛と沖縄料理を楽しんだ。昼間の行灯さんがこっそりと見せびらかした古酒は姪御さんが生まれた時に甕に入れたという38年もの。日本酒の古酒は琥珀色になるが泡盛は無色のまま味だけがとてもまろやかになる。もちろん、からからという可愛い酒器に入ってくるお店の泡盛も美味しかった。
   沖縄の旅ではあまり沖縄らしいものは食べなかったと私が言ったので、おきぬさんとTOPPOさんがあれこれと美味しそうなものを選んでくれた。魚のから揚げというものは私の好物だが、グルクンという魚のから揚げは身がシコシコしていて骨までしっかりと揚がっていて美味しかった。お刺身の魚は上がったばかりの鯛のように白身で咬み応えがあった。
   話は沖縄返還運動から俳句の話まで色々と飛び交ったが、その合間にウエィターに向かって「君はうちなんちゅぅ?」などと世間話もする昼間の行灯さんだった。
   話足りなかったが「そろそろラストオーダーになります」と予約の2時間が終わる事を知らされて、素麺チャンプルとフーチバジュウシイでしめる事にした。
   店を出て、もうしばらくのコーヒータイム。また集まろうねと約してそれぞれの帰路についた。

07/11/17

   今日・明日は農大OB会静岡県支部企画の東京農大“食と農とみどり”の祭典。
   am9:45から開会式をするのでその前までに来て欲しいとの連絡をもらい、9時過ぎに静岡に着くように出かけた。幸い天気は良い。準備段階では色々とすったもんだもあったが、ここまで来れば参加者は出展準備に忙しい。造園グループは昨夜小庭園まで作ってしまったが、あまりに現場にマッチしてしまって初めから在ったもののようになっていた。
   農大からも大学の所有する微生物から企業が作り出した機能性食品、繭の糸として以外の利用研究やオホーツクで飼っているエミューの脂のクリームなどの紹介などや農大メルカードの商品販売なども行なわれた。
   花や野菜はもちろん、富士食品が試食や福引など人寄せ企画をしてくれて、お茶も賞を取ったお茶の試飲や詰め放題などで人気を呼んでいた。さらに由比の皆さんが桜海老のかき揚げを作る良い匂いもたち、たくさんのお客さんが来てくれた。
   富士食品に勤めている友達が横浜から来てくれ、久しぶり会うこともできた。志太常磐松会のメンバーも三々五々遊びに来てくれて、それぞれの知り合いと楽しんでいたようだった。

07/11/16

   文科省が、全国の小・中・高校などでいじめに関する調査をしたようだ。05年度調査までの定義はいじめについて「(1)一方的(2)継続的(3)深刻なの3要件」で一つでも満たさない場合はいじめと判断されない例があった。しかしそれでは実態に合わないと今回は「一定の人間関係のある者から心理的・物理的な攻撃を受けたことにより精神的な苦痛を感じているもの」と定義を改めたそうだ。
   その結果、いじめの件数が大幅に増えたと騒いでいるようだが、いじめがあると認知された学校は全体の55パーセントしかないのだそうだ。
   そんな、バカなと思わないだろうか。特に小・中学校では100パーセントでない事の方がおかしい。子供達はけんかをしたり(いじめあったり)仲直りをしたりしながら自分の思いを人に伝え他人の思いを受け止める訓練中のはずである。その訓練の場が学校に無い事の方が教育の危機を感じる。
   もちろん1人の子を集中していじめるような事は論外だが、身体をぶつけ合って取っ組み合いをしたり、ケンカのストレスを感じたりして社会の中でどう振舞うかを訓練する機会作る事も人間社会にとって大切な事だし、兄弟数が減り、遊び仲間が同年齢に限られ年上の子が面倒を見てくれる事も少ない中では、学校という集団の中で教育するべき事になってきているのではないだろうか。

07/11/12

   今日のNHKの世論調査の項目に「ねじれ国会をどうするか」の問いに、「政策協議で一致点を探る」が45パーセント、「解散総選挙」が37パーセント、「大連立をする」が9パーセントだったそうだ。
   しかし、本来違う意見の一致点を見出すための話し合いが国会論議ではないのだろうか。数合わせだけでごり押しをするのではなく、国民世論に訴えかけるオープンな議論をし国民全体で物事を考えてこそ民主主義国家ではないだろうか。

07/11/8

   あっという間に今月も半ばに差し掛かっている。
   11月末までで主任児童委員の1期目も終りなので、お仕事も最終盤に来ている。もう1期やるつもりでいるので個人的な引継ぎは無いのだが、部会としての引継ぎなどで気持ちの上でワサワサしている。その上、先日の旅行の写真の地区の分の編集印刷がまだ続いている。今月で辞められる方もいるのでここで渡してしまいたいと気持ちの上では突貫工事中なのだが…。また、母子福祉協力員のお仕事も1年を通してやってみると、ここから新規貸付の関係でまたあわただしくなるはずたと分かってくる。
   そこにもってきて、志太常磐松会の方では来週の農大OB会静岡県支部主催の東京農大“食と農とみどり”の祭典の準備の予定がなかなか連絡がまわらないまま気がせいている。
   さらに和賀家の通信で伯父の葬儀の報告を出すつもりなのだが、手をつける暇が無い。
   そんなこんなで日にちばかりが飛ぶように過ぎて行き、ここに書くような事に気持ちを集中する間も見つからない。

07/11/3

   自民党と民主党の大連立をねらった党首会談があったようだが、とりあえず民主党の反対でぽしゃったようだ。
   それにしても彼ら昭和初期の歴史の学習をしているのだろうか。この10年位の時代の流れを見ると昭和初期をなぞっているような気がしてならない。
   庶民の生活のしにくさがイライラとなり多数意見が少数意見を排除した結果何が起こったか、細々とした出来事の前にある本筋は忘れてはならないと思う。   

07/11/1

   この秋は食品会社の不祥事がそれこそ次から次へと現れた。ニュース1つ1つが気になりはしたが大上段に構えて何か言おうという気にはならなかった。
   消費者はその表示に対して価格が適正かどうかを判断するのだから原料表示の不正は困る。適正な表示で値段ほどの事がないと思えば次からは買わないし、腹に据えかねれば「あれは値段ほどのものではない」と人に話すという事もある。
   ところが賞味期限の問題に関しては保存技術が進んだ現在、あまり気にし過ぎるのもどうかという気がしてならない。食べて身体を壊さない、食べて美味しかったというレベルにあるのならば、無駄をなくす技術革新になるのではないだろうか。ただし、食品というもののほとんどは有機物で、時間と共に劣化するものである事は忘れるわけにはいかない。何日冷蔵庫に置いておいても無事な豆腐や牛乳はかなり不気味なものだと思っている。生物としての人の感性と保存技術との兼ね合いをどこに取るかは考えるべき課題だと思う。

10月    12月