10/2/28
朝9時半頃、津波警報がほぼ日本中に出てテレビは津波情報一色となった。特に北海道・東北の太平洋側は大津波警報で、午後には実際に1mを超える津波が来た。
ここぞ実際の訓練とばかりに、NHKでは画像と全国の情報のテロップと、県内情報のテロップの3段にして情報を流していた。今テレビをつけた人のために、ある程度同じものが流れるのはしかたがないが、県内情報に関してはなかなか新しい情報が出てこなくて気をもんだ。
同報無線も大活躍で、沿岸地域の避難勧告をほぼ1日流していたが、夜9時を廻って津波注意報に切り替わったようだ。これでようやく避難勧告も解除。
防潮堤も無事に閉まる姿がテレビに映し出されたし、焼津市では最大30cm位の津波で済んだようだ。明日以降、今回の避難勧告でどの位の人がどこに避難をしたかなど、避難勧告の実効性などがチェックされる事になるだろう。
10/2/27
朝、沖縄で震度5弱というニュースで目を覚ましたら、夜のニュースではチリでM8.8の地震があったそうだ。
沖縄では幸い細かな被害と軽いけが人が出たくらいで済んだようだが、チリでの地震はかなり被害が出たようだ。
それにしてもこのところ大きな地震がよく起きる。地球の勝手で注意のしようもないのが怖いところだが、地震の起きた後の対応については日本のノウハウはかなり優れているのではないだろうか。チリの地震で起こった津波は日本に到達するとして明日の午後らしいが、手伝いの手は迅速に出すにかぎる。
10/2/26
フィギアスケートの女子選手3人も全員入賞。最高は浅田真央の銀メダルだったが、韓国の金妍児との高いレベルの争いはすごかった。
安藤美姫が妖艶なクレオパトラで5位、鈴木明子が元気良く滑って8位と日本勢が頑張っただけでなく、日系アメリカ人の長洲未来が4位に入るなどアジア系の選手の活躍が目立った。
10/2/19
このごろあまりここに書いていないのでもう1つ、今日の朝刊を読んでいて思った事を書きたい。
子供相談室に『わが子のことを悪く言ってしまう』というお母さんの悩みが出ていた。お母さん自身も自分のお母さんが「育て方を間違えた」と話しているのを聞いて悲しくなったので何とかしたいのだがという悩みだ。
回答者は「気がついたのが第1歩、周りの人に悩みを打ち明けてみたら」とアドバイスをしていたが、これだけの悩みなのならもっと手っ取り早い解決法もあると思う。
人の性格は色々、逆に何でも褒めてくれる人というものも身の回りには居るのではないだろうか。子供のおじいちゃん・おばあちゃんでも良いしおじさん・おばさんでも良い。あるいはママ友達でも良い。なるべく身近にそんな人を見つけておけば、誰かがフォローをしてくれる。
何でも自分だけでやろうとするよりも周りの力も借りて、色々な価値観に子供をさらした方が子供もたくましく育つと思うのだがどうだろうか。
10/2/19
今回は男子のフィギアスケートにテレビの前で釘付けになった。こんなに丁寧に見たのは何時以来だろうか。ショートプログラムでは技術に結構ばらつきがあり、しかも大舞台で実力通りのすべりが出来ない選手もあって、今のトップ選手の技術の幅のようなものを感じた。
また、男子の競技は跳ぶ事が主でスケーティングはそのつなぎのような位置づけだと思っていたが、女子同様にそのつなぎも音楽に乗って見事になっている人が多くなった。素人には分らないがステップとかスピンとかにも得点はあるのだろう。
現在の懸案は4回転ジャンプのようだが、今日のフリー演技の日本選手で成功したのは小塚選手だけだったが、豊な表現力で決めた高橋選手、途中で靴紐が切れると言うアクシデントにあいながらも彼らしい表現力を示した織田選手と3人3様、しかも高橋選手の銅メダル・織田選手は貯金が生きて7位、小塚選手も8位と全員が入賞したところが今の日本の勢いを示している。
優勝したアメリカのライサチェク選手は4回転は出さずに確実な構成、2位のプルシェンコ選手は4回転こそ今出すべき技術だと軽々飛んだ。
すごいなぁと思ってもまた次の世代の選手がもっと大技を出してくるのだろうが、今を十分堪能した。
10/2/16
冬季オリンピックがカナダで始まった。
直接のオリンピックニュースではないのだが、インターネットのニュースを見ていて「またかいな」と思ったのがスノーボード代表の国母和宏選手の服装問題だ。開会式に制服を着崩して出てきたことから騒ぎになったらしいが、大騒ぎをする問題なのだろうかという後味の悪さがある。本人が自覚をしていないのならば周りの大人がTPOをわきまえろと一言言えばそれで済む問題で、本人ではなく周りの大人達は何を考えているんだという所が最大の問題だと思う。
児童虐待問題も問題の根は同じ所にあるのではないかと私は思っている。分らない子供に細々と世話を焼きながら朝起きて夜寝るという生活のパターンからルールやマナーを教えていくのが育児の基本だと思うのだが、それをしないで子供が上手く出来ないと虐待に走るパターンが多いように感じる。
日本という国から大人力がなくなっているようで、今回の橋本聖子会長の出場させるという判断は相撲協会に比べれば大人の対応だと思うが、本来トップ選手のプライドを持たせて実力以上の活躍をしてほしい代表選手をマスコミの餌食にしてしまった点ではまだまだだと思う。
さて、国母選手、これを跳ね返して「どうだ!」と言える結果が出せるだろうか。方法論は色々あるのだろうが、気力・体力・技術力からオリンピック代表となった国内の実力は本物なのだろう。君の目一杯の力を発揮してほしい。しかし、個人ではなく国の代表として見られている場に立つという事はそれ相応の交際術や交渉力や対応力も必要とされる事も頭の片隅には置いてほしい。それは君の個性を殺す事ではなく君の存在を光らせるためのツールでもあるのだから。
(国母選手、8位入賞、日本人選手のトップだった。 2/18追記)
10/2/7
昨日は講演会の後、農大校友会静岡県支部の総会と懇親会があった。今回の当番は中部という事で、講演会の事前受付などのお手伝いもした。そして昨日は農学の後輩でJAに勤めている人と来賓のお茶だし。彼女とも何年ぶりかのこの時仲間となりつつある。
まず、総会が行われ志太常磐松会のメンバーの中に無事に混じる。
校友会長からは最近の農大の置かれている状況や校舎建替えの計画などのお話が、その次は農大から見えたS教授から現在の学生や大学の様子などのお話があった。その後、H21年度の事業報告・会計報告、H22年度の事業計画・予算などが説明され、可決された。
最後にこのたび県内の町長選に出馬するというOBが出馬の挨拶をされたが、「OB会にも不義理で…、初めて来ました。」は無いだろうと思った。
その後は会場を移して懇親会。真ん中で便も良いので120名余が集まった。今回も前回以上に女性の数が増えたようで、在校生の割合(ほとんど半々らしい)ほどにはならないが良い傾向だと思った。だいたい各地区ごとにテーブルを決めてくれてあったので気が楽だったが、全体を見渡してもかなり知り合いが増えたなぁという気がした。今回もローバークルー部の県内の先輩が見えたし、農大リンクつながりの先輩ともお会いできた。
また、今春の箱根駅伝では農大が活躍、東部地区が中心になって箱根での応援も行っているので、「写真を撮ってきたよ」と見せて頂いたりもした。そのあげくにお借りした写真は『農大リンクニュース』に載せさせて頂いた。
もちろん最後は農大らしく『青山ほとり』。本職の応援団OBもちゃんと居てリードをしてくれるが、みな現役の顔をして踊りだす。さてお開きかというところで「最後はこれだよ」と校友会長さんが『蒙古放浪歌』を歌いだした。
そして最後は次の総会当番地の東部地区の会長さんが挨拶をされて一本締めでしめた。
10/2/6
農大校友会静岡県支部主催で小泉武夫農大名誉教授の講演会が静岡市で行われた。
酒造や発酵学などが専門だが、そこから進んで食文化論などにも造詣が深い。今回は『発酵食品と老化の防止』のタイトルでの講演だった。
明治以降、欧米の考え方が入ってきてそれまでの医食同源(中国)・薬食同源(沖縄)の考え方が薄れてしまったが、健康を保つためには健康を損ねない食生活が大切だということからまず入った。
この50年位で油脂や肉の摂取量がものすごく多くなったが、本来日本人の体質(民族の遺伝子)が必要としている食物は米・根茎・葉・青果・豆(大豆)・海草・魚などだった。特に大豆はミソや納豆など発酵食品としても食べられてきた。これらはまた繊維質が多く腸をよく動かす働きもある。これらの食品はまた免疫力も上げるのだが、それらを食べる量が少なくなって生活習慣病やアトピーが問題になってきたそうだ。
ところで、赤ちゃんのお喰い初めで、ほとんどの食べ物は口に入れても出してしまうが、納豆をすりつぶしたものは飲み込んでしまうというエピソードを話されたが本当だろうか?これは民族の遺伝子のなせる事だそうだが、試した方があったら是非反応をお聞きしたい。
さて、日本人の平均寿命は長いが、ヨーロッパなどで指標とされている健康平均寿命(元気で居る人のデーター)ではトップはスイスで日本は中位だそうだ。ところが、鹿児島県の徳之島・奄美大島などはトップクラスの地域だそうで、80代・90代のお年寄りが元気に働いているそうだ。これらの地域では戦後も食生活があまり変わらないままきたそうだ。すぐ隣に当たる沖縄県はアメリカから入ってきた食料によって今ではかなり平均寿命が短くなってしまっているそうだ。しかし、沖縄のオバー(おばあさん)が作る料理には必ず薬草が加わった素朴な味付けで、豚肉も良く食べるが脂は調味料として別に使うそうだ。というのも、沖縄では油脂になる作物(菜種や大豆など)を作らず、ブタの脂と塩を混ぜたものを調味料として使っていたのだそうだ。だから本来食べるラフティ(ばら肉の煮込み)なども脂部分は切り落としたり茹でたり(茹で汁はスープにもなるが)して脂はみんな調理段階で落としてしまう。
さて、発酵食品に話を戻して、はじめて発酵食品が注目を浴びたのは90年ほど前のロシアだったそうだ。元気な高齢者の多い地方の調査をしたらそれぞれの家で牛を飼い、それぞれの家が独自のヨーグルトを作って食べていることが分り、ヨーロッパでヨーグルトが注目されるようになった。また、50年程前にはアメリカでバーモント州が長寿で病気の人も少ないことから調査がされたところ、リンゴの産地で受粉のためのミツバチも多い。リンゴからシードルやお酢ができ、蜂蜜も多く取れ住民がよく利用していることからこの2つが健康に良いのではないかと考えられた。
日本でも昭和30年代に味噌汁を多く飲む人は胃ガンが少ないという研究がされたが、その研究が進められたのは最近になってからで、現在いくつかの地方の大学が食物とガンの関係の研究を始めているそうだ。
この発酵という作用は、食物と食べる人の間に発酵菌という微生物が介在する。この発酵菌というものがめちゃめちゃ強いそうで、腐敗菌などはあっという間にやっつけてしまうそうである。以前先生が学生達と外国に調査に行って出された食べ物を食べて当たった時、一番喜んでたくさん食べた先生は普段どこに行くにも持っていって食べている乾燥納豆のおかげで食中りをしなかったそうだ。微生物というものは自分以外の細胞をやっつけようとする働きがあるそうだが発酵はこの仕組みを人間が利用しているわけだ。発酵をさせたら腐らない、しかも発酵菌は塩や酒・熱にも強いのだそうだ。
ところで抗酸化作用の強い食品にミソ・テンペ・納豆などがあるそうだ。みんな大豆を発酵させたものですよとのこと。
また、おろしたリンゴとヨーグルトを同量混ぜ10日も食べると腸が元気になるそうだ。ラクトフェリンという母乳に含まれる成分は免疫力があるのだが、(だから母乳を飲んでいる間の赤ちゃんは感染症にかかりにくい)最近はそれが含まれている市販のヨーグルトもあるそうだ。
最後に甘酒は夏の季語で江戸時代には夏に飲まれていた。これは夏に体力を弱らせたり感染症で亡くなる人が多かった江戸時代に米と米麹を1晩発酵させてブドウ糖にし、さらにその中にはビタミン類やアミノ酸がたくさん含まれているので点滴のようなものだそうだ。今でもこれは良いですよとの事だった。
10/2/4
さすがの大騒ぎで横綱・朝青龍が引退をした。
下にも書いたように私は朝青龍には同情的だ。大相撲界に入ってからの出会った人が悪すぎたのではないかとさえ思ってしまう。同僚の横綱・白鳳の涙がそれを語っているようにも思う。
特に許せないのが直接の指導者である高砂親方で、部屋としての対応も指導もまるで出来ていなかった。
今回の大相撲会の理事選で一門という存在もクローズアップされたが、政治家のような利益代表である前に、ひとつの部屋では納まりきれない力士の指導や怪我・病気などのメンテナンスなどパフォーマンスの向上のためにこそ力を出すべきではないのだろうか。また、入ってはみたけれどその部屋の体質とは会わない力士のトレードなど、もっと相撲界全体の活性化のための活動をするべきではないのだろうか。
10/2/1
相撲界が土俵外で賑やかだ。
まず貴乃花親方が理事に当選した。彼の立候補が双子山一門に嵐を起こし、4期8年ぶりの選挙になったそうだ。旧態依然としたなあなあ主義に風穴が開いたのは結構なことだが、理事になっただけで満足をしないでほしい。何しろ彼はここまで何をやりたいから立つのかをはっきりとさせなかったし、親方としてはまだ若手、一人前の弟子を育てていないのだからかなりの努力をしなければ客寄せ役で終わってしまうだろう。
もう1つは朝青龍問題。今度は初場所中に酔って一般の人に暴力を振るったとの事だが、マスコミが喜んでいるという以上の事の本質が見えてこない。もちろん格闘技のプロが一般の生活で暴力を振るうことは許されない。そこはきちんと自分を律してこそ本物だと思う。
身近に居るとかなりの困ったさんのようだが、私は彼に同情している。たまたま強かったしガッツもあったのであっという間に横綱まで上り詰めてしまったが、子供の頃から日本で育ったわけではない。もちろん日本文化も日本人の考え方も彼には異文化なわけで、そこはきちんと周りの人が伝える努力をしなければ彼にはわからない事で、それであれこれ言われるのは心外ではないだろうか。
私は彼の土俵でのギラギラした闘志と勝った後などに見せる天真爛漫な笑顔の落差が好きだ。見てもらって何ぼのプロの世界では彼のキャラクターは際立っている。まだまだ活躍してほしいと思っている。
もう1つ、潮丸の断髪式が今日あったそうだ。これで心身ともに東関親方。31歳、1番若い親方だそうだがこれからも頑張ってほしい。