11/2/25
今日のNHKのナビゲーションで高齢者の見守りに携帯やツイッターの利用でやってみようという試みについてやっていた。
ごくシンプルに高齢者にも扱いやすくした携帯を使って一方では社協や民児委員・親族などに無事でいるか援助が必要かを定時通報する形、もう一方の地域では、ツイッターを利用して町の若い人達とつながる事で町の活性化や高齢者の社会参加なども目指しているようでオフ会なども開かれているようだった。
最近ではかなり高齢の方も携帯を持ち歩いているし、元気な独居高齢者や高齢世帯が社会から孤立をしていると無理に定義をしなくても良いようにも思う。
民児委員を妙に役割として力を入れて紹介していて、高齢者の増加と共に手が回らなくなっていると言っていたが、本来民児委員は地域の御隠居さんか江戸の世の大家さんのようなもので、地域の皆さんと顔見知りであり、何かの時に知恵を貸す(現在では福祉関連に特化していると思うが)ような存在だと思う。
みんな民児委員さんの仕事と押しつけるのではなく、いくつもある地域の中のネットワークの1つであれば良いように思う。
11/2/20
自治会の研修旅行で泉岳寺に初めて行った。東京に住んではいたが、逆に行っていない所はたくさんある。
ちょうど今、『毎日新聞』の夕刊の小説が忠臣蔵を女性の目から見た『四十八人目の忠臣』(諸田玲子著)がいよいよ討ち入り前夜の所まで来ている。ヒロインの想い人も婚約者も四十七士の墓の中にあった。
もう1つ泉岳寺、四十七士の墓で思い出すのが、北村薫さんの円紫さんと私シリーズの『朝霧』で、暗号のキーとして出てくる。ずいぶん前に読んだ時は暗号ものとして楽しく読んだが、現場へ行ってみるとなるほど!感がおこり再度読み直したくなった。何しろ、この墓所には関係者以外の墓はない。きちんと並べられた順も変わらず、数はちょうどいろはに対応する。
誰かが連れて行ってくれなければわざわざ行く所でもないので、良い経験をした。
11/2/18
家に1泊したTOPPOさんと今日は日本平へ。夜はかなりの雨だったようだが、朝には上がり、ものすごく暖かな日になった。
しばらくぶりなのでR150をイチゴロードへ入ったのだが、気持ち良くバイパスを走らせていたら三保へ行く道との分岐点まで来てしまった。行かれないわけでもないので、大周りをして日本平へ上る道へ。
駐車場に車を停めてまずは富士山のご機嫌伺い。すっかり晴れて清水港の海の色も富士山の雪の色もきれいだった。ちょうど自衛隊が防災訓練中で、まだ人の少ない中で我々の方が場違いな感じだったが、車両の見張りはピクリとも動かないし、道具を運ぶ人は黙々と運んでいるし先方はマイペースで訓練をしていた。
手前の赤い靴の像の側にある早咲き系の桜はもう花が開き始めていた。
お天気も良いし時間もあったのでロープウェイに乗って久能山東照宮へ。ここには家康公のお墓があるが、海岸からの115963段の階段とこのロープウェイでしか行かれない。
最近の改修工事で本殿の構造が建造時の物がそのまま使われているという事で国宝に指定された。50年に1度改修工事がされているそうで、金箔や鍍金の技術を使った金具も漆もピカピカ、建物を飾っている彫刻も色鮮やかだ。本殿の後ろに控えている緋寒桜の大木が花開いていてより華やかさを添えていた。
博物館は刀・よろい・書など渋いものが多かったがざっと拝観。ちょうど昼頃の帰りのロープウェイは空いていたが、反対側はどこから来たかと思うほど多くのお客さんを運んでいた。
日本平でお昼を済ませて、今日の本来の目的地、グランシップへ高松宮妃のお雛様を拝見に。毎年行われており、お雛様はドンと飾られているのだが、お道具など細かなものの中身を毎年テーマを決めて見せてくれる。昭和の初めのものだそうだが、お人形も立派だが、細かな調度類は中身までしっかりと入っている。今回は長持の中の布団やタンスの中の着物、針箱の中身などが公開されていた。
また、お嫁入り道具に実際にお持ちになった火鉢(多分香をたきしめるためと思われる金網付きの)とお雛様用のが並べられていて、そのままミニチュア化した事が良く分かった。
そして今年は、会場内に47都道府県のお国自慢を吊るした吊るし雛が飾られていた。静岡はイチゴとミカンだが、愛知は天むすとみみずく、滋賀は信楽タヌキ、京都は五重塔と西陣織だし、沖縄はゴーヤーとエイサー踊りなどなかなかおもしろかった。
よく遊んだ束の間のオフはここで解散。東静岡駅でTOPPOさんを見送った。
11/2/17
休みでも何でもない平日のまっ昼間にTOPPOさんと焼津駅で待ち合わせ。仕事に追われずに済むようになったらやろうねと言っていたちょっとだけの気楽な遊び。今回はお雛様見物。
まず、岡部の柏屋へ等身大のお雛様に会いに。
江戸時代の旅籠屋の作りの中にお雛様が飾られているのだが、何しろ等身大、江戸時代はお武家用の上の間の奥の間にはお内裏様とお雛様、次の間には五人囃子、別の部屋に随身2体、また別の部屋には三人官女、さらに宿の上がり口ではお伴の3人が仕事が終わって酒盛りの様子と2階(庶民用の部屋)の先客、やじさん・きたさん以外すべて貸し切りの様子になっていた。
この人形は岡部の人形師・好光の初代が作ったもので、ご本人はお蔵入りにしたまま自分が亡くなった後は焼き捨ててくれと言っていたものらしいが、数年前からここ柏屋で雛まつりに合わせて公開されている。ただ、大きいのでたいていはどれか数体で、これだけ多くが飾られたのは初めてではないかと思う。
蔵造りの食堂でお昼を食べた後はR150を南下して牧之原市の大鐘家を目指す。こちらは吊るし雛。多分手芸のサークルか何かの作品発表なのだろうが、押絵の十二支やウサギのぬいぐるみなどがたくさんの吊るし雛と共に飾られていた。しかし、本来の吊るし雛のパーツというよりも好きなものをぬいぐるみにしてつないだようなものが多かった。作品が多過ぎたのかこの家のお雛様がまだ出ていないのが残念だった。
曇り空だったが、気温は高く春もすぐそこまで来ているような気がした。
11/2/15
毎日新聞の記事によると、日本人の妊娠に対する知識が、国際的にみて低い水準であることが、英カーディフ大などの調査で分かったそうだ。 調査はカーディフ大と製薬会社メルクセローノとの共同で、欧米、中国など計18カ国の男女1万人(平均年齢31.8歳)を対象にインターネットで実施し妊娠や不妊に関する国際調査では最大規模だそうだ。しかし、日本人の回答は481人との事でいささか調査数としては心もとない。
しかしながら、妊娠に関する知識は調査した18カ国中17位、また、子供が欲しいという人も他国と比べて際立って低く、育児を負担に思っているようだった。
生数字のデーターがないので、だからどうだとも言えないが、日本人は生命を見つめる環境から切り離されているのではないかという気がしてならない。生命を育むという行為は知識を教える教育というよりも体感の部分が多い。生まれるのも死ぬのも医者任せで、赤ちゃんが生まれたり、人が死んだりする現場を見る事も無く、機械のような生活をしているとこの感性はスイッチが入らないまま作られないのではないだろうか。すでに何世代もがそういう中で育ってきているとしたら、機械のように思い通りにはならない、しかし機械以上に精密な働きをする生命というものについて、国全体の様々なシステムがもう1度きちんと向き合わなければならないのではないだろうか。
11/2/12
昨日は大学時代に所属していたクラブ、農友会ローバークルー部の50周年記念式典に出かけた。
初めにクラブのOB会であるローレンスクルー会の総会。同期の他にも前後の懐かしい顔が何人か集まっていた。それぞれに近い時期に活動していたメンバーが旧交を温めていたが、すでに我々はかなり上の年代になっていた。
OB会の総会そのものがそもそも10年ぶりだったそうだが、会長の交代と会計報告があった。他にもメンバーも増えたし全国に散らばっているしHPを作ろうという話も出ているようだった。
メインのクラブ創部50周年記念式典は農大関係者、地区のボーイスカウト関係者、大学のボーイスカウト関係者など多くの来賓がみえる中で行われた。
ボーイスカウト活動をメインとしたクラブ(我々の頃は女子はガールスカウトに所属していたが、ボーイスカウトで女子も受け入れるようになって一元化したようだ)だが、大学関係者からは学校行事への協力や学校後援会(昔の父兄会)でのアルバイトなど大学での様々な活動への協力に対する評価が、地区のボーイスカウトからは大学の特色を生かした活動や特に今は人数も充実していて組織的な活動で協力できる事、大学施設の使用による地域のスカウト活動へのサポートなどが評価を受けているようだった。
我々が現役の頃にお世話になった菊池ボーイスカウト隊長も茂野ガールスカウトリーダーもすでに鬼籍に入られたが、多くの部長・監督・育成会などの力が連綿と続く中で50年という節目が迎えられたとの事で、功労者への記念品贈呈や感謝状贈呈が行われた。
また、学生による最近の活動報告もあった。
ボーイスカウトの連盟歌『花はかおるよ』で始まった会は学歌でしめ。せっかく応援団が来てのリードだったが音程が低すぎてついていけなかった。
場所をグリーンアカデミーホールに移して最後は懇親会。新ローレンスクルー会長のあいさつ・乾杯の後はそれぞれ期の近いメンバーが集まって、にぎやかに思い出話や近況報告が交わされていた。
間で草創期のメンバーによる立ち上げの頃の思い出話が1期の先輩からなされたが、後輩を射止めて結婚した(このクラブでは多いのですが…)おのろけの話の割合の方が多かったかも…。また、ガールスカウトができたいきさつ、さらにはそれがボーイスカウトの方にまとまる事になったいきさつなど、女子の初期の先輩からのお話もあった。
また、山形県で子どもを対象にした「わらだやしき自然教室」という自然の中での活動をされている先輩のお話もあった。
そして「俺にとっては『山賊の歌』こそが思い出だ」と即興でリードをして下さった先輩もいた。
硬軟取り混ぜてにぎやかに過ごした懇親会の最後は応援団による『青山ほとり』。こちらはさすがにキリッとしていた。
閉会の後で全員ではとても記念写真が撮れないので、近いメンバーで7グループに分かれて写真撮影。公式カメラは無く、てんでにそれぞれが持つカメラで撮ったのだが、どこかでまとまるのだろうか…。私ももちろん撮ったが、その分は家のアルバム。一応クラブの掲示板にもURLを張った。実はOB会事業などは事業を行ったアフターケアがメンバーを維持するのに大切で、パソコン使いばかりではないのに、参加者の住所も表に出さないままでは役員さんばかりが何かと大変だと思うのだが…。
しかし、100名あまりのOBが集まり懐かしく楽しい半日を過ごした。
11/2/7
大相撲の春場所の中止が決まった。八百長問題が解決するまでという事で次の夏場所もどうなるか分からないし、巡業も中止のようだ。今回の問題は賭けの対象にされた上ではないので犯罪行為ではない。しかしながら大相撲という世界を脳死状態にしてしまった。
問題点はいくつかあるが、まず大相撲が国際化を果たし世界の力自慢の若者がプロになろうと集まる世界になった結果、スポーツとしての公平性やルールが明確である事を観客が望むようになった事だろう。ここを外しては大相撲の再生はないと思う。
もう1つは番付という序列の他に入門年度による先輩後輩の序列がある事だろう。十両以上に上がれなければプロとしては半人前でも、古顔となればそれなりに影響力は作れるだろう。それなのに一人前の生活ができるだけの収入がないのでは、内輪での小遣い稼ぎを考えざるをえないのではないか。
しかし、これについては将棋界でさえ30歳までに4段(プロ)になれなければ奨励会は退会、プロへの道は閉ざされる。スポーツの場合怪我によるものもあるので一概には言えないだろうが、どこかで線を引く必要があったのではないだろうか。
しかし、最大の問題は、どんなに綿密なシナリオを作っても、八百長は見ていてワクワクする事ができない事ではないだろうか。プロスポーツは見てもらってなんぼ、実際に相撲が面白いのは、下から上がってきた力士の活躍や幕内上位の力士が大関・横綱を脅かす相撲が取れる時だ。強くなった、上手になったと上がってくる力士の活躍を楽しむと共に、「どっこいそう簡単には行かないよ」と上位の力士が技の粋を繰り出して退ける、その駆け引きのようなところにワクワク感があるのだと思う。それをやっている本人達が封じてしまっては澱んだ池をのぞいているようなもので面白くもなんともない。
この際じっくりと腰を落として大相撲再生に取り組んでほしい。
11/2/6
焼津は市議会議員選挙だった。本日投票なので投票率も当選者もまだ分からないが、焼津の選挙も少しは変わってきた気がする。
以前はほとんど自治会対抗戦のような状況で、選挙が始まっても選挙ポスターがにぎにぎしく張られる位で、駅前や大型店の集まる所以外はそれぞれのテリトリーの外まで選挙カーを乗り出すのは政党候補くらいだった。それが今回は満遍なく廻って来たような気がする。
もう1つはかなり候補者が多く立った点で、競争率が上がった事だろうか。
しかし、選挙公報は通り一遍だし、選挙カーからは名前の連呼だけでどんな人がどんな主張をしているのかは分からなかった。
立候補をした人達はみな分かっていると思うが、焼津市も問題は山積み、優先順位を付けて端から何とかしなければならないものばかりで、のんびりとしていたら雪崩を打って問題が覆いかぶさる状況なので、頑張って働いてほしい。
11/2/5
近野敏さんの小説は当たり外れがある。もちろん読者としての私にとって面白いものとそうでないものがあるという意味だが。
今回読んだ『任侠学園』(実業之日本社)は面白かった。そういえばミステリー以外の本というものもしばらくぶりだったかもしれない。
ヤクザがひょんな事からやる気のない先生と手のつけられない生徒のいる私立高校を乗っ取って理事として乗り込んだらという設定なのだが、見事な現代の子育てや学校教育批判になっていて面白かった。
子供達は大人に本気できちんと向き合ってもらっていないのではないか、将来1人の人間になるためのしつけをされる機会がないのではないか。作中で親分さんが『最近の子供は脆い。俺にはそう思えてならねえ。簡単に人を殺したり、自殺をしたりしちまう。親を殺すばかもいる。心にバネがねえ。こらえ性がねえんだ。我慢てものを知らねえ。この先、この国がどうなっちまうんだろうって、不安になること、ねえかい?』という言葉に今の問題が如実に表れている。
スピード感を重んじて背景設定がずいぶん都合良くはしょっられていたが、その分のワクワク感が持続して面白かった。
11/2/4
いよいよ花粉の季節。実は私的には3週間近く早い。統計を取っているわけではないが、建国記念日まではまず大丈夫。虚空像さんのお祭り(2/23)の頃、風が強くなるとクシャミ鼻水の大騒ぎになる。
しかし、前評判で花粉量が増大している事、1月が極端に寒くなった代わりに2月のこえを聞いた途端に暖かくなってきた事を考えると、今年は早いという気がする。
1月末から秋に飲み残した予防薬を兼ねたアレグラを飲みだしたが、今日は早めに医者に顔を出した。10時頃に予約を入れて12時直前の受け付けととんでもなく混んでいて、実際には11時半頃に医者に着いて1時近くまで待たされたが、そろそろスタートという事で顔を出している花粉アレルギー患者とそれ以外とが半々位のようだった。
飲み薬・目薬とそろえてさあ来い、というところだがあまりありがたくはないし、軽く済んでくれればそれにこした事はないのだが…。
11/2/3
今年はものすごく寒い期間をたいした暖房なしで過ごした。ちょうど1月の半ばに台所と6畳間の家と同い年のエアコンがダメになってしまったためだ。
石油ストーブもあるのだが父が動けなくなってからメンテナンスをしておらず、4年位前の灯油が中途半端に入ったままになっているのはさすがに怖くて火を付ける気にならなかった。前のシーズンに母の部屋と私が使っている電気ストーブもダメになって慌ただしく最近買ってきた。その他は炬燵の下に敷く銀マット、袖付き毛布、カイロその他もろもろでしのいできた。
しかし、底冷えから解放されない。それが新しいエアコンが来て家の中の温度を少し上げて空気を回すだけで底冷えからは解放された。部屋をたてきって高温にするのではなく、せいぜい20℃位の設定で日が落ちてから9時頃まで点けておけば、玄関・風呂場など直接エアコンの影響を受けない所まで底冷えからは解放される。エアコンデッショナーとはよく言ったものだ。
それ以上に大したものだと思ったのはこの間、誰も風邪もひかなかった事なのだが、今になってTANUKIが風邪っぽいようだ。
11/2/2
大相撲は嫌いではない。それぞれの地位が安定している最近あまり面白くないが、下から力のある若い人が何人か上がってきている時は活気が出て面白くなる。
大相撲という場はスポーツであると共にエンターテイメントで江戸時代以来の場を楽しむ場でもある。
だからと言ってお相撲さん本人が談合をする八百長相撲はお相撲さん本人達の存在意義を失わせるのではないだろうか。シナリオができかなりのお金が動いていたとすると、かなり悪質な気がする。それも残念な事に野球賭博の捜査過程で携帯電話の履歴から出て来たものらしい。
青少年問題を話し合う時に最近は携帯電話の使い方が必ずのように出てくるが、周りの目を逃れて個人から個人へのつながりとなるところが問題になる。それと同様に、これもどこかのもの影で直接話そうと思ったらこんなに安易にはできなかったのではないだろうか。
11/2/1
山陰・北陸・東北と大雪の被害が出ている。雪には慣れているはずの地域だろうが、最近の暖冬と住民の高齢化、さらには地方自治体の予算不足が雪下ろしや雪かきのタイミングを狂わせている人災的な部分があるようだ。
一方鹿児島と宮崎の県境にある霧島の新燃岳が噴火を始めた。こちらは火山灰が地域を覆っているようでやはり被害が大きくなっている。
さらに強毒性の鳥インフルエンザがゲリラ的に各地で被害を出している。
自然災害だから、予想外の事態だからと行政が逃げる事は許されない。すでにそれぞれの地元は対応に追われているはずである。後は国会がシャンとして予算を伴った対策を出さなければならない。つまらない政争をしている位なら、その本来の仕事をさぼっていた間の歳費を返上してでも国民のために働くべきである。