11/7/30
3月の東日本大震災で田んぼがだいぶやられ、その余波の福島第1原発の放射能汚染で周辺の稲は今育っていてもはたして安全に食べられるのだろうかという不安があるが、今度は新潟から福島県会津方面の豪雨災害でずいぶん田圃が浸水したようだ。
この秋は安心して食べられるほどの米が取れるのだろうか。
牛・鶏・豚と今年はセシウムだけでなく病気でも多くの家畜を葬ってきた。
今日テレビを見ていたら養蚕農家か国内からほとんど消えそうだという話もあった。
農水省は相当に強い危機感を持って食糧問題と後継者問題に取り組まないと、国の足元がふらつく事になると思う。
11/7/27
夜中から雷雨、しかも風も吹き荒れて先日の台風よりも迫力のある雨降りだった。昼前には時々薄日もさすような天気になってきたが、それでも時々雨粒が落ちてきた。
ようやく少し落ち着いたので午後から蓮花寺池公園に散歩に行った。公園の名前の由来のハスの花がたくさん咲いていたが、午前中の荒れた天気で完璧にきれいに咲いている花は少なかったが、緑の多いそこかしこからセミの声も聞こえ、夏らしい風情になっていた。
吹荒れし後の静けさ法師蝉 DORA
11/7/21
先輩のストーブ屋さんのツイッターをのぞいたら、『汚染牛肉報道、汚染が日本全体の問題になることはいいことだが、稲ワラが広げられていた田畑も山林、街、道に放射性物質が降り積もったままになっているの報道はあいかわらずない。ワラを集めた田んぼはむしろ除染された』とつぶやかれていた。
報道は誰かが火をたくと飛びつくが、本来何が問題なのかに着目していないように思える。政治も行政もダメだというのなら報道がオピニオンリーダーになる道を取っても良いようなものだが、その気はないらしい。
政治家もそうだが、反対ならば対案を出せという大人の常識がないのが何とも歯がゆい。
11/7/20
飼料用稲藁というものはかなり広い範囲で取引をされているらしい。ついに富士宮の肉牛の飼料からも放射線セシウムが出たそうだ。宮城県から入れたものだそうで、規制地域にはかかっていない所からやって来たものだそうだ。
経産省にしても農水省にしても環境省にしても机上の理論だけ、厚労省でさえも原発事故・放射能の拡散の後の危険について何も考えていなかったのだろう。彼らにとって人とはそこに居るとカウントする数でしかなく、人々が生活をしていれば人も物も動くという当たり前のことを考えていなかったのではないかと思われる。
逆に、早く避難地域等の解消をという事にも胡散臭さを感じている。故郷の自宅に帰る事が出来れば住民は心理的には落ち着くだろうし、避難所でいつまでも世話をしなければならない状況も解消できる。
しかし、家に帰る事が出来ればそれで良いというものではない。生活をして行くためにはそれぞれの生活の糧を得るための生産活動が出来なくてはならない。当然ながら生産物が他の地域から受け入れられなければならない。さらに、しばらくの間は放射線による健康被害の状況をチェックするためにも各種医療機関が現地になければならない。今生まれてくる命から亡くなりゆく命までを見守るための諸施設(学校・保育園・病院・介護施設・商業施設等々)も必要になる。住民数以上のかなりの人間が安心してその土地に入る事が出来なければ、住民にお帰り下さいと言っても地域が生活できる地域として成り立たない。まさかこれも数だけを移せば良いという机上の空論ではない事を祈りたい。
11/7/19
勝てば官軍というか、帰国したなでしこジャパンの選手達がもてはやされている。
しかし、彼女達のほとんどが大変な時期を過ごしているようだ。まず、サッカーが女子スポーツとしてはメジャーではなく、澤選手のように少年団の男子チームでスタートをした子、海堀選手は高校に女子サッカー部が無くテニス部に居たというように思い切り好きなスポーツに取り組めなかった事。さらにチーム事情・金銭面でも恵まれず、大人になるとともにサッカーを続けるという事と生活をするという事の間の難しさが生じるなど、傍からは恵まれた環境の中でサッカーを続けてきたとは見えない。
それでも彼女達は世界1に輝いた。
サッカーが好きで、サッカーをやりたくて、強いチームと戦いたくてここまで来たからだろう。そもそもスポーツは本人が楽しむのが第一義だろう。誰かのためではなくて、自分のために大いに楽しんで戦ったで良いのではないだろうか。
9月にはオリンピックのアジア予選が始まるそうだが、世界1のプレッシャーを感じる事なく選手達が試合を楽しむ事で我々見る者を楽しませてほしい。
11/7/18
なでしこジャパン(女子サッカー日本代表)がアメリカを破ってW杯で優勝した。
押されながらも取られたら取り返すデットヒートで、延長戦まで行って2-2で終了。PK戦でゴールキーパーの海堀選手が2本止める大活躍で3-1というドラマチックな幕切れだった。
早朝の試合だったが、つい早起きをして見入ってしまった。
日本では女子サッカーは冷遇されていてほとんど試合のテレビ放送もないし、ニュースで取り上げられることも少ないが、実力を付けていた。久々の明るいニュースという以上に頑張りが注目される環境が欲しい。
11/7/17
午後から暑さしのぎに静岡市美術館に歌川国芳展を見に行った。前・後期総入れ替えをするそうで入場券もセットで売っていた。7/31までが前期、8/2〜8/21までが後期になる。
江戸末期の浮世絵師・一勇斉国芳は武者絵で遅いデビューを果たしたようだが、役者絵や美人画(団扇絵が多い?)・風景画とジャンルは広い。裏表で意匠の違うおもちゃ絵や子供向けの絵など、また壁の落書きと称する洒落絵など機知を生かしたものもある。
劇画的な水滸伝や八犬伝そして龍や大魚・蛇などと戦う勇壮なものもあれば、町娘や親子などのやさしい絵も多い。
そして猫好き。ネコを擬人化したもの、文字に化かしたもの、隠し絵として図案化したものなどもあるが、ネコを猫として描いたものが動きといい顔といいとても猫らしい。私としてはこれを見に行ったわけだが大変楽しかった。
11/7/16
牛肉のセシウム汚染が話題になっている。
牛はしっかり管理したが、牛に与えていた藁が汚染されていたようだ。
しかし、その藁は避難地域・警戒地域からは遠く離れた所で採取されていて、チェックもされていなかったそうだ。
各地の茶葉についても計ってみたら高い数値が出たという事で、結局、専門家と言われる人にも事故が起こった時に現場周辺で何がどうなるかは全く予想がなされていなかったという事だ。それだけでも原子力という技術が使いこなせていないという事になるのではないだろうか。
ロシアやアメリカなど広い国なら汚染地域を切り離しても良いだろうが、日本のような狭い国では今回の事故1つで国内全域が汚染され、食料不足や水の不安をかかえなければ住めなくなりかねない。
経済界の偉い方々はまだ原発に未練があるようだが、それならばご自分の会社の敷地内で原子力による自家発電をされれば良い。今回のような事故発生時の後始末や周辺への賠償問題を考えると決して安い電力とはいえないと思うのだが…。
今考えるべきはまず大規模な蓄電技術、乾電池があり、電気自動車が走るのだから、できない事はないはずだ。もう1つ、ゴミという燃料の有効利用による安定した発電技術の開発、技術立国をキャッチフレーズにする国ならばそのあたりからチャレンジしたらいかがだろうか。
11/7/12
暑い!梅雨明けが出た時はほんとかな?と懐疑的だったのだが、この連日の暑さは半端ではない。
それでも風さえあればなんとかしのげるし、ねこ達は自然風の方が良いらしく、それなりに程々の風の通る所で寝ている。
そんな訳で、出かける時と寝る前に家を締め切った時が辛い。我が家は戸を閉めてから寝つく頃までエアコンをかけて後は止めてしまうのだが、昨夜はエアコンが止まった途端に思いっきり汗がふきだして目を覚ました。ここでエアコンのスイッチを入れ直しても今度はそう簡単には眠気が来ない。そして今日も昼頃にはダウン。
今日は黒雲がわいて不安定な空で風も涼しかったのだが、そう簡単に体調は取り戻せなかった。
11/7/9
夏の高校野球の県予選が始まった。開会式に集まったのは118校。
メンバーがかろうじて足りるチームから、ゼッケンをもらうのが大変なチームまで、さらに初勝利を目指すチームから甲子園での活躍を目標にするチームまで、ケガ無く、熱中症などの事故なく、野球をする事を楽しんでほしい。
11/7/8
東海地方の梅雨が明けたそうだ。梅雨入りも早かったので期間は良いのかもしれないが、今日の天気もカラッと夏空という訳ではなかったし、どうなのだろうか。
時々真夏の暑さになった梅雨だったが、十分に雨が降ったかというと、そうでもなさそうな気がする。
11/7/7
原発の再始動をどうするかが問題になっている。
津波対策が出来たとの事だが、自然災害は津波だけではないし、地震が津波を連れてくるか土砂崩れを連れてくるか地盤沈下を連れてくるか他の何かを連れてくるか分からない。また、だいぶ昔から私が気になっているのは事故に巻き込まれてのトラブルだ。今回も福島第1原発で情報収集中のリモコンヘリが落ちたそうだが、これも何が来るかは分からない。
今の状況で大きなトラブルが起きた時に、それを食い止めるための何もできないという事が分かった事が1番の不安だ。
たとえば、大きなトラブルが起き、火事は起こらずに放射能の飛散だけだったとして、48時間屋内退避をしている間に応急処置はできます。その後は安全な場所を確保してあるので対策が終わるまで避難していて下さい。という事が言えればまだ安心が出来る。
しかし、生きて生活をしている人々に対応するのではない机上の空論でしかないような後手後手の対応、しかも、対策に当たる現場の人々の健康をきちんと管理できないような状況ではとても安心してはいられない。
11/7/1
風鈴のくどいほど鳴る夕べかな DORA