ちょっとした感想   

11/8/29

   民主党の代表選挙があった。ホクホクとテレビを見ていた私もよほどの政争好きなのだろう。
   しかし、言葉で幻を見せるほどの演説が出来る候補はいなかったし、何よりも第1党で当選すれば総理大臣になる可能性がある代表を選ぼうと言うのに国民全体を相手に演説のできる候補が居なかった。あまりにも内向き、時間を無駄にして何をしているのかとイライラさせられる。
   その挙句に決選投票に出てきたのが菅内閣の重要閣僚である海江田万里経産相と野田佳彦財務相。菅内閣がダメだと言うのならまったく筋が通らない。
   結果、野田佳彦氏が代表となったが、これで仕事が進むのかどうか、まったく期待が持てないが、しかし、これでまた政争を始めたら野党も含めてすべての議員を罷免したくなる。とにかく党内風通しを良くした上できちんとスクラムを組み、内閣と行政機関を仕事のできる体制にし、政争で滞った課題に大車輪で取り組んでもらいたい。

11/8/28

   午前中は防災訓練。午後から島田市博物館まで涼みに行った。そろそろ夏休みもお終いという事で子供達が結構来ていた。
   本館の企画展は『田宮模型の魅力』。戦前から静岡にある模型の会社で創設時の木製模型から現代のミニ四駆までの製品やその製作過程、ボックスアートなどを紹介し、プラモデルの発達史と魅力を探るというコンセプトだそうだ。戦艦や戦車、車など、箱の絵ともども懐かしいものが並んでいた。父が真面目な顔をしてくみたてていた戦艦から甥が夢中になっていたミニ4駆まで私にも懐かしかったが、TANUKIの方が懐かしそうに目を輝かせていた。
   私のお目当ては分館、版画家の海野光弘記念館になっているのだが古民家を使った建物が何とも懐かしい雰囲気を作っている。今日は日曜で観覧者も多いからか窓を開け放ってあるので川から緑の中を通って来る風が気持ちが良かった。第79回日本版画協会巡回展や貸し出しギャラリーでの詩画展などもやっていてノンビリと楽しんできた。

11/8/26

   隣組のおばあさんが亡くなられた。脳出血で倒れて1年ちょっと、意識が戻ることなく亡くなられたそうだ。
   陽気で詩吟やカラオケなどが大好きな方で、その他にも色々と習い事などをしていたそうで、ご主人に言わせれば「家でゆっくりしている事はあまりなかった」と言われるのだが、寂しくなられただろう。
   お通夜から葬祭場を使われたのだが、朝1番のお葬儀で朝が早かった。ただし自宅の留守番をさせてもらったのでごくご近所の方がぼつぼつとお香典を置いて行かれるだけで、我々は楽をさせてもらった。
   このお宅の隣のMさんとご一緒したのだが、戦時中の話などを聞かせてくれた。
   当時、国鉄にお勤めだったそうだが、県内でも空襲や艦砲射撃で大変だった事や、空襲で大やけどをして治らない間に召集令状が来たが、まだ手が動かずに帰されたものの、その数日後に終戦になったなどという話を聞かせてくれた。

11/8/24

   タレントの島田紳助さんが昨夜遅くの突然の記者会見で引退した。数年前の暴力団員との付き合いのためとの事だが、そもそもの繋がりは10年以上前にトラブルで口利きをしてもらった事から始まった付き合いらしい。
   10年前、または先方の暴力団員が家宅捜索をされた時に関わりを示す手紙などが出たそうでその時ならともかく、大相撲と暴力団との関わりで大騒ぎがあった時も過ぎ、今になって何でという疑問が残る。
   タレントとしての島田紳助は暴力的な事件や騒ぎも何度かあったが、ヤンチャなキャラクターのための演出部分もあったのではないかと見ていたが、だからこそ「とっくに終わった事なのに、いまさら何やねん」となるべきがならなかったのが気にかかる。

11/8/22

   昨日のフジテレビの「韓流偏重」に抗議するデモは結構な人数を集めたようだ。しかしなぜ抗議?民放なのだからチャンネルを選択しない(見なければ良い)と言うだけではないのだろうか。
   意見は多様性があった方が良い。もちろん彼らのそういう主張もあって良い。一方でフジテレビがそういう放送をしたいのならばすれば良い。選ぶのは我々だから…。正直言ってドラマも歌番組もあまり見ないので、私はそういうブームがある事すらあまり知らないのだが…。
   一方で、民主党の党員ではないので参加できないが、民主党の代表選は気にかかる。
   正直言って今取りざたされている誰にもやってほしくはない。今の政権中枢で閣僚をやっている人には菅内閣の継続性を嫌っている野党と話し合いが出来る環境には出来ない。もしも出来たのならば菅総理でも同じ事が出来たはずで、このとんでもない時期に好き・嫌いという感情でただの政争をしていた永田町全体の良識がなかったという事になる。前原さんは確か政治資金問題があったはずで、それ以前にも脇の甘さが気になっている。また政争を始められては本当に日本沈没になりかねない。
   いっその事総選挙をとも思うのだが、一番意見を言いたい被災地の選挙態勢が整うかどうか不明ではなかなか踏み込めないが。

11/8/20

   高校野球の決勝戦だった。節電のため午前9:30から。しかし、この方が真夏の午後よりも選手にとっても良い環境なのではないだろうか。
   今年のカードは青森の光星学院vs日大3高。東日本震災は岩手までが大きく被害を取り上げられているけれど光星学院のある八戸も津波にさらされた。被災地に元気を送るのには良い学校が勝ち残った。そして、日大3高は我が故郷の学校。どちらも応援したくなる。そして、だからこそ良い試合になってほしいと思う。
   結果は日大3高が11-0とワンサイドのようなスコアで勝ったが、試合そのものは点差程のものではなかった。どちらもピッチャーが連投で疲れている事もあり両チームとも良く打った。ただ光星学院は残念ながらホームまで届かなかった。
   高校野球は夏の試合が終われば下級生に引き継がれて次のチームがもう始動しているのだろう。3歳違いまでの同年代、その中での経験と体力という中で全国の野球少年達が切磋琢磨する。チームプレーの精度が上がれば、どこのチームにもチャンスはある。来年の夏をまた楽しみにしている。

11/8/19

   間が空いてしまったが、後から追加をするかもしれない。

   今日の午後、また福島沖で震度5弱の地震があった。緊急地震速報の後、津波注意報も出たためにNHKのテレビもラジオもすべてその情報に切り替わってしまった。しかし、こちらは震度1、しかも県内部分的に大雨で、鉄道の運休・大雨警報など地元密着の情報の方が重要だった。
   テレビは地デジ化で情報送信量が増えたと言うが、本来放送中の画面を切り替え、遠方の地震津波情報(幸いあまり被害はなかったようだ)をメインに、その上にかぶさるように地域の交通情報や大雨情報が出て、読み取れないのは有料放送としては信じられない。
   画面を切り分ける技術があるのだからせめて文字が絡まらないようにしてほしいし、私の住んでいる地域では実はどちらも影響のない所で、そんなものは後の定時のニュースで十分なので、我が故郷のチームが戦っている高校野球を見たかった。

11/8/9

   ちょっと気になっている事がある。
   昨日か一昨日の毎日新聞に『福島ひまわり里親プロジェクト』の記事があった。一言で言うと全国にひまわりの種を送って増やし、福島の放射線除去のために種を蒔こうというプロジェクトのようだ。ひまわりは放射線を集める力があるらしい。
   しかしネット上には反論も出ている。その放射線を身にまとったひまわりをどう処理するのだという最終処分が考えられていないというのだ。現在すでに放射線がばらまかれた地域の下水道処理施設では汚泥の始末に困っている。普通、汚泥の処理は乾燥させることで軽量化し、埋め立てや建築資材になるそうだが、乾燥させる事で放射線量が激増する。それをどうするのか、そろそろタイムリミットになるほど貯まっているようだ。
   私に言わせれば全部まとめて東京電力に送りつければ良いと思うが、それにしても安全を確保した上でどこかにしまっておくしかないのだろう。このようなリスクまで考えて本当に原子力は安いのか?安全なのか?世界中の原子力発電利用者が考えてみるべき課題だと思う。

11/8/7

   『田代島便り』サトウさんの子供の頃飼っていたネコの思い出話を読んでいて自分の子供の頃の記憶がころがり出てきた。
   すでに50年以上も前の事、昭和30年代半ばの東京の私鉄沿線の商店街はすでにそれらしく活気づいていたが、住宅事情は悪かった。ごく普通の階下に店舗、2階に住居の建物に、大家さん一家、下宿人のお兄さん、さらに私たち親子が1間とお店を借りて住んでいた。さらに隣にある同じような建てつけのお店との間に物干し台があり、2階から物干し台を使って出入りする事が出来た。お隣も階下は甘味屋さんをしている姉妹に貸し、大家さんは2階に住んでいた。
   人間はともかく、我が大家さんは三毛猫を飼っていた。この子はこの子でなかなか賢いネコで大いに遊んだが、もう1匹黒猫が住んでいた。こちらはこの家の飼い猫という訳ではなく、近所のおばあさんが毎夕『クロちゃん居る』と餌を運んで来て与えていた。まだキャットフードなど無くネコマンマだが、その時、黒ネコは大喜びでやってきても三毛の方は来ないか遠くで様子を見ているだけだった。
   黒ネコもしょっちゅう捕まえて遊んでいたので家の中に居たかせいぜい周りの路地で暮らしていたのだろうが、今思うと不思議な話しだ。
   もっとも当時は都会でも人のつながりが強く、もう少し先のアーケード街では、夕方の店の忙しい時に子供達が「お腹がすいた」とぐずるのは困ると言う事だったのか、ひとかたまりになって遊んでいる子供達が居るとその家でおやつを出してくれた。ふかしイモだったり、商売物のコロッケだったり、パンの耳を揚げて砂糖をまぶした物だったり手軽でお腹にたまるものが多かった。家は母が働きに出ていたのでご馳走になる一方だったが、それで何か言われる事も仲間はずれになる事もなかった。

11/8/6

   お盆には少し早いのだが、八王子までお墓参り。本来お盆前のお墓参りは精霊を家に案内して来るものなのだろうが、T家一族は皆せっかちなので今日あたりでちょうど良いだろう。TANUKIが盆棚用意していないと言うがさほど信心深くないのでそのあたりもいい加減。
   夏休みの土曜日なので素直にスタートをするとかえって混むだろうと9時半頃に自宅スタート。まず車に給油。東名に入ってさっそく日本坂PAで朝ごはんのカツサンド。TANUKIは朝抜きのまま薬も抜き?どこまで持つか…。
   ラジオでは高校野球の第1試合が始まった。御殿場ICには順調に11時前、ここからは覚悟の渋滞。R138をズルズル、ノロノロが須走りICまで続く。その先は怪しいお天気で時々ドシャ降り。中央道の谷村PAにたどり着いたのが12時20分頃。ここでお昼。ここのメニューは結構面白いものがあるのだがお腹が減ったので親子丼、TANUKIはなぜか笊ラーメン、ものの見事に素ラーメンだがこれで持つのか…。
   パラパラと時々雨が落ちる中、圏央道の西八王子ICまでは順調、高校野球の第1試合はシーソーゲームの良い試合で群馬の健大高崎が7-6で愛媛の今治西に勝利。1時半頃にはお墓に到着。特に何があるわけでもない季節なので石屋さんも静か。
   幸いにお墓に居る間は雨が来なかったが梅雨時のような空模様。今回はお盆前なので親戚のお墓には行かないで、すぐに引き返した。
   中央道の下りは行きに見た時も詰まっていたが、カーナビで見ても真っ赤(渋滞)。それでも半端な所から入るよりも楽だろうとそのまま引き返した。しかし、トロトロと走っている間に極端に眠くなってきた。谷村PAで10分間のお昼寝。頭の上は雷雲。いつまでもそうしていても仕方がないので走り出したら、前も見えないほどのドシャ降りになった。河口湖あたりまでパシャパシャと降った雨は小やみになったが、その後も時々雨粒が落ちてきた。あまり無理をしてもいけないので次は富士川SAでコーヒーブレーク。
   高校野球の第2試合は三重の伊勢工と石川の金沢高で0-4のゲームだったが、第3試合は福島の聖光学院と宮崎の日南学園。今回の震災と原発事故の福島と狂牛病騒ぎや新燃岳噴火の宮崎、どちらもネバーギブアップが今年のテーマの県だろう。力のこもったシーソーゲームは延長戦まで入って5 - 4で福島の聖光学院がもぎ取った。
   こちらは高校野球が終わる前には自宅に到着。
   お父さん、お祖父さん、お祖母さん、叔母さん、ばあちゃんはのびたまま、ネコが1日荒らしきって蒸し暑い家に来てくれただろうか。あきれるよりは「まあ、こんなものだろう」と思っているだろうが…。

11/8/5

   今日の毎日新聞によると所在不明の小中学生が国内に1183人もいるそうだ。今回の東日本震災によるものではない。(岩手・宮城・福島のデーターは出ていない)住民登録がありながら1年以上学校に来ず、所在不明になっている子供達の数だ。
   ちょっとは関わる事があるので知っているが、居るはずの子供について、民児委員の情報なども活用して学校は家庭訪問をするなりして所在確認の努力をする。中には家族で劇団に所属をしていて1月そこそこで移動をしてしまうケースなどもあるそうだが、居る間は学校に来るようにと指導はするそうだ。子供といえども劇団の一員として子役をしている事もあり、疲れて学校に来ないんです…、などというケースもあるようだが。さらに外国人の場合はもっと把握が難しい事もある。もう1つの厄介な事例がDVのある場合で母子で身を隠している場合などだ。さらに児童虐待という問題がある。
   子供1人1人が育つために手当をつけようという子供手当には期待をしていたものがある。保護者がどういう状態であるかにかかわらず子供自身のための給付がある。子供1人1人を誰がどういう状況で育てているかが把握できる。民主党のマニフェストでは児童手当とどう違うかという程度のものだったが、将来的にそうなれば良いと思っていた。
   ごく個人的に先々家族は解体されると思っている。共に暮らす人が血縁だけではなくもっとバラエティに富むと思っている。子供の戸籍についてももっと生物学的なものになって良いはずだ。
   それ以上に家族までもを職場が多くの保障をするよりも、今雇用しているすべての人に責任を持つとともにそれ以外は職場の保障の範囲から外して良いのではないかと思う。その分は企業にも課税をし、公的予算から子供・高齢者・病気療養者・障がい者などのための生活を保障する予算を用意する。ただし、障がい者をはじめ多くの人に働ける範囲の賃金を得てもらって不足を補てんする。基本的には誰かが過労死をするほどあくせく働くのではなく、皆が働いて働く喜びと生活の安心を得る社会が望ましいと私は思う。
   しかし、日本の政党のマニフェストには憲法の保障する健康で文化的な生活とはどういうものなのかが規定されていないので、いくらかかるかは分からない。

11/8/3

   与野党が子供手当と児童手当のせめぎ合いをしている。違う政党が違う理念を示して政権を争ったものを国会の正規の議場ではない所でこねくり回す事に大きな違和感を感じる。
   自民・公明の言う事は筋違いで、それは政権を取り返して行うべきだし、民主も唯々諾々と党の理念を丸めて屑かごに捨てるべきではない。
   国会に居る政治家本人達が政権交代という事を理解していないのではないかと思わざるをえない。

11/8/2

   夜中に地震。焼津は震度5弱だったそうだ。寝入りばなを揺れで起こされ、市の同報無線が何やら叫び出し(内容が聞き取れない)、テレビを付けたらとりあえずの地震データーは出たが、被害はさほど出なかったようだ。
   ローカルニュースでサッポロビールでは野積みのビンのケースがずいぶん倒れて大変だったようだが、磯自慢酒造では、ビンのケースをひもで固定するようにしていたそうで被害は出なかったそうだ。
   津波などがなく地震だけの場合、東海地震対策30数年の実績はダテではなさそうだとは一昨年の震度5の地震でも感じたが、備えておくというのは大切だとつくづく思った。

11/8/1

   今年は百日紅が良く咲いた。手入れをしなかったので枝があちこちしているが、梅雨明けが早くウドンコ病が来る前に咲いてくれたのが良かったようだ。

桃色の雲のごときや百日紅     DORA

7月    9月