13/1/30
高校のクラブ活動での監督の暴行から始まって、オリンピック女子柔道チームまで、あちらこちらで監督・コーチの暴行事件が起こっていたというニュースが続いている。「これはやはりおかしいのではないか」「声を上げるべきではないか」と皆が思ったとしたら問題を受け止めて表に出した橋下大阪市長のお手柄だと思う。
暴力行為や心理的な圧迫を行う暴言は人権侵害だ。他にも数年に1度チラチラとセクハラ行為に関する事件も起こっている。もちろんこれも人権にかかわる問題だ。
そして、これらの事が高校生までの子供に対して行われたとしたらこれは児童虐待にも当たる。現在の日本では「児童」というカテゴリーを18歳までと規定している。そして、保護するべき大人から受けた暴力行為・心理的な虐待・性的虐待、さらにはネグレクト(必要な監護を行わない)は児童虐待に当たる。
すべての人が人権について幼い時からの学校教育の中で年齢相応に学ぶべきだし、指導する側は子ども達に対して、また子ども達同士の中での人権侵害がないかを注意深く考えるべきだ。
しかし、トップ選手については頭を空にしては良いパフォーマンスはできない。おかしいと思う事はその場で説明を求めるべきだ。そのためには自分自身を律する意識も求められるが、それでこそ一流なのではないだろうか。
13/1/28
インフレにしたいのかデフレを続けたいのか良く分からないニュースが続いている。
まず、地方公務員の退職金削減を1月・2月という変な時期に行う地方がいくつかあるそうで、教職員や警察官などがこの半端な時期に大量退職をする騒ぎになっている。特に教員に関しては卒業式・終業式前に先生が居なくなるというブラックジョーク状態だが、3月まで期間を全うして働くと退職金で4か月分の生活費(私の感覚だが)が減らされるとなると、生活者の1人、特に学費の掛る大学生の子供を抱えているとなると先生といえども考え込むだろうと思う。
もう1つは生活保護費の削減問題。再来年に消費税を引き上げようというのに、それ以上の割合で削減をしようとしているのはどういうことか。生活保護の掛っていない低所得者家庭の方が低収入で苦労しているというが、基本的人権としての生存権を保障する生活保護費よりも収入が低いというのならばその収入が上がるようにする政策をとる方が先ではないかと思われる。また、生活保護が掛ると車を持てないなど田舎では就職(公共交通機関がろくにないので通勤できない)や就業の手段(配達などの仕事は車は自前の事が多い)を奪うような事をしながら生活の再起をどう図るというのだろうか。
また円安のせいでガソリン代が上がり続けている。燃料はほぼ輸入なので電気やガスも追いかけて上がるだろう。また流通コストが上がれば物の値段も高くなる。また小麦や大豆、さらには家畜の飼料等もほとんど輸入物なので食料品も上がるだろうし、今年の気温の低さで野菜も値上がりしている。しかし、給料が下がる・退職金も減ると家庭の財布は締めざるを得ない状況になっている。今年は寒さも厳しいし、本気で餓死者・凍死者が出るのではないかと心配になる。
13/1/26
大相撲初場所は明日の千秋楽を待たずに日馬富士の優勝が決まった。先場所情けがなかった分、今場所は気合が入ったようでまだ負けなし。白鵬も2敗はしたが良い相撲で締めているし、平幕の高安も今日も2敗でついてきた。
大関は稀勢の里以外はもっと頑張ってほしいが、中盤に居る力士達の熱戦が多かった。
ここ数年、様々な問題で大騒ぎをした結果、お客の入りの寂しさが1番の改革の原動力となったのではないだろうか。結果は観客動員数にも表れて、満員御礼も白々しくないだけのお客さんが来てくれている。
新幹線代を出し高い入場料を払ってまで本場所見物に行くお金の余裕はないが、テレビで見ていても楽しく力の入る大相撲であってほしい。
13/1/23
アルジェリアのガスプラントゲリラ襲撃事件について、ずいぶん色々な事が分かって来た。
人質事件などというカテゴリーのものではないと思う。ゲリラ側は32人という1個中隊規模の攻撃をアルジェリア軍の真ん中にあるプラントに対して行ったという事になる。重要施設という事でアルジェリア軍の施設が周りを取り囲む中にあるのだそうだ。これではアルジェリアとしてもメンツの問題からも早期解決を図る他なかっただろう。
もう1つ、逃げるものは撃つという本能もあるだろうが、日本人が狙われて殺されたように思われる。7名が亡くなり3名の行方がまだ分からない。
元々アルジェリア政府と日揮という今回被害に遭った日本の会社の間は40年来の付き合いの中で信頼関係を築いてきたそうだ。この地域のための仕事をしている人々に対して理不尽な事だ。
大変残念な事件だが、イスラム教という宗教のせいにはしたくない。地域全体の安定のためにも資源を地域全体の繁栄と世界のために有効に活用してほしいものだ。
13/1/19
大阪の生徒暴行・自殺事件で橋下市長が、ここのコースの今年の入試の中止と教員の全面配置換えをしなければ予算を執行しないと言っているそうだ。市長は行政の専門家である必要よりも市民の代表として市民から選ばれているので、この権限はある。どれだけの賛同があるかという事もあるが、それはおかしいだろうという人が多ければ次の選挙で落ちるだろうし、それで良いのではないだろうか。
入試1月前位と思われるこの時期の入試中止はここを目指して勉強をしてきた中学生に気の毒だし、コースを無くすつもりがないのならあまり良い選択肢とはいえない。
しかし、公立高校の教員が1校に長くいすぎるというのはどうなのだろうか。子供達は色々な人間と出会う事が大切だし、教員も転勤する事で色々な状況を体感する事で視野が広がるのではないだろうか。
良い先生・悪い先生と外野はケロリと言うが、教育の場ではその子に取ってという限定で言わなければならない。子ども達が色々な人と出会う中で、学校という環境の中で1人でもいいからその子にとっての良い先生と出会わせてあげたいと教育委員会をはじめ周りの大人は心を砕くべきではないだろうか。
13/1/17
阪神淡路大震災から18年が過ぎた。テレビニュースであの時生まれた赤ちゃんが18歳になったと言っていた。18年という歳月は人をほぼ大人にするほどの年月・長生きのネコの一生の年月に値する。しかし、あの朝のニュースの衝撃は忘れられない。目覚まし代わりのテレビを付けた途端に火の海、東京キー局のアナウンサーは入って来るニュースの断片を次々と読み上げていたが、ニュースの入らない所でもっと大変な事が起こっている、肝心の部分は何も分からないのだろうなと心のどこかで思った。建物の倒壊と火事が祖母から聞かされた関東大震災に酷似していたからかもしれないが。
あれから長野で福岡で、新潟でさらには東北で2回、2回目があの東日本大震災の津波だが、日本列島は身震いを続けている。その前の十勝も含めてそれぞれの地震の身近にいた人から様子を聞いた。またしばらく経って十勝には地震で土台の狂ったままの親戚の家に行ったし、1回目の東北の地震の直後には岩手の叔父の葬儀でデコボコの残る東北道を走った。昨年は石巻の津波後も訪ねた。
地震国日本の技術は建物の耐震化を進めてきたしその技術は自慢をしても良い。インフラも古いものはともかく新しいものについてはかなりの地震に耐えられている。あの大津波に対してさえ建物は建ったまま残ったものもある。存念ながら波が大き過ぎてそこに避難をした人間は助からなかったものもあるが…。
しかし油断大敵。原子力発電所は今はほとんど止まっているが、止まっているから安全という訳ではない。使用中・使用済みの放射性物質が保管されている。地震多発期に入った地球で次はどこが揺れるか、津波が来るのか地滑りか、あるいは火山が噴火するか、様々な地殻変動や異常気象に備えなければならない。
13/1/10
大阪の市立高校でバスケット部の顧問の教師の体罰で生徒が自殺をしたという。体罰というがただの暴行でしかないのではないか。日本の報道機関の癖なのか世界的にそうなのか分からないが、対人関係によって客観的な事実がより穏やかだったり過激だったりの言葉に置き換わるのがとても気になる。
今回はたまたま橋下市長のおひざ元の事件で、徹底的に調べると言っているが、少子化を憂いているニュースの後に子どもの成長をないがしろにする事件のニュースが続くのはとても違和感がある。
13/1/4
県立美術館で開催されている『マチュピチュ「発見」100年インカ帝国展』を見に行った。3が日やその後の連休よりは混まないだろうと思ったのだが、大誤算、イモ洗い状態だった。
それはともかく、古代エジプトや中国と同じ頃から始まる南米太平洋沿岸の文明は最後のインカ帝国がスペインの侵略によって滅ぼされ、変質しながら現在までその文明の尻尾を残しているように思われる。
主に来ているのは織物と容器類だったが、器類は弥生土器や須恵器に似ている気がした。また生贄の副葬品の金属製の人形などがいくつもあったが、小さなものを丁寧に作り布製の衣装や頭飾りを付け雛人形のように感じた。また1対を1つの完全形ととらえる考え方は陰陽二元のアジア的な思想にも思える。金製品などは征服したスペイン人がみなつぶして金として本国に送ってしまったそうだが、かなり手の込んだものだったのではないかと思われる。
また、頭がい骨を切るような手術をして、しかも生き延びた頭骨などもあり、文字は残さなかったが科学なども発達していたのだろう。ミイラも来ていたが、生贄としてのものだけでなく、太平洋各地にある遺骨を祭ったり、日本の場合はあっという間に腐ってしまうので位牌という形になったのだろうが、祖先崇拝の形でもあったようだ。
また情報伝達の工夫として紐に結びコブを作ったキープというものがあったが、まだ十分な解読はされていないようだ。しかし、沖縄にも同じようなものがあったというから、太平洋全域の交易などまだ我々の知らない交流があったのかもしれないし、かなり文化圏としては広いのかもしれない。
インカ帝国時代は日本の鎌倉時代末から江戸時代直前と同時代だが、街道整備や飛脚制度なども整っていたようだ。説明が欧米側の視点からのものが多かったが、エジプト・メソポタミア・中国などの巨石文化や日本の土器の文化などと比較をすると、また違う光が当たるかもしれないと思った。
13/1/3
今年の箱根駅伝が終わった。母校のチームが出てくれるだけでもOBとしては大きな楽しみなのだが、今回の日体大の活躍を見て考えさせられた。日体大、昨年は途中でタスキが途切れて(トップチームから20分遅れで次の走者がスタートしてしまう。その時は母校のタスキがつながらずに白タスキスタートとなる)監督以下悔し涙を流したという。そこから鍛え直しての優勝、素晴しいし、素直におめでとうを言いたい。
ひるがえってわが農大、どうも予選会を通過して箱根に出られることで満足をしているような気がする。多数の学校が参加するなかで、もちろんそれだけでも素晴らしい。そして、箱根で走る選手達も全力を出し切っているに違いはないのだが…。
それが実力だと言われれば仕方がないかもしれない。しかし、選手たちの実力は紙一重、さらには伸び盛りの年代、ここで大化けをする事もあるはずだ。テレビでは情報量が少なくて分からないのだが、淡々とマイペースを刻んでいるのか、まじめに走り過ぎて駆け引きが下手なのか、是非もう一皮むけた姿で来年の箱根に戻ってきてOB達を驚かせてほしいものだ。
ところで、農大の三輪選手をはじめ各大学で静岡県の高校出身の選手達もたくさん走った。私がお世話になっている鍼の先生が日本陸上競技連盟認定トレーナーをされていて陸上競技だけでなく色々なスポーツをやっている若い人達も多く来ているのだが、次に出かけたらそんな話がたくさん出るだろう。
13/1/1
正月1日の楽しみと言えばサッカー天皇杯の決勝戦。今年は柏vsG大阪の対戦だった。
一見G大阪が攻める試合を続けていたが、なかなかゴールを割る所まではいかない。そうこうする内にコーナーキックから柏に1点を取られてしまう。それでも前半から後半途中までは互角だったと思う。
点は動かなかったが、だんだんにG大阪の焦りが選手個々の繋がりを崩してしまったような試合になった。
今回は1-0で柏の優勝。攻めさせて最後までは攻め進ませないシステムがうまく働いていた。J2落ちから浮き上がって土壇場の根性が付いたという事だろうか。一方のG大阪は来季はJ2落ち。この悔しさを晴らすためにも早くJ1に戻って来てほしい。