ちょっとした感想   

15/2/27

   1週間前に川崎市で中学1年生の男の子が殺された。今日その殺人容疑で18歳・17歳の少年3人が逮捕されたようだ。
   ほとんどが学校に行かずに地域の中で集まって遊んでいた子供達のグループの中での事のようだが、狭い範囲の中高生の集団、それぞれの学校だけでなく地域の警察・住民を通しての家児相・児相などの機関の目についても良いはずなのに、ほとんどノータッチだったようなのが残念だ。
   被害者はもちろんかわいそうだし、無残だが、加害者、あるいは傍観者としていた周りの子ども達も、地域の中の大人たちにスポイルされて、同じ悲鳴を上げ続けていたのではないだろうか。

15/2/22

   ご近所の方のお通夜があった。
   一昨年まで民児協の赤い羽根募金でお邪魔をしていたお宅で、お年はいっていてもシャッキリとした方だったので、びっくりした。
   お経に見えた菩提寺のお坊さんも、しっかりした方だったので昨年のお盆に「ちょっと入院中です」と言われても、今年のお盆の時にはお元気になっていて会えるとばかり思っていましたとお話されていた。
   葬儀場にはお得意だった手芸の作品なども飾られていてお人柄が偲ばれた。

15/2/13

   NHKの『ナビゲーション』で『夢か苦痛か?専業主婦ルポ』というのをやっていた。
   今やインターネットを通して視聴者からどんどん意見が来る時代で、専業主婦でない人にとっては「そんな事が出来ない人にとっては、やっぱりうらやましい」だし専業主婦にとっては「追いまくられる家事育児に価値観が見いだせない」というものが多かった。面白いと言って良いかどうか分からないが「自分の仕事の価値をだれも認めてくれない」という専業主婦からの訴えが多かった。それが彼女達のモチベーションを落としているようで、そこから精神疾患へと向かってしまう人もあるようだ。専業主婦の私からすればそんなに肩ひじはる事か…、とも思うのだが。
   もちろん専業主婦という形態が戦後の1時期のあだ花にしか過ぎないとは思う。家族皆であくせくしなければ食べられない時代がほとんどだし、ある時代からは表立って仕事を通して人と繋がる男社会と地縁血縁などの繋がりの中で社会を支える女社会に分業したとはいえ、全体で支え合って社会を作っていた事に変わりはない。
   個性・自主性とプツリプツリと人と人を切り離してしまった事が逆に厄介な状況を作っているように思えてくる。
   私に言わせれば、せっかく亭主が稼いできたお金をさい配して我が家の切り盛りをして、いかに自分に居心地の良い世界を作るかが腕の見せどころの面白い作業だと思うのだが…。しかし分業が過ぎて、気が付いてみれば亭主元気で留守が良いなのだが…。

15/2/6

   ニュースで『イスラム国』という名称を聞いている内に段々と違和感が出てきた。彼らは『国』ではない。いうなれば強力な兵器を持った誘拐・殺人・強盗・恐喝などを行っている犯罪者集団だ。
   イスラムという宗教でもさすがにこれらの犯罪は犯罪だろう。本来イスラム教を信奉する人達が彼らはそれでイスラムの戒律を守っているか、破戒ではないかと疑義を呈するべきではないかと思うのだが、実態はどうなのだろうか。

15/2/1

   イスラム国に拉致されていた後藤健二さんが殺された。この1週間位大騒ぎだったが、拉致されたのは昨年秋、早々に家族の元に身代金請求が来ていて事件にはなっていたはずだ。誘拐事件というものは表ざたになると解決しにくいという性質はあるが、なぜ今騒ぎになるのかが気になった。
   誘拐犯人の見込み違いは日本という国は日本国民を本気で守ろうとはしない国だという事が分かっていなかったのだろう。中国残留孤児・北朝鮮の拉致被害者、起こった時に解決をしようとしていればとっくに解決済みになるだろうものをいまだに解決しきれてはいない。
   しかし、一神教のキリスト教圏やイスラム教圏と違い、ほとんどの日本人は日本教で宗教も哲学も含めあらゆるものを飲み込み消化する力を持っている。日本政府は頼りにならないが、この騒乱はどちらにも偏らず、地域に生きる人々を中心に日本人がケリをつける位の気概をジャーナリストもこの地域に関わっている団体も持ってほしい。それが亡くなった人達への手向けになると思う。

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