15/3/22
東日本大震災で津波とその後の火災に被災した石巻市の門脇小学校がこの3月で閉校する事になったそうだ。校舎は被災したまま中学で間借り授業をしてきたそうだが、児童数も減り4月からは石巻小学校に統合されるそうだ。
3年前の6月、地区民児協で石巻市を訪ねた時に見せてもらった学校だ。海から学校までの間、津波に流されてほとんど何も残っていなかった。津波とともにやって来た油類に火が付いてその後火災が発生したそうだが、幸い裏が丘のようになっていて、学校に避難していた人達は校舎から板を渡すなどしてそちらに逃げたそうだ。
142年の歴史ある小学校だそうだが、地域で代々過ごしてきた人達にとってはまた1つ故郷を失うようで寂しい事だろう。
15/3/20
TANUKIの父が亡くなって今日でちょうど20年、「地下鉄サリン事件」とは関係ないのだが毎年テレビニュースが教えてくれる。2009年には私の父が同じく3月20日に亡くなってちょうど6年が経ったらしい(もしや7回忌だったか…)。何故か仲良く祥月命日が一緒なのだ。
という訳で朝からまずO家のお墓参り、その足で八王子までT家のお墓参り。私の父が亡くなった日もそうして両方の墓参りを済ませた日だった。「墓参りに行って来たよ」と八王子霊園で拾ったドングリをお土産に父に手渡したのが最期になった。
今日はこちらはともかく東京は晴れの予報だったが、石屋の奥さんが「天気予報が外れました」と言っておられたように、東京も日が差さない肌寒い日だった。
それはともかく富士山の御殿場側はものすごい霧、前の車のかすかなテールランプを頼りに神経がすり減るドライブだった。帰りはまさかと思ったのだが同じ部分だけまたもや霧、ずっと曇っていて時間の分からない日だったが、高速道路が張り巡らされて極端な渋滞個所が無くなりあちらこちらで年度末の工事をしていた割にはスムーズに車が流れていた。
それでもあとどのくらい自分で墓参りが出来るだろうかとふと心細くなった。
15/3/11
東日本大震災から4年が経った。現地の人々にとってはもう4年の思いが強いだろう。しかし、離れて見ているとまだ4年なんだという気持ちの方が強い。阪神淡路大震災が大変だったとは言っても被災した広さは全然違う。その阪神だって10年以上かかっての復興だった。
東北太平洋岸の大規模な造成工事は当分続くだろう。その間生活は待ったなしという事で、住民の移動は起こるのだろう。しかし、長い時をかけての復興事業の後に、ここに移り住む人々もきっといるだろう。足元を見ながらも、はるか先にあるものを見る目を持ちたいものだ。
ただし、福島第1原発の後始末だけは短期100年、長期どれだけかかるか分からないが、今以上の被害が広がらないように、きちんとして行く必要があると思う。今後の研究でこれがきちんとできれば、原発から次のエネルギーへの転換もスムーズに進むのではないだろうか。
15/3/9
児童文学者の松谷みよ子さんが亡くなられたそうだ。私にとっては『ジャムねこさん』『ももちゃんとプー』の黒猫プーのイメージが強いのだが、『たつの子太郎』や『二人のイーダ』の方がメジャーだろうか。
子供の頃の愛読書というよりは高校・大学に入ってから読んだので、子供の頃にどっぷりとつかった人の感想とはまた少し違うかもしれないが、子供の世界の現実感のある中でのファンタジーが「あるかもしれない」感を醸し出してそれがとっても気持ちが良かった。
母より1つ若いのに老衰で亡くなられたそうだ。ご冥福をお祈りしたい。
15/3/3
川崎市で中学1年生が18歳・17歳の年上の少年達に殺された事件がマスコミを騒がせている。お葬式も済み犯人の少年達が自供を始めたようで報道的には一段落付いただろう。
この事件、聞けば聞くほど主犯格だという少年が可哀そうになってくる。
被害者はもちろん気の毒なのだが、気さくな性格で同い年の子ども達にも年上の子ども達にも可愛がられていたようだ。怪我をすれば「どうした」と心配してくれる先輩が居り、相手に「謝れ」と強い言葉でかけあってもくれていたようだ。同級生や小学校からの仲間も話を聞いたり心配してくれたりしていたようだ。ただ、残念な事に大人がきちんと間に割って入る事が出来なかった事で事件が起きた。
一方、主犯だと言われている少年は粗暴で同級生達にも「あれはダメだ」と敬遠され、親にも「目の前でなければ何をしても気にしない」と無視をされていたのではないだろうか。加害者側の父親の「息子のやった事だと聞いて驚いている」というメッセージが出たが、常識的には自分の息子が疑われているにしても亡くなった子どもと家族に同じ子を持つ親としてお悔やみを述べる事から始めるべきではないだろうか。
長崎の少女の同級生殺人の時の加害者の父親についても思ったのだが、我が子を含めて他人の痛みにこんなに鈍感で良いのだろうか。
15/3/1
プロの将棋のトップ10棋士によるA級順位戦。そのリーグ優勝者が名人に挑戦をしてタイトルをかけて争う。その最終節が今日行われている。
名人への挑戦者も決まるが、B級へ降級する人も2人出る。(毎シーズンB級上位2人がA級へ、A級の下位2人がB級へと入れ替えになる)公平を期すために最終節は同じ日に一斉に行われる。それを将棋界では将棋の1番長い日というらしい。実際に持ち時間も長いし、勝負師としての意地もぶつかるから、毎年夜中過ぎまで勝負が続く。
父が将棋好きだったので門前の小僧で、駒の行く方向と簡単なルール位は分かるが、自分が指せるわけではない。それでも例年気になって、何となくテレビで様子を見てしまう。
今年はNHKのBSでやっていないと思ったら、ケーブルテレビの囲碁将棋チャンネルでしっかりとやっていた。
スポーツ選手ほどではないが棋士も私がテレビで将棋を見るようになって中原・谷川・羽生・渡辺と4世代は世代交代をしている。いかにも勝負師らしいたたずまいやリードしていてもどうもうまくないと思っていても淡々としているようでいて、解説者によるとそれぞれの癖が出ているらしいというのも、眺めるだけのファンとしては面白い所だ。
春雨や将棋のいちばん長き日と DORA