ちょっとした感想   

17/2/20

   『俳句・短歌・川柳と共に味わう猫の国語辞典』という本を買った。三省堂が出している見た目も歴とした辞書である。
   本屋でヒョイと見て表紙の室生犀星の愛猫だというジイノちゃんが可愛かった(元写真によると前足を火鉢にかけてあたっている)のもあるが衝動買いだった。
   江戸時代に黒猫を飼うのが労咳(結核)や恋煩いの薬だったなどというのは新しく知った。
   もう1つ面白かったのが、江戸時代、遊郭の娼妓をネコとも称したようだが、「杓子」が宿場の飯盛り女を意味する言葉だったらしく「猫もしゃしくしも」の意味が腑に落ちた。芸者さんも(ネコの皮を張った)三味線からの連想でネコだったようでファッションリーダーが一斉に飛びつくさまを表した言葉として良くできている。
   また、山のように出てくる一茶の句、同じ情景の中でどの言葉を選ぼうかと試行錯誤したような句がたくさん出てきて、これだからこそ後代に名を遺す俳人なのだと改めて思った。
   間にヒョイとツシマヤマネコなど猫種の説明が入ったり、ウミネコやネコノメソウが紛れていたり、ある意味面白しい。そのあたりは見当たる句も無いようで説明だけだが…。
   それにしても、確かに『恋猫』が春の季語に入っているので多いのだろうが、1冊まるごと恋猫句と言っても良い位で、さすがに食傷気味になった。俳句・短歌・川柳だけでなく詩の一説なども引用されていて、こちらは猫のとらえ方も色々で面白い。

17/2/12

   アメリカのトランプ大統領と会談した安倍総理、最近の安倍外交は大丈夫だろうかというものが続いたが、今回は高ポイントを挙げたのではないだろうか。
   トランプ大統領の悪評高い入国禁止令は何しろ移民も難民もほとんど受け入れていない日本としてはどうせ何も言えない。これだけでもトランプ大統領はホッとするだろう。そこに持ってきて北朝鮮がミサイルなど飛ばしてくれたので、日米同盟についてはアメリカはとりあえず面倒なことを言わずに後ろ盾でいる事を表明した。
   貿易や金融など実際の交渉事はペンス副大統領と麻生副総理に丸投げをしてトランプ大統領外しをしたのもなかなか巧みだった。
   最高級リゾートで好きなゴルフ三昧のお仕事、後でとんでもないつけ回しが来なければ、なかなかの成果だったのではないだろうか。

17/2/8

   昨日は整形で50肩対策のコラーゲン注射。どうせ風呂には入れないので寝る前にパジャマに着替えたら蕁麻疹。毎日パジャマを洗うし習慣もないし、夕食からずいぶん経っているので、原因はさっぱり分からなかったのだが、抗アレルギー剤を飲んでようやく落ち着いた。
   今朝になっても不調感満載だったので、子生まれ温泉まで1人でドライブ。誘ったTANUKIは来なかったので、まず御前崎まで走らせてなぶら館で安くお昼。マグロ漬け丼とみそ汁で\650。そのまま戻ってバイパスに乗って子生まれ温泉へ。近いと思っていたが意外と距離がある。
   今日は待ち合わせなしの1人なので、のんびりとお湯につかる。泉質は『湯冷めしにくい殺菌効果がある塩化物泉』で『血液の循環を促進させ殺菌力が強くて痛みをやわらげる鎮静効果』があるというので今の私の体調にはピッタリ。そんなに熱くはないのだが、出たり入ったりして体になじませてご利益を願う。
   一休みしての帰り道、何気なくカーナビを「自宅誘導」にしたら高速の入り口に連れて行かれ、そこからカンで一般道へ。カーナビが意地でも高速入り口に誘導しようというのを阻止して牧の原の茶畑の真ん中をかなり走ることになってしまった。本来は金谷に出るはずが、どこで間違えたか吉田に出てきた…。TANUKIが助手席でワイワイ騒がないし、時間の余裕があるので私は全然かまわないのだが…。
   昨秋にも何度もストレス性の蕁麻疹を出していたので、これで息抜きになっていれば良いのだが…。

17/2/6

   一昨年の初めからまだ歯医者通いが続いている。緊急の治療はとっくに終わっているのだが、「定期的にメンテナンスは必要だよ」と言われて終わりにならない。その説に反対は全くないが、待ち時間の長さにはうんざりとさせられる。
   大まかに治療・支払いまで含めて3時間。何かやろうと思えばかなりの事ができる時間だ。家に居てもどうせそう有意義に過ごしているわけではないので、待合室でヌクヌクと本を読んだり、手元でできる仕事を持って行ったりしているが、どうにも長い。
   本日など『志太常磐松会だより』の原稿校正と母の句の選句を散々しても時間が余った。次はパソコンが必要で、そこまでの持ち込みはしていないので、あとは週刊誌をパラパラと1冊。時間が余り、暇つぶしのある時はそれも良いが、そこまで余裕があるわけではないのだが…。

17/2/1

   セブンイレブンがアルバイトの子が病欠時に変わりの人を出さなかったとペナルティとして給料を差し引いたという話題がネットだけでなくテレビでも取り上げられていた。
   アルバイトというのは時間を労働力として切り売りするだけで、それ以上に働いている企業に対しての責任はないはずだ。また先日は恵方巻をはじめ様々な季節商品の販売促進のノルマまであるという問題も出ていた。売り切れないとアルバイトが自腹を切っているというのも変な話だ。
   そもそも日本では雇う方もする方もアルバイトという労働形態への認識が甘いのではないかと思う。正規社員は職場のメンバーとして会社という組織としての一員として仕事を通して能力と共にポジションも重くなれば給料も上がるシステムだが、非正規の職員にそのモチベーションはいらない。自分のために自分の時間を切り売りしているだけなのだから、もっとシビアに時間だけの働きをしたらそれで良いと、割り切るべきだし、おかしいと思ったらどんどんと声を上げるべきだと思う。

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