18/2/24
夕方、志太常磐松会の事務局長のお母様の通夜祭に行った。
最近はディサービスに行かれているとは聞いていたが、お元気なように聞いていた。昨年暮れに体調を崩されたそうだが、ご家族もまさか亡くなられるとは思っていなかったようで、急な事だったようだ。
神道式のお祭りだが、金光教とはだいぶ違っていた。ただ、玉串奉奠の前のものが祖先拝詞に似ていていた。
お仕事の関係もあって大勢のお参りだったが、親族に小さなお子さん達も多く、命のつながっていく様子が亡くなられた方にも1番のはなむけになったのではないかと思った。
18/2/17
本日のニュースは2人の羽生さん。
まずはフィギアスケートの羽生(はにゅう)結弦選手がフリーも大過なく滑って金メダルを取った。足首の大ケガから数か月、気はあせっただろうが、出るべき大会もパスして治療に専念しての復活だった。しかも、無理をせずに今できるプログラムをきちんと滑ろうという意識に徹底していた。最後は着地にバランスを崩すようなところもあったがよく頑張ったと思う。
さらに、宇野昌磨選手が2位に入り金銀のワンツーとなった。もう1人の田中刑事選手も18位と順位を2つ上げて終了。日本の男子フィギアは入れ替わりのヒーローは出ても本田・高橋・羽生と1人ずつだったのがここにきて急に賑やかになった。
もう1人は将棋の羽生(はぶ)善治2冠。今日の朝日杯準決勝で売り出し中の藤井聡太5段に敗れた。その後、藤井5段は決勝戦で広瀬章人八段も破って優勝と6段昇進を決めた。
羽生2冠が出てきた時に「すごい新人が現れた」と対局の度に様子を話す父の驚いたような声を聞いたのがついこの間のような気がするのだが、優れた新人がまた現れて、その羽生さんが若手に追われる立場になっている。
18/2/11
TANUKIの実家のご近所の方が亡くなってお葬式だった。お祖母さん同士が姉妹なので遠縁にもあたる。O家の父が彼を次の地域のリーダーにと目をかけ、我々世代がその次はという事で気にかけて頂いたという関係代になる。
こちらに来た頃には何かと気にかけて声をかけてもらった。まあるいお顔で明るい方というイメージが強いが、晩年は病気をされたと聞いてからずいぶん長くお会いする事もないまま過ぎていた。お葬式のお坊さんのお話によると和賀家の末の叔父とほぼ同世代、高度成長期を担ってこられた世代だ。ご冥福をお祈りしたい。
18/2/9
昨年の秋の終わりに隣のマンションにハワイ風マッサージができたのを看板で知った。興味は津々だったが、この手のものは料金が高い。今年に入ってお披露目での割引料金がチラシとタウン誌で入ったので、イソイソと出かけてみた。
完全予約制なのでとりあえず電話。お昼前に電話を入れて午後にやってもらう事にした。
可愛い看板はあるものの普通のマンションの玄関。パーテッションでうまく区切ってあり、2人でやっているそうだ。双方の声はそれとなく聞こえるが、落ち着いたスペースで別に着替え用のスペース(たぶん風呂場の脱衣所)も作られていて気を遣わずに済むのがありがたい。
アロマオイルは結構種類があるようでいくつか匂いをかがせてくれた。それほどきつくはないし「そろそろ花粉症が」と言ったらユーカリとティツリーを混ぜてみましょうかと勧めてくれた。
お茶を頂きながらまず足湯。その後マッサージ台で背中から。私の背中に触ると彼女たちのような職種の人はメラメラと闘争心がわくらしい。こちらも少し賢くなって、あまりガンガンやってもらうと凝り返しが来るので、「ほどほどで良いから」とお願い。それでも「指が入らない…」と言われた。こちらも体がギシギシ凝っているのが実感。終わった後はこちらも一緒に動いたほどに体は温まったし軽くなった。
「凝り返しが心配だったら水分は多めにとって下さいね」と終わった後でもう1杯お茶が出た。
「今だけ1年間使える割引価格の回数券があります」と勧められたが後の体調を見て考えようと思う。
ちなみにこのお店、チャチャさんという。1昔前なら家出した家の茶々を呼んでいる内に「何かご用」と返事が来そうな距離にある。
18/2/8
先日、毎日新聞夕刊のコラムで『縁側ネコ』というのを詠んだ。縁側ネコとは一昔前の猫の飼い方、決まった飼い主はいないけど地域で人と共に自由に生きている猫だ。田代島をはじめ猫島と呼ばれている島の猫などがそれにあたると思う。漁港では魚など人のおこぼれのえさが豊富なうえにネコには漁網などの漁具をネズミから守る役割も与えられている。
コラムの方では山梨などではかつては養蚕が盛んでネコは蚕をネズミから守るために大切にされていた。養蚕が行われなくなってネコも仕事をするネコからペットに変わったが、農村で地域にネコが住んでいるだけで畑の野生動物からの食害が減るのだそうだ。ネコの力は侮るべからず。
18/2/6
林真理子の『正妻 慶喜と美賀子』を読み終えた。確かに美賀子さんの1代記ではあるが、それ以上に幕末とは何だったのかを複眼的に捉えている所が面白かった。
1つ目は公家の出身である美賀子の視点、いつかは将軍になるだろうと言われ続けた慶喜の視点、もっとも彼は将軍などになりたくなかったらしい。さらに慶喜の側室(この作品の中の彼女を側室というのはかなり無理があるが…なにしろ慶喜の前で町家の女将のようにふるまっている)の新門辰五郎の娘・お芳の江戸庶民としての目、さらに美賀子付として京の実家から付き添いさらに京へ行く慶喜に付いて行くお芳に付き添って今度は京へ行く橋本富良太という下級武士の目を通した新しい時代を模索する目、天璋院をはじめとする大奥の女たちの目と様々な視点がこの時代をとらえようとしている。
慶喜という人はこの作品では頭は良いがかなりの俺様主義、アスペルガーに近い書き方をされている。明治に入って凝り性の趣味人として知られているのは本当の事らしいので、そんなところもあったのかもしれない。美賀子本人は本来婚約をしていた一条家の姫が病気のためのピンチヒッターとして一条家に養女に入ったうえで嫁いだようだが、公家社会では人気があった慶喜に1度は本当に恋をしたようだ。しかし、子供を亡くしたあたりから夫人(ご簾中様)という役割に生きていくようになる。
お芳は父親が世話をしていた慶喜の側室の看病中に慶喜の目に留まり上がることになったが、本人も出戻り、父親は大親分として何人ものお妾さんがいる家庭の娘という事で意外と冷めている。それでもお気に入りとして京・大阪・水戸まで従っていたようだが、駿府であっさりと別れている。(美賀子夫人に暇乞いをしている)実は慶喜が駿府で落ち着いてから何人かの側室(明治に入っても側室なのか?)から子供が生まれている。それでいながらここまできてようやく慶喜と美賀子は夫婦らしい落ち着きを持たせて終わるのだから、主役をうまく生かした作品となっている。
しかし本当の主役は時代そのもののように思う。それぞれの思惑と思いで右往左往していた中で、欧米列強から日本を日本の形のまま守り切ったとしたら彼らは大したものだったと思う。
林真理子作品はタイトルと気が合わなくて初めて読んだのがこの作品だった。
18/2/1
寒いわけではないがお天気が悪く薄暗いと時間も解らず不安になる。
1月の終わりにおしりをたたかれるようにしてようやくOG会の報告を発送してホッとした。
自分のご褒美に林真理子の『正妻 慶喜と美賀子』を買ってきた。徳川最後の将軍慶喜公夫人・美賀子を主人公にしている。静岡に住んでいると徳川慶喜という人はなかなか興味深い人なのだが、どういう展開になるのか楽しみだ。