ちょっとした感想   

18/9/30

   組内の人が亡くなられて今日がお通夜だった。
   こちらに引っ越してきた時に受け入れてくれた少し年上だなと思っていた人達が、そろそろ鬼籍に入る年頃になったのかと思うと寂しい気持ちもする。奥様が早くに亡くなられたのだが、悠々自適でお子さん、お孫さんたちに囲まれての晩年だったようだ。
   本日は台風の影響が大きいと思われていたが、午後の自宅からの出棺時、「好きだった海を見せながら行きます」と息子さんが挨拶をされた時も、夕方のお通夜の時も雨も風も小康状態でほとんど傘の必要もなかった。
   亡くなられたご本人の希望で家族葬でこじんまりするとの事で、ご親族以外は組内の人などがお焼香をしただけだったが、静かな良いひと時だった。

18/9/26

   大相撲の貴乃花親方が引退の記者会見をした。相撲界のごたごたが尾を引いているらしく、「引退」ではなく「退職」の届けを出さなくては辞めた事にはならないなど周りは姦しいが…。
   貴乃花という人、力士としては素晴らしかった。体格・体力・技だけでなく花があったと思う。
   ただ、親方となり指導者・部屋や相撲協会のマネージメントの側に回った時、自分の思う事を他人に伝えるという能力が決定的に不足しているのではないかと思った。
   サッカーでも野球でもそうだが、選手として素晴らしい人が、必ずしも運営にも素晴らしい力を発揮するとは限らない。そろそろ大相撲も協会の運営と後進の指導について力士としての到達点ではなく能力のある人を登用する形を模索したらどうだろうか。

18/9/20

   秋彼岸の入り。連休に行くのは渋滞に並びに行くようでとんでもないとなると、このお彼岸は雨続きらしいとなれば、先手必勝という事で今日出かけた。
   それでも少し早めにと9時頃出た時はまだ雨は落ちていなかったのだが、東名に入ってしばらくしたら雨。
   御殿場IC付近は第2東名になるらしい工事がだいぶ進んでいたし、東富士五湖道路を御殿場につなげる工事も目に見える形になりつつあった。それにしても気温が20℃を下回っていた。降ったりやんだり、あっけないほど空いている道路を順調に進む。
   昼前には霊園到着、歩道工事をやっていて、いつもはいい加減に停めてお世話になっている石屋さんへ花と線香を買いに行くのだが、停める場所がなくって一瞬あせって車を回し、店の前へ。花と線香を買ってあらためてお墓へ。何とか雨の降る前に墓掃除をして花と線香を供える。今年は母の3回忌だが、来年は祖父の50回忌・祖母の33回忌らしい。
   そのまま車を親せきのお墓に回してお参り。いつもはきれいになっているのだが、今年は1番乗りをしてしまったらしい。小雨になってきた中をざっと墓掃除をして花とお線香を立ててお参り。
   いつもは結構のんびりと家のお墓の線香が終わるまで待って、ざっときれいにしていくのだが、雨が本格的になって来たのでもう1度内のお墓に寄ってお線香が途中のまま帰ってきてしまった。
   行きは圏央道の八王子西ICで降りたのだが、さすがの彼岸の入りでお墓参りの人で混雑をしていたし道路工事もしていたので、帰りは反対側の高尾ICに回る。どちらにしても圏央道から中央道へ出るJCTが分岐がいくつもあって分かりにくい。無事に中央道に入ったが土砂降り。途中で首が動かしにくくなり右の首から肩回りにかけてコムラがかかったか金縛りにあったか状態になってきてあせりまくった。ともかく談合坂SAでお昼。
   お昼を食べても違和感が取れないまま、東富士五湖道路に入ると外気温は15度、さすがに肌寒くなってきた。しかも霧。追いかけやすいトラックの後ろに必死で着いて慎重に抜ける。東名は雨がきついので、スローペースで休みなしで進み、帰りに静岡ICで降りて鍼の先生に飛び込んだ。
   「まだ目がなじんでいないのもあるだろうけど冷えだね。」と肩回りにタップリとお灸をしてもらってきた。

18/9/19

   駿河湾カーフェリーが存続の危機に立っていたのだが、民間企業から静岡県と関係する自治体とで存続させることになったようだ。今持っている企業もコストがペイしないので持ち切れないが存続できればとの思いはあるようで、県や市町のサポートが付けば設備や運航にはそのままかかわっていくようだ。
   しかし、めでたしめでたしと思えないのは、観光に特化して地域住民の足としてはどれだけの役に立っているのだろうかと思うからだ。県内からも行きにくい西伊豆へ清水から1時間弱というのは道路を通るよりかなりの時間短縮になる。しかし、通勤・通学・通院などに毎日利用するにはかなり高い料金設定になっている。
   利便性も含めて地域の足となっている上に観光にも役立てる形に持って行かなくては安定した経営は難しいのではないだろうか。

18/9/14

   少年少女の成長物語は小説の中で好きな分野だ。
   今回読んだのは高嶋哲夫さんの『電王』(幻冬舎)。
   小学2年生の同級生の2人の子供が将棋を通して成長していく。1人は「お金が欲しい」というハングリー精神と負けん気でプロを目指し、もう1人は体は弱いが頭脳明晰なそこそこのお坊ちゃんが「将棋は楽しい」と進んで行くうちに将棋か算数か、数学かコンピューターかと人生の岐路の選択をしていく。そして、方や将棋の最高峰・名人に、一方は若き理学部情報工学科の大学教授となり将棋ソフト開発の指導で修論を書くという学生の指導で過去を振り返る。
   現在と過去とが行き来する中で、2つの家族の物語、さらには現在のコンピューターが人類に何をもたらそうとしているのかの解説をしている。
   プロローグとエピローグで今現在の彼らが将棋盤を挟んで対している。一方は将棋名人として、一方は学生達が開発をしたコンピーターソフトの将棋マシンの操作をして。張り詰めた中で差し掛けのまま物語は終わる。
   物語を素早く進めるために2人とも数学の天才的能力があるとしているが、棋譜も数式も出てこないが数字を見ただけで頭が痛くなる私にも興味深い世界だった。

18/9/10

   柴田よしきさんは本気で過疎地の村おこしを考え始めたのか…。
   前回読んだ『ねこ町駅前商店街日々便り』はさびれた私鉄の駅前商店街を他所から引っ越してきた1人の女性と1匹の迷い猫が住んでいる人々にカツを入れる物語だった。今回読んだ『風のベーコンサンド』は高原の町、ただしバブルが去って別荘街が閑散としてしまった後の物語。1人の女性がやって来てカフェを開いた事からその店を軸としてそこに暮らす周りの人々の物語が展開していく短編集になっている。
   『ねこ町駅前商店街日々便り』はリアル感の強いファンタジーに感じたが、今回は配置された人という以上にそれぞれの人物が生き生きと動いている感じがする。そして、やればできるだけでなく、現実を見つめながら一人ひとりが「生きている現実」を見つめているように思う。

18/9/5

   今年はスポーツ界の騒動が連発する。
   今度は女子体操界がドタバタしている。外から騒ぎを眺めている分には昭和の少女漫画のようなストーリーだが、当事者の10代後半の現役選手が「おかしい!」と声をあげる、必要ならば自分の責任で記者会見もこなすなど、堂々としている。
   今回のヒロインを「少女」というが、すでに法的に18歳で成人となり、高校を卒業した後プロとしてスポンサーを得て活動している日本のトップクラスに入る選手なのだから、1人の人として堂々と対すれば良い。
   子供達が楽しむためのスポーツクラブが盛んになり裾野が広がる事は素晴らしい。その中からトップアスリートとしてチャレンジしたい子供達・若者達の支援はもっと透明に運営できないものかと考える。地球が狭くなった今、実力さえあれば国内を飛び越えて海外の良い環境で学ぶチャンスが広がっている。日本はどうなのだという事も問われていると思う。

18/9/1

   お天気も良くなかったが、9月の声を聞いて少し涼しくなった。

新涼や絵本の猫は羽がある   DORA

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