03/2/27
今年はおひな様付いている。月初めに相良町の大鐘家のおひな様を見たが、先週は静岡市のグランシップで高松宮妃のおひな様を見てきた。
高松宮妃は徳川慶喜侯の孫に当たり、静岡とは縁が深い。おひな様は公家風のもので、官女が5人揃いだったり、5人ばやしの楽器が雅楽の楽器だったりと一般のひな壇飾りとは少し違っている。また、お道具1つ1つの丁寧な作りとともに、箪笥に入れられた衣装や長持の中の寝具、裁縫箱の中のお道具などまで丁寧に作られているのには驚かされた。そして何よりも保存が良い。さすがに写真は撮らせてもらえなかったが、3/3まで開催されている。
そして今日は岡部町にある大旅籠柏屋のおひな様展へ行った。こちらのメインは山内家(当時の柏屋当主)に残るもので江戸末期のものだそうだ。3つの建物と多くの人間で御所生活が形作られた大きなものだ。さすがに毎年全部飾るのは大変だったらしく、中心の紫寝殿以外は数年に1度しか出さなかったようだ。それでもお内裏様は屋方の奥深くにあるので、色もあせずにきれいに残っている。
他にも岡部町内の古いおひな様やお人形を借り出してお座敷全部と蔵のギャラリーを使って展示されていた。
また、どちらの会場でも藤枝生まれのお裁縫の先生で押し絵作家の小田静の押絵の作品が展示されていた。※ 柏屋は現在岡部町の歴史資料館・アミューズメントとして公開されています。
03/2/24
本日のNHK『クローズアップ現代』で韓国テグ市の地下鉄火災についてやっていた。『風の頁』の仲間NHKカメラマンのかめ吉さんが取材していたのできっちりと見た。
放火として始まった火災だが、人災としての面がクローズアップされてきた。
まず、列車の資材の燃え易さと地下鉄駅の空気の流れの結果、1200℃以上の高温に襲われたらしい。
地下鉄職員が火災報知器を確認もせずに誤作動と判断したのは問題外だとしても、ホームの職員配置が無く、実態に即した避難誘導ができなかったり、運転手が列車のキーを抜き取って(これは条件反射だったのではないか?)逃げ出し、結果としてドアが開かなくなり多くの乗客が列車に閉じ込められたりと、人が素早く判断すべき条件が判断のできないままオロオロしている間に、多くの人々が亡くなる結果となってしまった。
一方、乗客の方も、これは危ないと思った人は、非常レバーでドアを開けたり、窓を蹴破ったりして脱出していた。
ついこの間まで、北の襲撃を想定した軍事防災訓練をしていた国でさえこれである。日本の地下鉄で起こったらとゾッとすると共に、日頃の想定と訓練がいかに大切かを印象付けられた。
03/2/22
米・英はどうしてもイラクに爆弾を落として人々を殺したいようだ。でも何故?国々が連なっている所というのは、歯槽膿漏の口の中と同じで、1ヶ所不安定になると、次々と問題が持ち上がる。中東全体が手の付けられない状況になるかもしれないのに、その地に生まれたというだけの多くの人々を殺し、1つの地域を混乱させる事にどんなメリットが有るのだろうか。
米・英はアフガニスタンでも同様な事をしたが、その復興資金の最大の支出者は日本であるようだ。日本の財布の中身もその半分が借金だというのに、こんな事を続けていて良いのだろうか。
3/2/21
WTOの農業分野は結局物別れのまま終ったようだ。関税を下げた自由貿易も良い。しかし、地球上のかなりの人々が餓死をしたり飢えによる体調不良で簡単な病気で命を落としている時、お金のある所にだけ食材が集まるようなシステムを作るべきではない。
本来、全ての人々が飢えから解放されるためには、まだまだ作物の増産が必要である。日本のように余力がある所ではどんどん増産をするべきた。日本のような高コストのものは海外には売れない?日本国、国連、ユニセフ・食糧援助のNPOなどにお買い上げ頂けば良い。ダムだ鉄道だという大プロジェクトの前に、まずお腹を一杯にする援助の方がよほどありがたい国は多々あると思う。
作らせまい、作らせまいとする農政が日本の農業をだめにしている。
03/2/18
今日のNHK『クローズアップ現代』で「カタカナ言葉」についてやっていた。使っている側、聞いている側に意味が曖昧なままのカタカナ言葉の増加、いっそ英語そのままの方が…と使われる映画のタイトル等。
実は私はあまり心配していない。古来からの漢語が英語などの横文字になっただけ。明治維新の頃にはドイツ語やフランス語も幅を効かしていた。国語辞典を見れば、日本語はそのどこまでが古来からの(基盤となる)日本語なのかよく分らない。だけど日本人はその時々の日本語を使いこなしている。つまり日本語とはそういう言葉だと考えれば良いのではないだろうか。
ただし、分からない言葉を相手に押し付けては言葉としての役目を果せない。発した言葉の意味を説明する責任はあるのではないだろうか。
03/2/15
クローン羊のドリーが死んだそうだ。肺の疾患のために安楽死させたらしい。
6才。ふつうのヒツジの半分の寿命だったが、昨年から関節炎も出ていたし、この肺の疾患も若いヒツジではあまり起こらないものらしい。しかし、ドリーの遺伝子の元となったのは6歳のヒツジの体細胞だった。とすれば、遺伝子そのものは十分に年を取ったという事だろうか。
クローン人間の誕生がニュースになったが、まだまだ生命の奥深さを極めているとはいえない。全体が分らないまま細部の技術ばかりが進むことに危惧をおぼえる。
03/2/14
静岡県経済連が『静岡コシヒカリ』に無検査の他県米をブレンドして売っていたことが発覚した。もちろん不正表示。JAS法違反になる。01年9月〜02年3月にかけての01年度産で行われたようだ。
実は時々安売りで買う静岡のコシヒカリはあまり美味しくないと思っていた。あまり暖かい所には向かないのかなと思っていたのだが、それ以外にも原因があったのかもしれない。当然の消費行動として、値段と食感の程を合わせた、別の銘柄を選ぶ事になる。
ブランドは信仰ではない。プラスイメージにもマイナスイメージにもなる。プラスイメージを持ってもらうためには、それなりの努力をして信用されるものに育てていかなくてはならない。静岡の農業のプラスイメージも発信したい。
ベニフウキというお茶の品種がある。現在主流のヤブキタより寒さに弱いそうだが、静岡の丸子紅茶の葉である。このお茶を緑茶で飲むと抗アレルギー効果が高いそうである。(紅茶にするために発酵させると成分が無くなってしまうらしい)まだ研究段階のようだが、そのうちに花粉症対策グッズのお茶として登場するかもしれない。
http://www.o-cha.net/japan/association/news/030214_03.html
03/2/12
先月、焼津市でアルバイトの郵便配達員が配るべき郵便物を「寒くて配るのがいやになった」と、川に捨てた事件があった。アルバイトといっても20歳過ぎたいい大人がである。昨日の新聞では、教員のわいせつ事件、それも校内であったり、町で出会った少女であったりの、が多発しているとの記事があった。そして今日の3面記事では、高校生の女の子が姉妹喧嘩で妹を包丁で刺したという事件が載っていた。
どうも、ヒトという生物が人間として集団で生活するための機能がきちんと働いていないと思われる。
いまさら、家庭のしつけがの学校の指導がのと言ってはいられない。大人も子供も自覚した人からしゃっきりと人間らしい行動を取っていくしかない。
03/2/9
本日はテレビ番組から。日本テレビ系の『特命リサーチ200X』で深刻な飛行機事故から半数以上の生存者が出た事故についてやっていた。
この事故の数年前、全日空機が御巣鷹に落ちた事故で、操縦桿が使えずに機体のコントロール不能に陥った時、エンジンパワーのコントロールで機体をコントロール可能な事が分っていた。たまたま乗り合わせていた専門家が、空軍時代にシュミレーターでそれを経験していた。それが最寄の空港まで、何とか機体をコントロールして持っていく事を可能にした。
さらにその空港はローカルで大きな事故など起こった事も無かったが、数年前に大事故を想定して、空港・警察・消防・軍隊そして住民までが加わって合同で大規模な訓練を行っていた。
この2つの訓練が実地に生きて、着陸時の突風で機体保持ができずに機体が爆発炎上したにもかかわらず、200名弱、乗員乗客の2/3近くが生き延びた。しかも、それを聞いた住民が搬入先の病院へ、献血が必要だろうと多数集まったそうである。
偶然の賜物もあるが、いざという時の訓練が生きたケースでもある。
いざという時どうなるかの疑似体験と、誰が何をするかの連絡・仕事の分担などをきちんと誰もが分るようにする訓練は、必要の有無に関らずしておく事が身を助けると心しておきたい。
03/2/7
年金を物価スライドで引き下げるんだって。確かに一般の物価は下がっているけど…、老人医療費の個人負担と介護保険の負担は上がらなかった?
厚生年金支払いの組合そのものもアップアップの状態で引き下げを図っているようだし、お年寄りの財布も凍りつきそうね。お金持ちといわれる老人もそのほとんどが土地・家屋などの不動産という国で、戦中・戦後のサバイバルを経験した世代にまたサバイバルをお願いするのって、国家は気がひけないのかなぁ…。
(私の言葉で上手く表現できないので、クロン風に書いてみました。)
03/2/5
本日は市のごみ減量説明会。
大まかな内容は『総代さんはつらいよ』の方に書いたが、こちらでは質疑応答で出た話題から。
「最近スーパーで使うトレーが模様付きが多くなったような気がするが」と発言した人がいた。この何年か、白無地の食品トレー回収はスーパーなどで行うようになった。それら連動して柄物のトレーが増えたような気は私もしていた。
柄をつければ工程が多い分トレーの単価も高くなっているはずである。主婦としては食品を安全な形で自宅まで持って帰れれば、トレーの役割は終わりである。色が付こうが柄が付こうがプラス要因はない。
となると「食品の見栄えも良くなるし、何よりも回収しないで済みます」とトレー会社が売り込み、単価のアップをも吸収できるうまみがスーパー側にもあるのではないだろうか。こうなるとゴミ処理段階でいくら頑張っても、企業という組織の最先端で活動している人達の意識が変わらないかぎり、どうにもならない問題である。ついでながら、電気屋さんでの乾電池やインクカートリッジの回収など、リサイクルを企業の良いイメージと結びつけようと努力している企業もある事も加えておく。
03/2/4
浜岡で原発事故に備えての県の防災訓練が行われた。主に情報伝達訓練だったようだ。
ところでこの訓練に当事者である浜岡町と御前崎町が参加しなかった。その言い分が「原発がようやく稼動した時に、住民に不安を与える」との事だが。
そもそも訓練と言うものの意義がまったく分っていないとしか言いようがない。こういう人間が上に立っていると、いざという時に被害が大きくなる事を住民もしっかりと考えた方が良いかもしれない。
03/2/1
NHKテレビ放送の放送開始から50年経ったそうだ。私と同い年、NHKのほうが少し先輩。
理屈の上では生まれた時からテレビと過ごした事になる。しかし、我家にテレビがやって来たのは私が学校に上がってだいぶ立ってからのような気がする。
幼稚園の頃は近所の友達(と言ってもずっと小さい2歳位の子)の家にテレビが有って、「遊んであげる」と大勢で押しかけてはテレビを見せてもらっていた。
だからと言って、テレビが無くても退屈もせずに1日遊び暮らしていた。
テレビの無い時代は1日ラジオがついていた。多分テレビがやって来てからも、しばらくは朝の内はラジオがタイムキーパーになっていたと思う。この時代は流行歌の寿命も長かったが、覚えている歌が多い。さらに中学から大学まではラジオの深夜放送とお付き合いをしていた。我々はテレビとともに育ったがラジオっ子最後の世代かもしれない。