ちょっとした感想   

19/5/29

   今月は滋賀県で保育園児が交差点で交通事故に巻き込まれて多数が死傷した事故があったが、今度は川崎市で通学のスクールバスを待つ小学校の子供達と保護者が襲われて死傷する事件が起こった。
   うっかり子供を外にも出せなくなりそうだが…。とんでもない事が起こったからニュースになるという事もきちんと押さえておきたい。
   しかし、事故も事件もまた何らかの形で何処かで起こる。運転の適格性や犯人の心境を探るのも大切かもしれないが、もう少し根本的な所で国もマスコミもキャンペーンを張るべきではないだろうか。すなわち、子供は社会全体で見守り育てよう!と。
   そうすれば子供達が居る傍を通る時の運転は慎重になるだろうし、何かが起こった時、周りの大人がいち早く気が付いて手を出す事もできる。今回の川崎の事件でもいち早く救急車の要請や警察への連絡をしたのは通りがかりの通勤途中の人達や近所の人だったらしい。幸いというか事件現場の真向かいが医院で医師も駆けつけてくれたらしい。
   19人が刺され、保護者と6年生の2人が亡くなり、複数の重傷者も出した。先頭でスクールバスへの乗車を見守っていた先生は気が付くのが遅れたようだが、子供達の悲鳴と共に周りの人々が多数寄って来たらこれだけの被害が出ただろうか。結局スクールバスの運転手さんがバスから降りて犯人と向き合った事で犯行は止まり、その場で犯人は自殺をしたようだ。
   子供も含めた地域の人々が、しっかりと自分の居る場所の人々とつながりを紡ぎだしていくべきだと思う。

19/5/20

   大相撲5月場所。
   新大関の貴景勝が4日目の御嶽海戦で勝ったものの怪我をしてしまった。2日休んで出てきたが、碧山戦はパッタリ倒れて相撲にならない負け方。今日からまた休場となった。
   ついこの前、横綱になったばかりの稀勢の里を同じような形で使い潰してしまったのに、相撲協会に反省はないらしい。
   相撲という極端な身体の使い方をする仕事をするのだから、きちんと身体が動かないのでは危険でしかないし、見ている方も面白くもない。
   本場所に向けて万全な状態を作ってくるのはプロだからこそだろうが、若い力士の場合は特に、親方がきちんと時には医師も加えて状況をチェックするべきではないだろうか。

19/5/19

   体操の選手権があったらしいが、男女ともエースが不調だったようで、「エース不在で大丈夫か」の論調なのだが…。
   勝負事というのは次々と良い選手が出てエースを脅かすようでなければ進歩しない。いつまでも1人天下で次が出てこない事こそ心配をするべきで、今回頑張った人を素直に褒め、上の大会で活躍できるようにサポートをするべきだ。同世代で競っているのなら負けた方は次は巻き返しを図るかもしれないし、どっちにしても上を目指して切磋琢磨していく事になる。
   良い選手がたくさん出て競い合う状態になれば、1人だけにプレッシャーがかかる事もなく皆で分け持てばいいし、「またあの人が優勝ね」という予定調和ではなく、見ている方にとってもワクワクする展開になるはずだ。

19/5/10

   歯医者さんに通い出してずいぶんになる。先方は「定期的に通ってメンテナンスをしなくちゃダメだよ」と言うが、そうそう半日をつぶしていられるほど暇でもない。
   それでも大掛かりな治療は最終コーナーに入った。バランスが良くなったとみえて口の中を誤って噛む事が少なくなった。
   しかし、噛む力がかなりきついらしく、「そんな力で噛むと歯が壊れる」と言われるのだが、加減が分からない。もともと雑食の日本人は歯をすり減らしている人が多いそうだが、「せっかく自分の歯が健在なのだから」と、口に入るサイズに切ってから口に入れるように「ナイフとフォークを準備せよ」との事だ。元々前歯の1本が差し歯で噛切る事がしにくいのだが、ナイフの使い方も今一つで、どうしたものかと思う。
   今、修理中の奥歯の対面にある上の歯がかなり独特の形をしていてごついらしい(それで下の歯が壊れた…)ので、もし災害死してもそれで探してもらえるかもしれない。

19/5/1

   令和元年が始まった。
   あの幼かった「なるちゃん」が天皇陛下。ついに天皇までが私より年下となってしまった。昭和の半ばから生きていたのだから仕方がないが、思えば遠くへ来たものだ。
   ここにきて「象徴」としての天皇とはという話題が出ているが、天皇・皇族というのはかなり昔から時代のアイコン、アイドルでもあったのではないだろうか。最先端としてのアイドルでもあれば、日本の伝統としてのアイコンでもあったのではないだろうか。
   私の知っている戦後の昭和が社会の成長の時代のアイコンであるとすれば、平成は祈りと癒しのアイコンといての両陛下がいらした。令和の時代はどこへ向かい何を表すことになるのだろうか。
   昭和天皇も平成天皇も全国をくまなく歩き人々と言葉を交わしてきた。地球が狭くなった今、新天皇には世界を歩き人々と言葉を交わしてほしい。

若芝や令和の御代の始まりぬ    DORA

   しかし、皇族はすでに絶滅危惧種なのではないかと今日の剣璽等継承の儀を見て思った。天皇の居る日本であり続けるためには血統なのか、遺伝子なのか、祭祀者であれば良いのか、あるいはアイコンであれば良いのか、何を優先して考えるか。あるいは無くなってしまうものはしかたがないのか、それならこの国のアイコンは何なのか、今すぐ考えなければならない事ではないだろうか。

4月    6月