20/5/29
全国の緊急事態宣言も解除されて新型コロナウイルスの第1波は一段落をしてきたようだ。もっとも連休明けのホッとしたところからのゆるみのせいか、一部陽性者数が上がってしまったところもあるが…。
そんな時期になぜ日本では感染者数や死者数が少なかったのかという事が話題になっている。
もっとも感染者数については検査数が諸外国に比べてダントツに少なかったので本当はどうだったのか、参考資料にもならないように思う。
一方、死者数・人口に対する死亡率などは少なく抑えられたのではないだろうか。院内感染も介護施設でのクラスターがあったが、ニュースになるほどの大きなパニックにはならなかった。もちろん病院関係者などの努力とハードワークの賜物なのだろう。感謝するほかない。
欧米に比べて東アジアは後から見ると大騒ぎになった中国も含めて皆、感染者数・死者数とも少なく善戦したと思える。もともとアジア人が持っている体質だったり、ウイルスが移動していく間に変異して強毒性になったりという仮説は色々と出ているようだ。
その中で、生活様式として東アジアの人々はキスや頬を寄せ合うなどの濃厚接触をする挨拶文化がない事があげられるのではないかと思う。最近になって、喉などに比べて口内に多くのウイルスがいる事が分かってきたので、これは大きかったのではないかと思う。
さらに日本では屋内に入る時に靴を脱ぐ、「帰ってきたら手洗い・うがい」も子供の頃から身についている。その結果、屋内にあまりウイルスを持ち込まなかったのではないだろうか。また冬は喉を守るために春先は花粉症対策でそもそもマスクをしている人が多い。さらに最近の公共交通機関ではおしゃべりをするよりも皆スマホに目を向けている。これらが結果的に我々日本人を新型ウイルスから守ったのではないだろうか。
20/5/28
学校の9月スタートは結局実現しないようだ。大変なことは確かだが、新型コロナウイルスはまだ第1波が終息しただけで秋冬にまた大波が来るような話だ。さらに緊急事態宣言が終わったとたんにジワジワとまた感染者が増えている所もある。果たしてこれから学年末まで学校生活は続けられるのだろうか。本当に子供達は今年度の学校生活をちゃんと過ごすことができるのだろうか。
ちなみに義務教育とは大人がその年齢の子供達がしっかりと学習する権利を保障する義務があるという事だ。学習だけでなく様々な社会体験やクラスやクラブでの人間関係も含めた色々な生活体験すべてをどう保証したら良いのか、授業時間数も不足しそうなのに、もう少しまじめに考えてほしい。
行政も教師も大人にとっては毎年の繰り返しではあっても、子供達にとっては一生に1度の時間である事をもっと心にとめてほしい。
20/5/25
フォトショップも前回苦戦したらしく資料が出てきて何とか使えるようにした。
ホームページビルダーの転送も苦戦した記憶はあるのだが、どう設定したら行ったのかの記憶も記録もない。新しいFFFPTを入れたほうが早いのだろうか。
20/5/23
昨日に引き続き、午前中から昨日の続き。昨夜最後までアップデートできなかったのがそのままだったら「修理に出すほかありません」と言われていたのだが、幸い夜中に終了していた。
今度は設定のし直しと個人持ちのソフトの入れ直し。IDだパスワードだとあちらをひっくり返しこちらを探しの大騒動。今回は途中でメールアドレスを変えていたので、それの連絡をしていないまま古いアドレスがIDになっていたりで散々だった。
午前中一杯かかって主なところをやってもらって午後からは1人でファイルを移したり、あちこちのHPのパスワードの設定をしたり。
写真ファイルはパソコンにもきちんと戻さないとシステムが違うので外付けのほうが壊れたら取り出しが難しいといわれたので、まずはそちらから。古いものはあっという間だが、だんだん写真1枚のファイルが大きくなるので結構な時間がかかる。
お気に入りのホームページも山ほど増えていたのをだいぶ整理した。ただしこれもパスワードやら何やらが、特に自分のものはきちんとしておかなければいけないのだが記憶のかなたから掘り出すのが大変だった。
さらに、ホームページビルダーの転送設定が、前回も苦戦したが今回もつながらない。さらにフォトショップの保存がきかない。まだまだ今日も終わりそうにない。
20/5/22
パソコンの調子が悪いのでついに先生を頼んだ。来てくれたのは「システムエンジニアをやっていました」という同年配の方。
午後早々から初めて、とりあえず立ち上がりの遅さから見てもらった。
「このパソコンにウィルスバスターは重すぎます」とまずはウイルス対策を変更。それから、いらなそうなソフトを抜こうかと色々やってもらったのだが、肝心の「設定」が開かないは解決しない。
結局、パソコンの中身を別付のHDDに移して、初期化の大作業。写真はバックアップをしていたので楽だったが、ファイルの移動にも時間がかかり、パソコンのメーカー経由のソフトでwinを抜いて入れてにも時間がかかって半日では到底終わらなかった。
20/5/20
高校野球が春に続いて夏も中止となった。地区大会1勝から甲子園での優勝まで、それぞれの目的に向かって目指していた選手達には気の毒だった。
学校の休校で十分な練習もできなかっただろうし地区予選まで2月もない上、大勢が1か所に集まりある程度の密な環境で過ごして各地へと別れていくという感染症を広げるのにはもってこいの状況を考えると、仕方がない事だと思う。
今年は早々に高校総体も中止されたし、野球だけ別格という事も不公平だ。
しかし、野球部だけでなく、ブラスバンドや応援部(チアリーダー部)等にとっても活動発表の場だし、写真部・新聞部などの生徒たちにとっても活躍の場が無くなった事になるのだと思う。
この事は登校自粛であまり顔を合わせない今年のクラスメートの顔は何時か忘れてしまうかもしれないが、何十年後に同窓会を開いても多くが身を乗り出して思い出話ができる体験をしている事でもある。残念な気持ちは無くならないだろうが、ここを乗り切って何を得るか、それぞれの思いを大切に何かをつかんでほしい。
野球だけでなく高校でスポーツに打ち込んできた子供達には今後、大学で、社会人で、プロの世界で今年の分も活躍してほしい。また、ここで完全燃焼して卒業を考えていた子たちも、ここから卒業まで、クラブの中で何をすれば完全燃焼になるのか、考えながら、楽しみながら、気持ちを進めてほしい。
20/5/17
現代語訳だが『源氏物語』を読み返してみた。とりあえず家にある田辺聖子訳。ちょうど源氏が亡くなるまでの1代記でまとまっているので、宇治のややこしい人間関係は入っていない。
今回読んでみて、あまり女君論でも取り上げられない花散里の君が気になった。彼女は源氏の若い時から亡くなった後まで第2夫人として家刀自としてデンと根を張っている。桐壺天皇の女御の妹であるので、ほぼ同年代で大臣級以上の家のお姫様なので、第1夫人の葵上は居ても、父天皇の生きていた時代からの付き合いなので、書かれてはいないがきちんとした形は取っていたはずだ。
彼女の存在感がグンと大きくなるのは六条院の屋敷に移ってから。源氏の生活の中心は紫の上の元だが、葵上の忘れ形見の薫君や夕顔の君の娘の玉蔓の姫を預かり親としてしっかり関わっている。さらに季節ごとの源氏や子供達の衣装の世話などもしているわけで本来の主婦としての働きは彼女の所にある。中年夫婦となって恋だ愛だというところから卒業して、しかしお似合い夫婦でいる。
六条御息所、紫の上、明石の上を中心に華やかな恋愛模様はあるが、こちらで紫式部が書きたかったのは男と女のすれ違いの無常観のような気がずっとしていた。その無常観を際立たせる役割が花散る里を生み出したのかもしれないとちょっと考えた。
20/5/9
4月に発表された(と思った)アベノマスクも、先月発表があった10万円の特別定額給付金の連絡も全く来ない。
ここはそこまで新型ウイルスが蔓延している場所ではないし、年金生活者にとっては蟄居中であまりお金も使わないので困る事は無いが、アルバイトやパートなどの日銭で生活をしている人達にとっては大変な状況だろう。親元を離れて暮らす学生さん達も大変だろうが、10万円の特別定額給付金は貰えるし、大学によっては様々な名目で支援金を出したりもしている。
お金のために生きているわけではないが、生きるために必要なお金というものはある。この状況下で少なくとも電気・ガス・水道・家賃などは支払いができない人については待ってあげて欲しいものだ。
また、大金を得ている人にとっては10万円の特別定額給付金などどうでも良いかもしれない。しかし、高額納税者として、森友学園への国有地の大安売りや昨年の総理の花見の費用、アベノマスクに掛かったお金は納得できるだろうか。10万円の特別定額給付金はしっかりもらって納得のできるお金の生きる使い道をしてほしい。それこそ、日ごろ行きつけている飲食店へチップで置いても良いし、ふるさと納税や様々なNPOなどの活動に寄付をしても良い。ちなみに寄付であればこの額を使えば税金の寄付金控除がされるはずだ。
20/5/3
新型コロナ騒動からすでに3月以上過ぎているのに、いまだに病院でマスク・防護着・フェイスマスク・消毒剤などが不足しているという。人手に関しては有資格者でなければならないので、急にどうこうは難しいが、消耗品については各自治体でとっくに何とかしていても良いはずではないだろうか。
伝染病対策という事で、ほぼ都道府県・政令指定都市単位でどうしましょうという対策をしているのだから、役所総動員で当たっているはずだろう。そうすれば商工産業課などという担当はどこでもあるはずで、地元の企業の様子に詳しいはずだ。繊維製品・ビニール加工・プラスチック加工などの事業所に「こんなものが欲しい」と多少の資金援助を付けて発注できないものなのだろうか。ローカルニュースで知ったところではすでに日本酒の酒造会社が消毒用にもなる高度数のエタノールを地域の為に製造したりも行っている。
経済全体が止まっている所で、少しでも仕事が廻る会社が地域にあるという事は先を見通した時にありがたいはずだ。また、それでなくても忙しい医療従事者に自ら防護用品を工夫して手作りをしてもらうなど宝の持ち腐れでしかない。そんな時間があるのなら、その間しっかり休んで次の勤務時間に備えてもらいたい。
国にとっては統計資料でしかない地域地域の事業所を活用できるのは、地域に根差している地方それぞれの役所の創意工夫ではないだろうか。そして、我々はこういう事のために税金という形で彼らの給料を負担しているのではないだろうか。
20/5/1
蟄居用にだいぶ前から目を付けていた小説を買ってしまった。
『優しい死神の飼い方』『黒猫の小夜曲』(知念実希人著・光文社文庫)。ジャンル的にはファンタジーに入るのか、とりあえず推理ものである。
最近の死者の魂が地縛霊化して帰って来ないのを何とかしようと死神(天使)が 『優しい死神の飼い方』では犬の身体を持ち、『黒猫の小夜曲』ではネコの身体をもって活躍する。作者は医学部卒だそうで、もし現役なら今頃は本業が忙しすぎて作家である事は忘れているかもしれない。そのためか『優しい死神の飼い方』では癌や緩和ケアがサブテーマとして流れているし、『黒猫の小夜曲』では新薬開発が謎の底に潜んでいる。
もう1つ可笑しいのは犬はあくまでも犬の身体を持ち、ネコはあくまでもネコである事に拘っている事だ。しかも作者はかなりの犬好きとみた。筋だけを追っていくとかなり殺伐とした物語だが、主人公の犬のレオ、ネコのクロのほど良くアクの強い個性が良い味を出している。そして命を最後まで輝かせようよ、お互いに思いやる気持ちは通じるよ、という作者のメッセージの出し方が良い味わいを出してくれている。