ちょっとした感想   

20/9/27

   大相撲秋場所千秋楽。農大OBの正代がついに優勝した。
   農大OB初、さらに熊本県出身者初、時津風部屋としても57年ぶりという優勝だそうだ。
   危なっかしい相撲を拾う勝ちも多いが、それは身体能力が良いという事でもあるのだろう。大勝ちするかと思えば大負けをする浮き沈みの大きい相撲だったが、それでも今年に入って安定してきていた。
   今回は出稽古もできない状況だったが、時津風部屋は稽古をしやすい環境らしく、普段なら大勢の力士が集まって稽古ができる環境も彼にとっては身体に積み重なり有利に働いていただろう。
   ちょうど横綱をはじめとして上位陣が年を取ってきて世代交代期に当たっていて、誰が優勝してもおかしくない状況も、あまり意識することなく日々の積み重ねを続けることができて、今回はプラスに働いた。
   正代の優勝は大変うれしいが、今場所はコロナ禍という事で出稽古もできず、怪我人がゴロゴロ出たのは気の毒だった。次の11月場所も国技館を離れられないようだが、せめて十分な稽古をして身体を作って、邪気を払う迫力のある相撲を見たい。

20/9/25

   コロナ禍のお陰で殺菌に気を使う人も多いようだ。しかし、まず菌とウイルスは違うものだ。さらに人間の身体というものは菌だらけが正常な状態なのだ。
   細菌と言っても身体に害をなすものばかりではない。特に大腸菌などはある程度お腹に収めているのが普通で、たまたま体調が悪いと一緒になって病気を引き起こすものもあるが、ほとんどは普段はそこに存在するもの以外の何物でもない。それはお腹の中だけでなく、口の中も皮膚も例外ではない。彼らのバリアが逆に悪玉菌が増えて病気を起こすのを防いでもいる。
   過ぎたるは及ばざるがごとしではないが、殺菌に気を使いすぎて守ってくれている常在菌まで排除してしまっては、かえって不調を引き起こす元となる。

20/9/23

   総理大臣が安倍さんから菅さんに代わり、内閣の陣容も変わった。
   デジタル化による行政改革を進めたいという意思は伝わってくるが、デジタルというシステムを使う人間をどうとらえるか、哲学が問われると思う。
   それとは別に、少子化対策に不妊治療を保険診療にするというのがあったが、不妊に悩んでいる家族には朗報ではあるが、少子化対策にはならないだろう。
   なぜなら、特に都市部でこれほど子供や子育てに冷たい所は世界を見渡してもあまり無いと思われるからだ。そもそも子育てをしてほしい世代が忙しすぎたり安定した収入が得られなかったりで結婚することに消極的だ。もちろん恋愛を楽しむ人達はいるだろうが、出産にはつながらない。1人親で育てることも非嫡出子として育てることも日本ではリスクが大きすぎるからだ。
   さらにはせっかく生まれてきた子供が不幸にして虐待や自殺で命を落とす事もまれではない。病気・事故・犯罪によって命を失う事も加えれば、子供の死亡率を下げる手立てはまだまだあるはずだ。
   せっかく縁あってこの地に生まれてきてくれた子供達、みんな幸せにスクスクと育ってほしい。どうしても金銭的補助が必要な家庭ももちろんあるが、子育て中の保護者が幸せで暮らしが安定していれば、幸せになれる子供はたくさんいるはずだと思う。また、生みの親が無理をして育てるよりは、偏見なく育ての親に託した方が親子とも幸せになれるケースもあるはずだと思う。
   これも省庁横断での幅広い政策を期待したい。

20/9/18

   お彼岸の前に八王子までお墓参り。
   テレビでさんざん東名は集中工事中と言っていたが、渋滞情報はないのでそのまま行ってみた。渋滞で止まる事はないもののあちこちで車線規制、当然スピードも出ない。御殿場で降りてR138に入ってもやはり工事中。富士五湖道も工事中。人が出歩かないうちに大々的に工事中のようだ。御殿場は第2東名の東側やら富士五湖道やらみんな集まってくる事になるようで鉄腕アトムの未来都市のように空中に道路が錯綜している。
   10時前に家を出たのだが、ちょうどお昼に谷村PAで昼食。平日なのでお仕事中の人達で賑わっていた。
   その先、中央道から圏央道はそれなりに車は走っているが流れていた。
   1時過ぎにお墓着。さすがにお彼岸前なのでまだのんびりムードでご主人1人で店番をされていた。お花と線香を買ってお墓へ。それでも早めのお参りも結構あるようで、新しい花が立てられているお墓もあった。親戚のお墓もお参りして、早々に帰り道。
   帰りは談合坂SAで一休み。行きは工事・工事で疲れたので、帰りは中央道を双葉JCTまで行って、中部横断道を下ってきた。トンネルに次ぐトンネル。これもまだ途中までで下部温泉から先はR52へ。南部に新しくできていた道の駅なんぶを冷やかした。この近くからまた静岡側から伸びている中部横断道の続きがあるはずなのだが、気が付かずに通り過ぎ、新東名の清水ICから高速に乗って藤枝岡部ICから帰宅。ちょうど6時を回ったあたりだった。

20/9/11

   東日本大震災から9年半が過ぎたそうだ。
   熊本の地震や各地で毎年のように起きる水害のおかげで、ずいぶん昔の話のような気もするが、福島の原発事故の後始末をはじめまだまだ終わったと言えない。
   故郷に帰りたくても帰れない人々もまだまだ居られるのだろう。その一方で、震災時に生まれた子供たちがもう小学生。小学生だった子供達も大人になりつつある。10年近い歳月はそれぞれに新しい場で生活を築くのに十分の時間でもあったはずで、気持ちの折り合いをつけた方々もたくさん居られるのだろう。
   悲しみの気持ちはなくならないだろうが、今を大切に、できれば楽しんで生きていってほしい。

20/9/5

   ニュースで「サンマが取れない」と言っている。まだこれだけ暑いのだから当たり前でしょう、と思ってしまうのだが…。
   もともとサンマは9月末から10月の食べ物という思いが強い。しみじみ「秋だなぁ」と思いながら食べるもので、暑い中で汗をふきふき食べるというものだとは思えない。
   周りの国々による乱獲が不安のようだが、日本食の物まねというだけで、まだ太っていないサンマを食べても美味しいとは思えないだろう。
   自然から手に入る食物は旬がある。季節を先取りすれば良いというものでもない。本当に美味しい時に必要なだけ頂く事が、命を大切にし将来に資源を残しながら生活を楽しむ事につながるのではないだろうか。

20/9/1

   今日から9月。朝、窓を開けた時の風が涼しく感じた。気持ちのマジックではなく、確かに空気の流れが北から南になっている。
   しばらくぶりで夕方も窓を開けて天然風を楽しんでいる。ジャングル化している庭からはしきりに虫の声がしている。
   暑すぎた8月は締め切って冷房して家の中に閉じこもっていた。ようやく一息つける気候になったのならうれしいのだが…。

虫の音に包まれている夕べかな   DORA

8月    10月