ちょっとした感想   

21/4/23

   小説のジャンルとして少年少女の成長物語は好きだ。それとはちょっと外れるが…、畠中恵さんの『猫君』を楽しく読んだ。
   猫が20年経つと猫又になる。ただし、猫の間は人の世で過ごさなければならない。猫又になったとたんに人の世では妖怪として退治されそうになるのだが…。無事に猫又の先輩(兄者姉者)に迎えられて行く先は猫宿という猫又初心者学校。時代が江戸時代なので、そこは千代田のお城(江戸城)の中、将軍様が理事長格で、猫宿の長(校長先生)はかつて織田信長でもあった猫又の長老…。
   その中で新米猫又達は「すでにネコとして20年生きてきたのだから」とむちゃぶりをされながら、それぞれの個性を出して争ったり協力したりしていく。初心者の猫又はまだ人に化けられずネコのまま(シッポが二股に分かれているが)なのが、またネコ(ただし子猫返りしているらしいが)らしくて可愛らしい。
   中編の連なりなので、これからいくらでもこの世界が広がっていきそうでもある。主役のみかんという名の子だけでなく、それぞれが主役を張れそうだし、猫又の陣(村?)はそれぞれの個性を持って6つもあるし、楽しみだ。

21/4/19

   福島第1原発の処理水を海に流すという事に地元の人達と近隣の海外から不安の声が上がっている。
   処理し終えた水、さらにそれを希釈して海に流すというが、最終的に取りきれずに水に混ざっている成分は、いくら希釈しても受け入れる海にとっては最終的に同じ量になる。地球という有形の場にそれがある事が未来にわたって安全なのかどうか、そこが1番問われていると思う。

21/4/16

   新型コロナウイルスが現れてから1年半くらい。日本に本格的に登場してから1年ちょっと。感染の第4波と言われる大波が押し寄せている。
   昨年の今頃、都会では感染者・死者も出始めて大変だったが、こちらではまだ何事もなく、しかし、全国一斉に緊急事態宣言が出て、皆で息をひそめていた。その甲斐あって今から思えば大した事もなく第1波はおさまったが、2波、3波、さらに4波はウイルスが感染しやすく変化して大騒ぎはまだ続いている。
   昨年の今頃は飲食店はお持ち帰り専門になり、学校は休み、公民館なども閉まって皆ピリピリしていた。しかし、こちらでもかなりの数の感染者が出ている事を意識しながら、それほどの緊迫感はない。慣れもあるし、生活の知恵として、他人と食事に出かけたり、外食をするにしても時間が掛かったり間に何人もの手がかかるような飲食店は避けている。外出にマスクも必須となってしまった。
   今までに分かった事に対しての個人の努力に比べて行政や医療機関の対応は遅い。まずは心配があったら検査をしてスクリーニングする、さらに感染症対策なのだから、家族も含めて他人に感染させない対応を行政なり医療機関なりがサポートすべきなのに、それが全くできていない。
   日本の行政は介護保険にしても生活保護にしても、どうにもならなくなるまで手を出さないで、二進も三進も行かなくなってから一生の保護を目指すが、当人にしても不幸だし、資金も余計にかかる不合理な形になっている。感染症に対しても同じ対応をしているようにも見えるが、これが駄目だという事に早く気が付ていほしいものだ。

21/4/11

   例年4月の第2日曜日は我が家にとって、てんやわんやの日だった。
   焼津みなとマラソンとそれに伴うOB会で、夫婦それぞれテンパっていたのだが、今年はどちらも中止。それでも陸上の大会があるそうで、TANUKIは朝も早くから草薙まで出かけて行った。

21/4/8

   春らしく様々な花が咲いている。
   温暖化が進んだせいか、昔に比べるとずいぶん早く咲き始めているものもある。まず、桜、本来入学式の花が卒業式に咲いてしまった。そして、オオムラサキ(つつじ)、アメリカハナミズキ、これらは連休が始まる前あたりではなかったか…。紅葉や山椒も連休前頃に葉が展開してくるはずだったが、もうすっかり伸びている。フジもまだ早いと思ったが、もう咲き始めている。
   良いか悪いかはよく分からないが、自然界は大丈夫なのだろうか…。

21/4/5

   先日新しいカメラを買った。
   デジカメの使い勝手もほぼ安定して、どこのメーカーだからという差はなくなっているようだ。とにかく自分の撮りたいものに合わせて、どれにするかを決めた。
   スマホだとどうしても手振れをしてしまうので、それに対応してくれ、さらにしっかりと握りやすいサイズを探した。そして、猫や子供の動きに対応してくれるシャッターを切りやすいもの、さらに集合写真を撮りやすい広角である程度の範囲が入るものというのが私の注文だろうか。
   さらに最新型よりもある程度普及している物の方が安定しているように思うし、上手くいかない時も調べやすい。
   今回驚いたのは1つは画像解像度がネットでの使いやすさを主とした72ピクセルになっていたことだ。画素数は増えているのでプリントをするにしても調整をすれば良いわけだが、写真の主な使い方はネットを通じてが主流なのだろう。
   もう1つは、パソコンとのつなぎ方が無線になった事だ。これまでのカメラはコードをつなぐことでカメラからパソコンにアプリケーションの情報を流して同期させていたのだろうが、これが変わった。まだやっていないが、家で猫を追いかけまわしてシャッターを切るたびにパソコンに画像が飛んでいくとなると、後処理がどうなるのだろうという心配はある。前のカメラはここから調子が悪くなったので、コードの抜き差しがない分壊れにくくなっていたらありがたい。
   さほど多機能のカメラではないが、それでもいくつもあるボタンが何なのかなど天気が良くなって時間が取れたら色々と試してみたい。

21/4/4

   手書きで文字を書くのが苦手だ。お習字が苦手などという問題ではなく、自分が書いた文字なのに、しばらく経つと何が書いてあるのか頭をひねる事になる。
   高校の化学の先生に「頭で考えている事に手が追い付かないのだから、悪い事ばかりでもない」と言われて、少し気が楽になった分、文字にこだわらなくなってしまったが、テストや提出文で内容よりも字を書くことに苦戦を続けてきた事は間違いない。
   大人になった頃にはワープロが現れ、パソコンで文字が書けるようになって、かなりホッとしたのを覚えている。もっとも、それ以前から叔父が持っていた和文タイプを使わせてもらって羨ましがっていたが、場所を取るし持ち運びもできないので、実用的とは言えなかった。
   最近、行きつけのホームページの『季節の小箱』さんが『ひらがなを書こう』をYOUTUBEで始めた。小学校1年生で習ったはずだけど、理屈が分かるようになってから覚え直すとよく分かるという。
   一文字を丁寧に教わった(1年生でやったのだろうが)記憶がないので、ここで覚え直そうかと思っている。ピアノをされている人が「とにかく毎日指を動かさないと、運動競技と同じよ」というのと同じ事なのだろう。

21/4/2

   しばらくぶりで本屋さんへ行った。と言ってもまず本屋さんが少なくなっている。
   さらに、ノベルズと言われる新書サイズの小説がほとんど無くなっているのに気が付いた。ある程度厚みがあっても文庫ほど持ちにくくないしハードカバーと違って軽いので、気軽に読むのにありがたいのだが、残念なことだ。もっとも最近はあっという間に文庫化するので、それも何だかなとは思っていたのだが…。
   退屈な時にホイと手に取れる本を探す楽しみがまた減ったように思う。

21/4/1

   ページ更新をしてみて気が付くのだが、最近このページを書くことが少なくなっている。
   書きたい事の種のようなものまで枯渇しているわけではないのだが、何を如何、人にも理解してもらえるように、書く、という作業が億劫になっている。それ以前に、1日の内のどこかで、これを書こうと思いながら、いざ書こうとする頃にはすっかり忘れている、という事も多い。
   簡単に老化と言ってしまいたくないが、持久力や記憶力が悪くなっているのは確かだろう。

花々に囲まれひと日春おぼろ     DORA

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