ちょっとした感想   

21/10/28

   衆議院議員選挙が近づいてきた。参議院議員補選で飽きてしまった気もするし、押しの候補者が居ないが、選挙には行くつもりだ。
   以前にも書いたかもしれないが畑中恵さんの『アコギなのかリッパなのか』という小説の中で『俺が政治に熱心になっても、税金が安くなるわけじゃないしさ』という主人公に、『だが政治に無関心でいると、知らない間に議会で、消費税増税があっさり決まるかもしれん。そうしたらお前も、その金を払うんだぞ』と元代議士の雇い主に切り返される。
   本来税金を払うという形で国の大株主である国民としては、選挙は監査の場としてキッチリと議員さん達の勤務評定を出すべきだと思う。

21/10/23

   選挙のお陰で夫婦別姓やLGBTについての議論もかすかに行われている。個人的にはその人達の心があまり分からないのだが、別の観点から論じたい事がある。
   以前に民生児童委員協議会に所属していた事があるので、地域の中での孤立が大きな問題になっていた事は知っている。群れる事が基本のヒトが生きる上であまり良い環境とは思えない。色々な事情はあるだろうが、1人世帯は増え続けている。
   どんな関係であれ、協力して共に生きる誰かと暮らす事は良いと思う。恋愛感情が基になっている以外にも、誰かとパートナシップを持って暮らす中で不便や不都合があるのならば、地方議会でも国会でも議論をするべきだし、法整備もしていくべきだと思う。

21/10/22

   銀行から本人が認知症や寝たきりになると自分の預金が下せなくなるからと保険商品を勧められた。元気な内に相続人を指定してそちらに振り込まれたもので介護が必要になった後の支払いを賄うようにしようというシステムらしい。
   下にも書いたが親子4人皆仲良しのような(標準的)家族ならば勧められる事もあるだろうが、家のようにそこからはみ出していると使い勝手が良いとは言えない。
   金融機関はオレオレ詐欺の横行で、高齢者の大きめなお金の引き出しには気を使っているようで、それはありがたい事だ。しかし、本人のお金は本人が必要な時に使えてこそお金としての意味があるので、特に入院・介護など大きなお金が必要な時に「これを使って」というのが出来なくては周りも困るだろう。
   銀行だけでなく社会全体で、もう少し誰でも使い勝手の良いシステムを大至急研究してほしいものだ。急がないとお金を持っているといわれる団塊の世代が、本人は生きていてもお金が銀行に閉じ込められて使えないという社会問題が起こりそうだ。

21/10/19

   衆議院議員選挙も始まって、こちらでは参議院議員補欠選挙と2枚看板の選挙の季節に入っている。
   しかし、選挙戦そのものはコロナ禍後という状況もあり静かなものだ。選挙ポスターが張られ、参議院選の選挙公報が来ている程度だ。
   残念ながら衆参ともにこの人が押しという候補者もいない。
   こちらが年を食ったので候補者が若く見えるようになったが、彼らの頭の中は臨機応変に現代に合わされているだろうか。どうも、会社員のお父さんと専業主婦あるいはパートのお母さんと子供の2人位が居て小さなマイホームに暮らしている、そんな人達だけへの政策アピールのように聞こえる。沢山見かけるように見えても実際はこういう家族は少数派で、各年代での1人暮らし、片親と子供達、高齢者世帯など状況は様々だと思う。そして願う幸せも人それぞれ、ステレオタイプの政策は結局きれいだけれども多くの人の胸に響かない。
   おかげで与党も野党も言っている事にそう変わりはない。それならば野党に期待することは政権交代よりも、深堀をしたデーターに裏付けられた与党の提案に対する質問力だと思う。昭和の昔には「爆弾男」と言われた質問の達人達が野党に居た。だからこそ与党もピリッとして対応ができるだけの弁論力を持っていたのだと思う。
   今の国会は児童会や生徒会の子供達にも参考にしてほしくないほど未熟なものだと思うのは私だけだろうか。

21/10/17

   日本国中選挙モードになっている?と思われる。
   コロナ対策と経済問題だけで選挙をしてしまっていいのか?ちょっと考えたい。
   地方では今、地域を守る人の絶対数が減っているのではないだろうか、あるいはかなり高齢化しているのではないか?例えば、自治会の役員さん、民生児童委員、消防団、日本の誇る地域の支えあい組織だと思うが、人が集まらない。
   若手からいくと、火事があったら即集まって来れなければならない消防団だが、自営で地域で仕事をしていて何かあれば抜けられる人がどれだけいるだろうか。自治会役員や民生児童委員などもそもそもは地域の旦那衆の仕事だったが、定年退職後の元気な人の役に代わってずいぶん経った。しかし、これもかなり高齢の人までが働きに出ている現在、なり手不足に悩まされている。
   仕事イコールお金を稼ぐという意識から変えていかなければ、生活の場を守る大切な仕事をする人が無くなり、右翼の人の言うところの愛郷心も愛国心も育たなくなるだろう。江戸の昔から日本は自治の力が強かった。たぶん自分達で自分達の暮らしを守らなければ立ち行かなかったからだと思うが、人任せ、国任せなどという事は考えもつかなかったのだろう。
   太平洋戦争中に変に捻じ曲げられて忌避感の高い人もあるかもしれないが、地域の人々が地域のために相互に働くには、若い人が生活できる地域産業と、ある程度の年齢でご隠居さんになり地域の仕事をする余裕がなくてはならないと思うが、都会育ち・都会暮らしの政治家さん達は分かっているのだろうか。

21/10/6

   例年からは1月以上遅れで新サンマを買った。秋になれば1度は食べたくなるものだが、まだ暑い!と感じているのはサンマも同じなのか、脂もないスマートなサンマだった。
   普通ならば去年の旬の脂ののった冷凍ものが新物より安く出ているはずだが、昨年もサンマは不良、あまり見かけない。
   それでも新サンマは内臓もしっかりしていて(私は苦手だが)茶々が「うみゃぁ♪うみゃあ♪」とすっかり食べてしまった。

十月やまだ夏バテの新サンマ     DORA

21/10/3

   次の内閣になると思われる岸田内閣の閣僚人事がもうニュースになっている。それもわざわざ速報にしてまで…。
   もちろん決まってからバタバタと人事を考えるわけではないだろうが、まだ菅内閣は辞任されていない。
   自民党内で総裁及び役員達が次の内閣はこれで行こうねと下準備をするのを止めるわけではないが、それをテレビがわざわざ速報まで打って発表をするのはフライングだと思う。
   どちらにしても任期終了間近の衆議院が解散するまでの選挙管理内閣、それでもどんな仕事をするのか、議会で与野党議員の先に居る国民にしっかりと説明してからの解散を求めたい。それがなければ国民は安倍・菅内閣の4年の成績をつけるべく投票する事になる。

21/10/2

   大相撲横綱・白鵬の現役引退と間垣親方就任が正式に決まったようだ。
   色々あったが私は大横綱だったと思うし素直にご苦労様と言いたい。
   大相撲界での様々な不祥事、コロナ禍などの困難間中、ドッシリと真中で看板を支え続けたのは白鵬関だった。誰が何と言おうとこの功績は変わらない。
   最後は身体もきつそうで、休みも増えたが、新横綱の照ノ富士に後を任せて大きな荷物を下ろすことが出来たのだろう。
   そこまで白鵬を酷使したのは、次の新しい力を育てきれなかった相撲界全体の責任だと思う。照ノ富士も万全の体調で上がってきたわけではない。促成ではなく、キッチリと力を付けた次世代を育てる事が、親方衆だけでなく好角家も含めての責任だと思う。色々な若手が育ってきている今は、本人達だけでなく相撲界としても大きなチャンスだと思う。

21/10/1

   あっという間に10月に入った。そして10月から全国的にコロナの緊急事態宣言も蔓延防止重点措置も解除になった。
   今回の第5波は急激な感染拡大で自宅療養という隔離によって医療につながらずに亡くなった方が各地で出る状況になったが、オタオタしている内にパタリと感染者が減っていった。それでもまだ全国で毎日感染者が1000人以上出て、入院調整中の人がかなりの数居られるので安心できる状況ではない。
   ワクチンとともに治療薬についても色々と出てきたので、もうしばらく頑張ればこの新型コロナも、運が悪ければ亡くなる事もあるだろうが、普通に治療の出来る病気の1つになるのだろう。

9月    11月