24/5/30
退屈な時『源氏物語』をペラペラ斜め読みする事がよくある。1話の長さがほどほどだし、ストーリーの流れは分かっているので丁度良い。
もっとも田辺聖子さんや柴田よしきさんのパロディはもっと好きだ。
NHK大河ドラマのおかげで紫式部や『源氏物語』の話題があちらこちら出でいるが、その中に初めのストーリーはどんなものだったかというのがある。
夫を亡くしたつれれづれに書き始めて中宮彰子に献上されているので、それにふさわしい所だろう。少女の紫の上と出会う『若紫』当たりから書き始めて、『明石』での明石の上との出会い、明石の姫の誕生と成長、入内、皇子誕生、明石の入道の夢の話から願果たしの住吉神社詣であたりのラフなストーリーだったのではないだろうか。
「それから、それから」と続きや間の物語を求められている内に大作になっていったのではないだろうか。さらには「この人を主役に」とパロディを書く人もあっただろうし、そもそも印刷技術など無い時代、書き写しながら注釈を入れる人もあっただろうし、物足りなくてストーリーを書き足した人もあっただろう。
それぞれの章のタイトルも年代順に並べたのも後世の人だろうし、色々読み比べてストーリーをの定番を作ったのも後の人だろう。さらにそれを現代語訳したもので楽しんでいるのだから、『源氏物語』は千年を生き延びてきた生き物なのかもしれない。
24/5/29
ジライヤの花が咲いた。花が好きだったというより、地上部が枯れた秋冬に気持ち良さそうに枯れた上でよく寝ていたのだが…。
ジライヤが居た頃は東の庭にあったのだが、洗濯物が干しにくいので東のリボン花壇をなくした後、南の花壇に移していた。土も日当たりも良いはずだがご機嫌が悪く、移植してこのかた全然咲かなかったのだが、ようやく1つの株に花が付いた。
かなり放任している庭なので、いつの間にか無くなったり、いつの間にか我が物顔で咲いていたり、思い出したように何年ぶりで花を咲かせたりだがそれはそれで楽しい。
24/5/28
歯医者さんと知事選の感想を交換した。お互いに結婚でこちらに定住したが、もともと東京育ちの外様。
見事に遠州と駿河の戦いとなったのに色々な意味を加えて凄いねと…。
当選はスタートライン。ここから新知事のお手並み拝見。良い意味でも悪い意味でも政治家としての経歴が長い方なので、地道に頑張って頂きたい。
24/5/23
大相撲は昔から好きなのだが、今場所はどうも気合を入れて見ようという気にはならない。
そもそも初日が終わったとたんに横綱と大関の貴景勝が休場、途中で霧島も休場、さらに何人もの幕内力士が半端に休場と再出場を繰り返したり、どうにも締まらない。十両・幕内・さらに役力士となれば、プロなのだから、本場所に照準を合わせてきちんと戦える身体を作って来なければ「高い見物料を払えるか」とお客さんにそっぽを向かれても仕方がない。満員御礼に惑わされている時ではない。
1つには部屋が分散されすぎて体力づくりや稽古の仕方など様々な文化が若手に伝わっていないのではないだろうか。白鳳の宮城野親方だけでなく、稀勢の里の二所ノ関親方の部屋でもいじめがあったような週刊誌報道も出ているが、横綱まで張ったとはいえ若手親方の親方としての経験不足もあるのではないだろうか。少なくとも部屋を持つまでの研修期間を5年・10年取って自分の子供達もある程度育ててみて、育成だけでなく経営のノウハウや相撲について全体を見つめられる位置まで育ってから部屋を持つようにしても良いのではないだろうか。
部屋数が減ると同部屋で対決ができなくなって割が詰まらなくなるというかもしれないが、そのあたりこそ相撲協会が知恵を出したら良いと思う。
お相撲さんはケガ人だらけ、親方衆も短命となれば相撲をめざす人は無くなるのではないだろうか。今、基本に戻って改革をするべきだと思う。
24/5/17
今年は法多山へ行く時期を逃していた。毎年行く節分前は足を怪我して、運転も歩くのもできなかったし、その後はあの杉木立の参道を花粉症の身で歩く気がしなかった。
ガソリン代の高騰もあるが、そんなこんなで車での遠出もずいぶんしていないので、天気も良いので法多山まで遅ればせのお参りドライブ。
昔、一緒に運転免許を取った友人が「高速は怖いけどバイパスなら出しても100km行かないから…」と言っていたが、今回はそんな心境。やはり感覚がついて行かなくて、やたらと目が乾く。その内に八王子にも墓参りに行きたのだが、もう少し修行をしないと途中で嫌になって投げ出しそうだ。投げ出すと交代の運転手はいないので…。
それでも無事にたどり着いたのだが、いつも車を入れている駐車場もお休み。おいでおいでをしてくれた駐車場へ。繁忙期は500円のところ今日は100円だった。
後は参道をせっせと登る。新緑が綺麗で鳥の声が賑やかだ。人はほとんど居ないので、のんびりと、ただしTANUKIはもっとノロノロ、なかなか来ない。待ちくたびれた頃にやって来て、お参り。この際なので色々なお堂を端からお参り。おみくじは多分初めての『大吉』。厄除け団子を食べてお昼を食べて帰ってきた。
24/5/12
5月第2日曜日で母の日。親が居なくなってからほぼどうでも良い記念日なのだが…。
米がほぼ無くなったうえに昨日から右手の指を怪我していて炊事もしにくいので、午前中にスーパーに買い物に行った。
買い物帰りにスーパーの出入り口で、お店の人から「いつもありがとうございます」と赤いカーネーションをもらった。何人までというのはあるらしいが、買い物帰りの人に手渡していた。
仏さんのお供えの花は買うが自分のための花はずいぶん買っていないので、ありがたく頂いた花をテーブルに飾っている。
カーネーション母でなくとも手渡され DORA
24/5/9
静岡県知事選が始まった。知事の失言から1年前倒しになった選挙。そのお陰だったかどうか準備不足は皆同じと6人も立候補者が出た。
彼らが1番大きな論点と思っているのはリニア問題らしい。「早く通せ」から「止めてしまえ」まで。しかしこれが県民にとっての最大のテーマだろうか?確かに流域の水問題には大きな関心はある。何しろ大昔に丹那トンネルが通ったせいで一帯の穀倉地帯が干上がって生活基盤を変更するのに大変な苦労があったのだから。
しかし、今の時代、庶民の生活を豊かにするにはどうするかの方が大問題ではないだろうか。
車が無いと身動きの取れない所で公共交通機関は衰退、買い物難民も出ている。うちの地区でも高齢者ミニディに参加してもらうための送迎ボランティアを作ったが、そもそもボランティアさんが後期高齢者、ご家族と住んでいても仕事に出ていればちょっとしたお出かけ、買い物や通院の足が無い。
実は医療についても心もとない。そもそも医者の数が少ないし、訪問診療などにはほとんどの医院が対応していない。高齢化は否応なく進んでいくので、今後どういう施策を取るのか知りたい。
さらに、これだけ日本だけでなく世界で地震や火山噴火、自然災害が大きい時代、東海地震、また富士山を抱える地域として防災や減災をどうするのか、候補それぞれの考えを聞きたいものだ。
24/5/7
ひょんな事から『日本国憲法前文お国ことば訳 わいわいニャンニャン版』(勝手に憲法前文をうたう会編/小学館)を本棚から引き出して読んだ。2010年の発行で多分岩合光昭さんの猫写真に引かれて買ったものだったと思う。どうやら国会で憲法改正が議論に上り始めた頃のもののようだ。我々国民がよく知らない間に国民投票に掛けられたらまずいよねという事で、言い出しっぺの山猫母さんが憲法を読んでもらうためにインターネットを駆使して前文を各地のお国言葉(方言)に翻訳してもらったもののようだ。
この本の初めの方にそもそも連合国側から提案されたマッカーサー草案という現在の日本国憲法前文として提案されたものが出されている。当時の日本政府はそれをしっかり検討したうえで現在の日本国憲法前文の形にしたのだが、「押しつけ」という保守の人々はこのいきさつを言っているのだと思う。
実は、この本の最後の方には翻訳のプロの方にその英文を日本文に翻訳してもらったものが乗っている。
私たち日本国民は正当に選ばれた代表者を通じて、私達と子孫のために、他国との協和と、この国全土の自由による恩恵を守り、政府による戦争の恐怖が再び訪れないようにすることを決意して、主権が国民にある事を宣言し、この憲法を設立します。政府とは元来、国民の聖なる信託により生まれるべき権威です。その職権は国民の代表者として行使し、その受益は国民が喜び受けるものです。この憲法は人類の普遍的な原理なのです。私達はこれに対立するすべての憲法、法律、法令、布告を拒否・破棄します。
私達日本国民は、永久の平和を強く望み、人間関係を司る崇高な理想を深く意識しています。そして私達の安全と存在、世界の平和を愛する人々の正義と信仰を守ると固く決意をしたのです。私達は、平和の保護、そして暴政、隷属、抑圧と不寛容を地球から根絶させるため懸命に努力する国際社会に住みたいと、心から願います。私達は、全人類が怖れと欲望から解き放たれ、平和に生きる権利があると信じます。
私達は、どの国も自国のことだけに責任を持てば良いのではないこと、政治道徳の法則は普遍的なものであること、そしてその法則への忠誠は、自国の主権を維持して他国と公的関係を正当に行うすべての国に課せられた義務であることを認識します。
私たち日本国民は、国家の名誉において、私達の総力を結して、この崇高な理想と目的の達成をここに誓います。
大変に崇高な目標を掲げた良いものだとは思うが、現在の国連で何かというと駄々をこねて拒否権を使う主要国(アメリカ・中国・ロシア)が起草したこの日本国憲法前文の草案を、そのままそれぞれの国の国民にお渡ししたいものだ。
参考 日本国憲法
24/5/6
連休中とはいえゴミの収集は休まずいつも通りに来てくれるのはありがたい。
今日も普通ごみの日で、庭木の剪定した枝や落ち葉なども別に分けて取りに来てくれるのだが、今日は殊の外多く出ていた。皆さん連休中のどこかで庭仕事をされたのだろう。
我が家ではコンポスト利用で生ごみや猫のトイレ砂などはなるべく片しているが、それでも西洋朝顔や藤などいくつかの蔓性植物はコンポストに入れても根がしっかり生き残っている事が多く、剪定枝などと一緒にゴミに出している。出来るだけリサイクルはしたいが、家庭での処理は限度があるのでありがたい。
24/5/3
若い頃から餡ドーナツは好物の1つだった。どちらかというと皮がカリカリ気味でタップリと餡が入っているカロリー高めがお気に入りだった。変な話だが、多少体調が悪くてもこれで元気回復が期待できた。
しかし、さすがに最近はよほど体調が良くないと胃が異議申し立てをするようになった。
年とともに嗜好が変わるとはこういう事なのだろう。
「好物だろ」とTANUKIが買ってきてくれたのは餡子も軽めのフワフワの餡ドーナツだが、さすがに朝から食べる元気はなかった。
話は変わるが、今オレンジジュースが品薄だそうだ。こちらは昔から苦手なもの、特に「オレンジジュースで宴会料理が食べれるものか」とは大昔によく思ったものだ。
現在オレンジ果汁はブラジルなどからの輸入で賄っているようだが、天候不順での不作と病害虫による大きな被害が出ているようだ。そのうえ、円安で他からの手配も難しいらしい。
以前に専門の先生から、「ハワイのパパイヤは1度ウイルスでほとんど壊滅し、遺伝子組み換えで強い品種を作り、今あるのはみんなその子孫です」という話を聞いた。オレンジも今そんな品種改良の最中かもしれない。
24/5/1
ついこの間新年だったような気がするのだがもう5月になってしまった。さらに温暖化の傾向が強くなって、この冬は本当に寒い時期を過ごした記憶が無い。さらにはケガやらひどい風邪やらであまり外歩きをしなかった事もあり、ますます季節の移り変わりから疎くなっている。
旗日が続くゴールデンウイークだが、「何の日だっけ?」と思う事が増えた。4/29の昭和の日はもともとは昭和天皇の誕生日、それが亡くなられた後にみどりの日となり、さらに昭和の日に落ち着いたようだ。
今日は休日ではないがメーデーのはずだが、ニュースに取り上げられる事も少なくなり、すっかり忘れていた。
5/3の憲法記念日、5/5の子供の日は昔からだが、間の5/4がみどりの日になりいつの間にか祝日になっているらしい。
人混みも並ぶのも嫌いで、人が多く出る時はどこにも行きたくない性分だが、何処へ行っても幹線道路が渋滞するうえ、ガソリン価格が上がり、宿泊費が上がりで、ますますこの時期の外出はする気が無くなっている。