ちょっとした感想   

 

01/9/30

   今月はとんでもない月だった。1日に新宿で多数の死者を出した火事から始まって、狂牛病、アメリカでのテロ、それに伴う戦争の危機まで、悪いニュースのオンパレードだった。
   全体を通して何とも情けが無いのが、日本の役所のお役所仕事的な対応の数々だ。
   新宿の火事は放火か事故かがまだ分らないが、監督責任を負ういくつもの役所が何も把握していなかった。把握していない事が分っていながら、何もしていなかった。それなら役所の必要性も許認可事業の必要性も無いのではないだろうか。
   これは狂牛病でも同じことだ。農水省も厚生労働省も、取りあえず業者と自分達に負担のかからないように話を小さくしようとした。しかし、放置すれば死に至る病が入ってくるのである。さすがに消費者が牛肉離れを起こした。もちろん諸外国も禁輸措置をとった。さすがに今国内にある肉骨粉は廃棄しようかという方向に話が向っているようである。
   そして、アメリカがテロを受けて報復すると言うのの、しり馬に乗っているのも同じ事のように思う。外務省は最後に「アメリカさんに言われて」と責任を感じないつもりであろうが、対等のパートナーだと言うのならば、「司法的に問題をクリアするのがまず先である。」と言うべきである。その上で、日本の憲法との整合性で何ができるかを国会で決めるべきである。「まず自衛隊を出す」とはしゃいでいる報道機関や政府のあり方はおかしい。
   行政機関と言うものは国民や住民一人一人では対処できない問題の解決のために、国民一人一人から税金という形でお金を集めて運営されているものである。最大の仕事は国民一人一人の安全を保障することである。我々も国民・地域住民として、また納税者として行政をチェックしていかなければならないが、お役所も予算の元は何なのかを十分考えて国民のための仕事をするべきである。そして、役所のための仕事しか無いようならば、そんな役所や部署は即解散、今流行りのリストラをし、運営のスリム化を図るべきである。

01/9/28

   元厚生省の生物製剤課長に対する薬害エイズ裁判の1審判決が出た。一部有罪。
   あれだけ大騒ぎをした事件だが、報道は静かである。
   しかし、主権者にして納税者の私としては「国民を守るべき役所」が危険を知りながら何の警告もせずに国民を死に至らしめ、多くの病人を作り出して医療費の支出を高め、なおかつ製薬会社を潰して国のGDPを下げたのであるから、こんな役所は上は大臣から今年入庁した役人まで皆首、なおかつ給料返せ!である。
   厚生省は森永砒素ミルク、有機水銀による水俣病やイタイイタイ病、ベーチェット病などの薬害、最近では脳硬膜まで、長い間国民を守るどころか多くの防げる病気を蔓延させてきた。そこに今回は狂牛病とその原因になるかもしれない肉骨粉利用問題である。また前例通り、誰かが死ぬまで何もしないのであろうか。
   厚生省という役所の体質はエイズだけの問題ではないような気がする。

01/9/27

   すぐにでも殴り返しに行くのかと思ったアメリカも、情報収集活動以外は目立った動きはないようだ。
   しかし、アフガニスタン国内では反タリバンの北部同盟が攻勢に出ているようである。タリバンも反タリバン各派も彼の国の軍閥なのであろうが、この攻勢には回りの国々の思惑が動いているのではなかろうか。それならばすぐにやめてもらいたいものであるし、彼らもそんなつまらない援助など受け付けて、国の同朋を殺すような戦いはやめてもらいたいものだ。女性を頭数に入れていない国ではあるが、彼らも母もあれば姉妹も居るだろうし、年嵩の人々には妻や娘もあるはずである。彼女達を不幸な境遇にいつまでも置いて良いものなのか。
   「国を攻撃された場合の反撃権」をアメリカは言っているが、それはアフガニスタンという国も持っている権利である。しかし、内戦をして居ればどこから攻撃を受けたかが不明確になる。日本語のコンピーターサイトを彼らが読むとも思われないが、伝えたい思いがある。
   日本の誰かが、幕末の列強の迫る中での江戸城無血開城に至る経緯をアフガニスタンの各派の領袖に伝えてほしいものだ。

01/9/26

   TANUKIの学校の給食もついに牛肉は取りやめで、豚肉が代わりを務める事になったそうだ。そこで夕食時の会話。
D 「狂牛病は羊から牛に移ったらしいよ」
T 「反芻動物同士が移るのかな」
D 「でも人間にも移るらしいけど、反芻動物じゃないよ」
T 「豚も胃は1つだよね」
D 「同じ餌を食べていて移らないのかな」
T 「魚の餌にもなっているらしいよ」
D 「食べるものがなくなるじゃない」
   一番良いのは、今国内にある肉骨粉を全部集めて報道陣の前で燃やしてしまうことだ。美味しい事では世界にアピールできている日本の牛肉、安全も世界的にアピールして、消費拡大を狙う事が不況脱出の一つの手段になるかもしれない。
   日本人は内向きに考えがちだが、これを機会に牛肉の安全管理を徹底してアメリカやオーストラリアなど広々した所で育てられた肉とは差別化して、売り込む事を考えるべきだある。また、そうなれば肉骨粉等も餌用として世界を相手に商売ができる訳で、ここできっちりと仕切り直しをする事が、ひいては先の見通しを明るくする事になるはずである。

01/9/25

   本日はTANUKIが運動会の代休なので、温泉に出かけた。
   とりあえず、清水のヤマセミの湯を目指す。R150〜R1〜R52、但沼から興津川沿いに入って行く。R52は工事片側通行で大渋滞。そこを抜けて山の中に入ってたどり着いたら、本日はお休み!
   同じ道を渋滞覚悟で帰るのもしゃくなので、途中から庵原川沿いの道に入る。一応県道だが、1車線やっとで村を通っている。その後も山道はかろうじての1車線で対向車をやり過ごす場所も無い。オッカナビックリ、ライトを煌々と照らして進む。どうやら山仕事の人たちが通る位らしく、所々に車は止まっていたが無事に清水でR1に出た。
   仕方が無いので、次の目的地は川根のふれあいの泉。しばらくぶりで藤枝バイパスを¥400も払って通り抜け(ここでまたトンネル工事の片側交互通行で延々と待たされた!)、金谷から大井川沿いに北上する。こちらは道の駅にもなっている所で今日もやっていた。予定が狂って1時を過ぎ、時間が半端になったので、いつもより空いていた。食堂でまず蕎麦を食べる。
   それから温泉。内湯が1つに露天風呂が4つ。たいてい芋洗い状態なのだが、今日は普通の日だし、ここもゆったり。日差しが強すぎてカンカンと照りつけられてまぶしいが、空気は冷たくなってきて心地よかった。
   ふやけるほど温泉に浸かって、湯上り後は¥100のマッサージ器に座り込む。ボーと庭を眺めて一休み。売店をひやかし、こんにゃく豆腐をみやげに買い、カボチャ饅頭をお八つに食べる。
   帰りはまたもR1で渋滞にはまったが、中々良い休日だった。

01/9/24 

   昨日は家から歩いても5分程度のO家の墓参りをしたので、本日は八王子にあるT家の墓参り。
   渋滞にはまる事を覚悟してam7:30に家を出る。そのまま東名で厚木へ。連休でしかもよく晴れているというのに空いている!厚木からはR129を通って高尾まで。これも思ったほど込んでいない。昼前に着けば良いと思っていたのが、am10:00頃には着いた。いつも世話になる石屋さんでも「一昨日・昨日は込んでいたけど、今日は道路が空いているんですってね」と言う。花と線香を買って墓へ。今回は家が最後だったらしく、花立は大入り満員。次に一山越えて大叔父のお墓へ。双方のお墓に参ってam11:00には霊園を後にした。
   帰りはR20を相模湖側へ。山道を通って相模湖から中央道へ乗る。いいお天気なので中々気分の良いドライブ。大月JCTで河口湖、そして東富士五湖道路へ。頭にかすかに雪を載せた富士山がきれい。道路標識は出来ているが、残念ながら須走りから東名御殿場までが繋がっていない。ここでついに渋滞。なんだかメチャクチャに眠くなる。どうやら、しばらくぶりで飲んだ鼻炎の薬のせいらしい。ともかく御殿場から東名に入り、始めのPA駒門でしばし仮眠。日差しは強いが日陰は涼しくてとても良い気持ち。しかしベンチから転げそうになって、車に戻ってもう少し仮眠。
   ようやく少しスッキリしたところで出発。ところが休日で乗用車が多いせいかスピードが安定しない。70km/h位に落ちたかと思うと100km/h超位に急に上がる。なんとも走りにくくて疲れた。それでもpm5:00頃には買い物をして帰宅。1日が無事に終わった。

01/9/23

   日曜日は政治テーマの番組が多い。そして当然ながら今回のアメリカの報復攻撃への日本の立場に付いての話が出ていた。
   自民党が意外と「憲法の枠内」にこだわっていた。しかし、変な拡大解釈をするのなら、すっきりと憲法も含めて『自衛権』や『自衛隊』について考えた方が良い。「そんな時間はない」と言うが、始まる前の今、枠を決めておかなければ、ズルズルと訳のわからない方向に行ってしまう可能性が高い。日支事変だって、法の解釈で泥沼にはまったのではなかったのか。
   後方支援というのは無防備なだけに攻撃され易い。補給を絶つのは戦いの常道である。何せ相手はテロのプロ、ニューヨークへ特攻を仕掛けているのだから、アフガニスタンには潜水艦も飛行機もないと言うのは欺瞞でしかない。
   日本と言うのは変な国で、PKOやPKFで前線で亡くなっているのは警察官やジャイカの職員など民間人ばかりである。何ともおかしな国と言うほか無い。
   そして、いざと言う時に日本国内の人と物を守るのは他でもない自衛隊なのであるから。

01/9/22

   イギリスに頼んだ狂牛病の検査結果が出た。結果はクロ。日本に狂牛病があったと世界的に認定されてしまった。だが、何故発症したかはまだ究明されていない。農水省も厚生労働省も「他の牛は安全だ」と言いたいようであるが、ちょっと待って欲しい。病気のメカニズムも病気の伝播のメカニズムも良く分っていないのである。
   イギリスでは飼料に使った羊の肉骨粉から牛に伝播したと言われている。日本ではとりあえず羊や牛の肉骨粉を牛の飼料にするのはやめようとしているようだが、牛の肉骨粉は雑食性の豚や鶏の生育には必要なので、その飼料として使用しつづけるという。確かに豚や鶏は雑食だが、蛋白源が牛の肉骨粉で無ければ成らないわけでもなかろう。羊から牛に伝播したように、牛から豚や鶏に伝播しないと根拠をもって言い切れるのだろうか。
   ウヤムヤのままデーターが無いから大丈夫だと言って大臣がパフォーマンスですき焼きを食べている間に汚染が広がるよりも、しばらく出荷を停止しても追跡調査や原因調査を先行させるべきではないだろうか。
   今回のこの牛の病気の原因はこれだったのだから他は大丈夫だと言われた方が、しばらくぶりで食べる国産牛肉の味をより楽しめるのではないだろうか。

01/9/21

   世界がきな臭くなってきたので、こちらは閑話休題。

   今朝の毎日新聞の家庭欄『おーい父親』が面白かった。題して『ハゲへの恐怖』。
   「多くの男にとってハゲとどう向き合うかということは人生の最重要課題の1つ」とおっしゃる。そして若さの喪失を髪の毛の喪失が象徴し「男性としての存在感の低下の象徴」として女性にとらえられると感じる、と続く。
   我が家のTANUKIも髪の毛には並々ならぬ気を使っている。だいぶ隙間が広くなったが、兄弟の中では良く保っている。時々鬢に白髪を見つけて「数が寂しいから残すかい?」とからかってみるが、今のところ「抜いて」と言う。
   人の事はあまり言えないもので、本数には不足が無いが、私もみゆと勝負ができる位の白髪の塊が出来てきた。さすがに気になるので、茶パツにしている。ところが元々の色付の上にかけた所はダークブラウン、白にかけた所はライトブラウン、その色が早めに抜けると白としっかり三毛になっている。
   お互いに気になる所だが、冗談の対象にもなる。「そこを触ると地肌が見える」の「そこで分けると白一色」のと言っているが、どこから本気で怒るかはその時の機嫌による。髪へのこだわりは男女それぞれというところか。
   一度ブリーチをしてエスパルスオレンジに染めてみたいと思っているが、秋冬向きではないので、来年の夏を期している。この計画を話すたびにTANUKIは本気で反対するけれど…。やはりおばさんの方がそこからの展開力も強いかなぁ…。でも、おじさん軍団の「光頭会」も各地で磨きをかけて頑張っているようですが。

01/9/19

   宮部みゆきの『R.P.G.ロールプレーイング.ゲーム』(集英社文庫)を読んだ。面白かった!
   一応、推理小説(殺人犯は誰?)なのでストーリーを紹介するわけにはいかない。
   プロットとしてインターネットが出てくる。掲示板を使って家族ごっこをしていた『お父さん』が殺される。このバーチャルの家族は『お母さん』と娘と息子の4人で構成されている。彼らそれぞれの家族ごっこに求めた事が物語られていくのが面白い。いかにも今風に現実の家族からは1歩退いて、うそっぽいと自覚しながら架空の家族を作り上げている。
   しかし、同じパターンのストーリーをずっと昔、手塚治虫のマンガで読んだ。
   こちらは宇宙の果てだか西部の果てだかの一家。この現実の1家も仲が悪い。たまりかねた1人が町で知らない人間と自分の皮を交換する。この世界では服のように自分の皮を脱いで交換すると相手と入れ替わる事ができた。それを知った別の家族も同じ事をする。そして、1家はまったく別人の寄り合い所帯になって協力し合える仲の良い家族になってしまった。ばれてしまえば、もちろん財産の乗っ取りになるので、警察は黙っているわけにはいかない。ついにその時が来て『お父さん』は「楽しい暮らしを忘れないために、本来の自分に戻ったら会わない事にしよう」と提案し、家族に受け入れられる。ここで終わっていたか続きがあったかは覚えていないのだが。
   家族というものはメンバー1人1人の視点があるし、時間とともに様々な動きを見せる。それをある時間、ある場面で切り取ってみたいという思いは、誰にでもあるものなのかもしれない。たとえそれが現実に自分の目の前に居る人を傷つける事になったとしても…。      

01/9/18   

   さて、狂牛病騒動について。
   まずは、訂正から。前回私は脳や血液が危ないと書いたが、本当は脳、脊髄、目などが危険地帯だそうだ。逆に血液はリスクが少ないそうなので、キッチリと訂正。
   ついでに、ここのページは私が新聞やテレビニュース等から得た情報を元にして思った事を書いている。普通のおばさんが普通に得られる情報から何を思ったかがメインなので、情報としての誤りや偏見は多々あると思う。それを含んで読んでいただきたい。(ま、開き直って言う事でもないけれど)

   この病気は病気の羊や牛の感染リスクの高い部分を食べる事によって感染するのは事実らしい。感染源は細菌やウイルスではなく異常なプリオン(たんぱく質の一種)だそうだ。しかし、ではそもそもこの異常なたんぱく質はどうして出てきてのか?となると説は色々あるらしい。要するになお不明な所が多々ある病気であるらしい。
   このようなものの取り扱いには慎重を要する。まずこの病気の牛は本当に狂牛病だったのか?もっと別のものであれば、その全身の何処に危険が潜んでいるかはまた別の話になる。狂牛病だとしてもイギリスやヨーロッパのものとまったく同じものなのか?たんぱく質は変化しやすいし、それもまた違うリスクを負う事になる。
   残念な事に、この牛は他の牛とともに肉骨粉に加工され、流通経路の途中まで乗ってしまっているようである。生産者も病気の検査をした関係者も、加工にたずさわった工場も皆その道のプロであり、危険な病気の心配が有ることは分かっていたはずである。何故こんな事になったのか?その中のだれもがこの危険な病気を持つかもしれない牛が、めぐりめぐって自分や自分の身近な人の口に入り、病気になる事はないと高をくくったからであろう。
   どうやら同じ生産牧場の牛は各地にいるようであるし、飼料の流通についてもまだ検証の途中のようである。何が危険で何が安全と言える段階ではない。
   ただ、1例目のケースだとしたら、追跡をする事によって大きな研究成果が出るかもしれない。まだまだ時間もかかる事と思う。その間、生産者も食肉業者も自分の子や孫に食べさせたくない物は扱いを止めるよう、心してもらいたいものである。

01/9/17

   体調を崩しているといいながら、T.クランシーの『合衆国崩壊』を読んだ。
   今回のアメリカの事件はまさにこのシナリオ。その前の『日米開戦』で、株式市場の崩壊も描かれている。そういう意味では予測された範囲の事件だった。
   しかし、だからと言って、報復措置までシナリオ通りにマネをする必要は無い。
   日本での、米国の武力行使を前提とした騒ぎぶりも気にかかる。
   本来、中東の石油が無ければ動きが取れない日本のまずやる事は、平和裏に事件が解決するように、外交を通して労をとる事である。
   日本人も多数被害を受けているのであるから、「無差別大量殺人は悪である」と世界に訴える努力をまずするべきである。原爆を引き合いに出した石原都知事はその点では正しい。しかし、そのお返しに無差別殺人を許したのでは解決は遠のく。ここは企画・サポートをした犯人グループの特定と裁判を要求するべきではないだろうか。
   さらには、1度起こった事は2度起こってもおかしくないし、日本で起こるかもしれない。その時に対応は出来るのか。『未曾有の』というお役所の逃げ言葉はもう使えない。
   米国に振り回される事無く、日本の立場から対策と解決に至る道筋のメッセージを発信するべきである。

   明日は日本での狂牛病騒動について書きたい。いかにも日本的な動きが出てきたが、これでは安心してビーフ味のキャットフードも買えない!

01/9/16

   2日ほど体調を崩して大人しくしていた。

   その間にTANUKIの所に大学時代の仲間の永田栄一氏から農場のパンフレットが届いた。リンゴやブドウ、ご自身が力を入れていた光るキノコ等々。その中に『信州百姓ネット』のHPのアドレスが入っていた。
   開けてみると中々面白い試みなのでアドレスを紹介する。
   http://www.100syo.net/

   実は、同じような試みをJA東京あおば大泉地区の有志も行っている。こちらは私の高校時代からの同級生が加わっている。
   http://www.city.nerima.tokyo.jp/aoz/

   日本の農業は、真中をごっそりとリストラして、生産者と消費者が顔を見合わせて考えていくべきだと思っている私としては、大変うれしい動きである。

01/9/13  

   幸い13日は木曜日でした。この上、金曜日だったら、次は何が起こるか…という気になってしまう。
   しかし、世界が狭くなったせいか、アメリカが世界経済の中心になっているせいか、日本人もアメリカの事件で多くが巻き込まれました。そして、日本人の安否が分るまでにまだまだ時間がかかりそうです。会社は組織として情報を収集しているし、報道機関もその情報を共有しているけれど、個人として外国の企業で仕事をしている人などは、外務省は果たして把握しているのでしょうか。旅行者、住み着いている人、様々な立場の日本国民が様々な形で日本国のケアを必要としている時に、外務省はちゃんと仕事をしているのでしょうね。
   ついこの間まで、節操の無い裏金作りで叩かれていた外務省も、ここできちんと仕事をこなせば少しは周りの見る目も変わると思うのですが。

01/9/12

   昨日、まさにこれを書いている時にアメリカのビルにハイジャックされた旅客機が突っ込んだ!その後ペンタゴンにも。
   テロと報道されているが、どうなのだろうか。大きな航空機を操縦する技術、しかも、2機での攻撃をする技術、ビルを爆破する技術、もちろん綿密に偵察をして作戦を作る技術も必要なのだろう。かなり大きな軍事力がアメリカという国に攻撃を仕掛けたわけだ。多分パールハーバー以来の。
   しかし、ここで頭を冷やして欲しい。このまま報復戦になれば即戦争が引き起こされかねない。イスラム教徒とキリスト教徒が世界を二分しかねない。ここは事件として、最小限の被害で終わらせてほしいものだ。
   それにしても、なんと多くの人々が犠牲になった事か…。

01/9/11

   狂牛病が日本に上陸したらしい。牛の病気ではあるが、この病気の牛の血液や脳を食べた人にも感染するらしいと言われている病気である。人の脳が犯されて、急速な痴呆に冒されるヤコブ病との関連が言われている。
   狂牛病はイギリスからヨーロッパへ入り、日本ではその方面の牛肉の輸入はされていない。しかし、交通網が発達して、時間的に地球が狭くなった今、「日本には無い」と言っていられるものではない。食肉として入っていなくてもドックフードやキットフード、どころか牛の餌としても牛が使われているそうである。すべてが万全なのか、輸入国は域内とは違っても、その輸出国が輸入した物ではないのか、さらには病気には潜伏期間もあるはずである。その期間に安全神話に寄りかかってのんびりしていなかったか。そう、牛本体、あるいは精子・卵子の形での移動もあるのかもしれない。
   データーをオープンにするとともに、感染経路の疫学調査などもジックリ行い、何がどう悪かったのかをキッチリと検証して後に生かすべきである。さらに、どうすれば良いのかを世界に問える形で出していくべきである。
   日本人の大学卒業者は掃いて捨てるほどいる。その中には力量はあっても専門分野につかなかった人もいるはずであるし、関連分野の人の方が先入観無しで物事を見るという事もある。データーさえあれば、色々な人が考える事が出来る。専門家といわれる人が密封して、血液製剤エイズの二の舞にならないようにして欲しい。
   

01/9/10

   ずっとNHKで台風情報を見ていたので、しばらくぶりで大相撲を見た。
   大関が情けなくもコロコロと負けていく。これではとてもお客さんは呼べない。やはり強い者が強いという前提が無いと面白くない。
   これはやはりチャンコの染みていないお相撲さんが多いせいではないだろうか。
   プロの世界であるからみんな強い。体格も運動能力も普通の人の中に入れたらピカ一であるはずだ。しかも子供の時から「強い!」と言われ続けて相撲界に入ってきたはずである。これが中卒、高卒位であるならば、いくら強くても体格の出来上がったプロの世界の人にはなかなか勝てないはずである。
   しかし、大学相撲で鍛えてきた人達はどうだろうか。体格はもちろん、自分の相撲の形もほぼ決まってしまっているのではないだろうか。相撲部屋に入ったところで、合宿所と大して差が無いのではなかろうか。「プロはさすがに強い」という印象よりも「なんだ、ちょっと頑張れば」という気にさせるのではないだろうか。
   その結果確かに強いが、危機管理の出来ないお相撲さんを作っているのではないだろうか。プロスポーツだから力士生活の中で、怪我も病気もあるはずである。そういう時に体調を作り直して初日までに格好をつけるのがプロではないだろうか。「今場所は、怪我で、病気で」とアナウンサーに言われるのも情けが無い。そう思うのがプロとして、自分が勝つのを見に来てくれているお客さんへの心意気ではないだろうか。
   また、今場所勝てば、次は相手が研究してくるのがプロの世界のはずである。勝ち続け、負け続けは本来情けない。
   北の湖のように、どうにも強いなら結構である。しかし、とてもそうは思えない現状では基本のプロ根性を鍛えて欲しい。   

01/9/7

   さっき、るす君のAIBOについての書き込みの返事に、電卓の値段の変遷について書いたが、技術というものは進歩と共にすごい価格破壊を起こす。
   ロボット犬もずいぶん可愛くなったし、動きも滑らかになって価格も本物の血統書つきの子犬並になった。しかし、同じ値段なら食費がかかっても生きている犬の方が良い。何故だか上手く説明は出来ないが、感情の交流の微妙さの違いではないだろうか。
   逆に生きている犬の鳴き声を分析して、犬の感情を人間語に置き換えるという研究もあるらしいが、これもなんだか情けない話のような気がする。微妙な所は長年の付き合いと、目を見合わせ感情の流れを読み取る物で、人間が人間である事を証明する能力の以外の何者でもない。これを機械に頼るようになれば、そのうち赤ちゃんの泣き声分析器が出てきそうである。
   明治の人は同じ犬語を解するという夢を持っても、それは犬に命令をするためであった。100年の夢は同じでも内容はずいぶんと変わってしまった気がする。

01/9/5

   さっき、NHKの『クローズアップ現代』で、味覚障害の話をしていた。味が分からなくなる症状の実感はわかないが、体内の微量要素・亜鉛の欠乏症状だそうである。その他にも若者を中心にかなりの微量要素の不足があるようだ。亜鉛だけに限れば牡蠣をはじめ魚や肉、海藻などに多く含まれているそうだが、食生活の偏りやダイエットなどで十分な量を食べていない人が増えているらしい。
   さらに怖い事には、食品添加物の成分の中に、亜鉛を体外へ排出してしまう物があるそうで、これではコンビニや加工品に頼った食生活をしていては、気を付けているつもりでも不足してしまう。
   もっと気になるのは、畑の土壌成分中の微量要素が不足している事である。昔は堆厩肥などを使用していたので、自ずとまるごと加えられていたものが、現在は化学肥料一辺倒のために成分ごとに分解されて微量要素が含まれていない。これでは野菜が必要としても微量要素は不足して、野菜の中にも含まれにくくなる。これがまわりまわって私達の体の問題になってくるのである。
   これは遺伝子組み替え大豆やトウモロコシにも言える事である。
   何の遺伝子を変えたかというと、耐農薬性、タップリと農薬がかかっても、枯れない性質を持っている訳である。作る側はタップリと農薬を使って収量を上げる事が出来るが、蓄積された農薬は人の口に入った時に安全になっているのだろうか。トウモロコシでは、ガを殺すというのもあったが、同じ生命体の人間には安全なのだろうか。体の大きさも違うが食べる量も格段に違う。主食にしている地域もある。
   20世紀は『作りやすい』という作る側の理屈が優先されてきたが、21世紀は『地球全体に安全か』を検証していく世紀になって欲しい。

01/9/3

   春奈ちゃん事件の一審被告側最終弁論があった。
   どうやら被告は精神的な問題を多数抱え込んでいたようである。その意味ではかわいそうな人である。  しかし、殺された春奈ちゃんの母が何をしたのだろうか。被告がたまたまあまり気の合わない人と友達付き合いをしてしまっただけで、相手方にとっては気のおけない友達の1人だっただけかもしれない。ましてや殺された子供にとっては「よく知っているおばちゃん」以外の何者でもない。
   大人としての日常生活に困らない人ならば、心の問題も他人のせいにするのではなく、自分で解決しなければならない。家族と相談する、信頼できる人に話を聞いてもらう、宗教でも良い、カウンセラーでも、保健婦さんでも、医者でも良い。しかし、自分で解決しない限り、何度でも同じ問題にめぐり合ってしまうのが、この種の心の問題である。
  大阪の事件をはじめ、心の育っていない人の事件が多い。対策と言う言葉は好きではないが、体だけ育った子供っぽい大人を多数抱えた社会をどうするかを考える事も急務であると思う。

01/9/2

  今日のテレビはビル火災の話しで持ちきりだった。どこかでコメンテーターが「あのようなビルは巨大な煙突のような物、耐火性というのは延焼の確率が少ないだけで、内部は燃えるのです」というような事を言っていた。
  階段もエレベーターも同じ所に有るこのようなビル、全国どこにでも有るのではないだろうか。そして、絶対に行かないと言えないほど、様々な業種が入っている。はたして自分は、回りの人達は、このような形態のビルとかかわりの無い生活を続けられるだろうか。そうも言っていられないのなら、何らかの安全策を提言していかなければならない。
  まず考え付くのが隣のビルとの連結。建ぺい率ギリギリに建てて密集しているからこその形なら、非常時には屋上から屋上へ人の渡れる方法を考えれば良い。子供の頃しばらく、お隣の家と2Fのベランダを繋いで共有の物干し場にしていた家に住んだ事がある。
  または、入り口と逆側の窓のサイズを各階とも人が通れるサイズに規定しても良い。消防署としても実効性の乏しい書類よりも、避難口が見えるか、避難用具はあるか、避難口の下は安全かさえチェックすれば良い。
  命が助かってこその対策であって、ビルが法令違反だ、経営者がルーズだ、と言う前に、実効性のある対策を考えるべきだろう。

01/9/1

   関東大震災から何年目になるのだろうか?今日は防災の日。焼津市はこの前の日曜日にやったので、防災訓練は無し。
   何処の地震の時だったか、祖母が元気な頃、テレビニュースを見ながら「地震はいやだね。関東大震災の時にはあんたのお父さんをおぶって、朝炊いたご飯が入った鉄のお釜を風呂敷に包んで逃げたんだよ」と聞かされた事があった。大正9年1月生まれの父は、すでに3歳半、当時としても小柄な祖母にとって大変な事だったと思う。しかし、江戸っ子の祖母から聞かされた関東大震災の話はこれで全部。あまり昔の事を振り返る人ではなかった。
   そして、今朝は新宿のビル火事で多くの人が亡くなった。あのような小さな雑居ビルは数が多すぎてこまめな査察は出来ないだろうし、どんどんテナントが変わるのでは、消防署は手の打ちようが無いだろう。それにしても、火の力はすごい!人工的な都市の最たる所では、人間も生き物である事を忘れがちだが、最低限の安全確保には生物としての嗅覚を利かせて欲しい。

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