05/6/30
この6月は子供による傷害事件や殺人事件が多かった。
爆弾投げ込み、両親殺害・放火、弟が兄を刺殺、兄が妹をバットで殴る、同級生をナイフで刺す、現象面では衝撃的な事件が続いている。しかも、動機が見えない。どの事件も多分これから専門家による動機の解明が進められるだろうが、普通の大人には何でこんな事が原因になるのだろうかと疑問に思うような些細なものしか出て来ないのではないだろうか。
ADHDなど教室で落ち着きのない子供が増えているという。落ち着かない子供の原因の1つが解明された事は良い事だが、すべてをそれに当てはめて、本来きちんとできる子供がしつけられないままになっていないだろうか。集団のルールを守るという事は人間の行動に落ち着きを与えるものである。
また、かなりの知能が必要な作業をこなして事件を起こしている子供達が、それにともなう生きていく力、特に交渉力や共感力が育っていないのが気にかかる。特に、自分が簡単に傷つくのに、相手に対して思った事を何でも口に出すのは幼さの現れであり、それをどう表現するか、或は何も言わないかなど、それを教える事が子供の社会性をを育む第1歩だと思うのだが。
05/6/27
アメリカではBSE牛、茨城では鳥インフルエンザ。どうも家畜達が人間の不取り扱いに異議申し立てをしているような気がする。本来牛は広々とした牧場で新しい草を食べて過ごしたい、本来の鶏は人間達と一緒に庭を歩き回って虫をつついたり野菜くずをもらったりして過ごしたい。
せせこましい所に閉じ込められたくはないし、草食動物が動物性食品しかも共食いなどはしたくないはずだ。彼らは工業製品ではない。彼らの命を頂く事にあまりに無感動でいて良いはずはない。
05/6/26
一昨日・昨日とNHKで『にっぽんのこれから』を見た。テーマは少子高齢化社会。
子供を生まない・生めない社会を検証すると共に、高齢化・労働人口の縮小などをテーマに視聴者を交えてのトーク番組だ。
スタジオで参加する視聴者代表と共に、インターネットを使ってのアンケートも行われ、その結果もすぐに出された。
意義深いテーマではあったが、いかにも切り口がおじさん臭い。労働力の縮小で税収が落ち、福祉予算が間に合わないと言ってもまったく違うシステムを思いつかない限りどん詰まりなのは分かりきった結果でしかない。その意味では優れた意見も言われっぱなしで終わった。
私ならば、国家公務員も地方公務員も事務職は在宅勤務にする。インターネットでつなげば充分にできる。通勤手当は0。その代わり通勤がしにくい障害を持った人、慢性疾患を抱えて体調維持に通院が欠かせない人・家を離れにくい子育て中などの人を対象に、不公平がないように地域別に人口比で必要な人員を割り振る。もちろん公募をし採用試験をして採用をすれば良い。
通勤をしてくるのは消防や警察、病院、学校、介護・福祉など現場で人間と対応をする人、税関や様々な部署での検査官など安全や品質を管理する部門だけ、その代わりに大幅に有資格者を確保し、24時間を4交代制にする。
さらに、6時間労働以上の継続した仕事は禁止し、それ以外の時間は家庭生活や地域での生活、個人の時間とする。収入も少なくなるが多くの人が安定した就業ができるようにして税も年金も家族ごとではなく個人のものとする。年金は基本的人権を維持する額に一律して、老人も障害者も保護者をなくした子供も一律とする。それ以上は自己責任とする代わりに、NPOや奨学金への寄付には税の優遇をして、お金を持っている人達が社会に貢献して良い気持ちになれる体制を整える。(戦後の日本の金持ちは成金のためか社会に貢献する旦那衆としての立場を忘れてしまっている)
江戸時代のお城勤めは勤務時間に関してはもっと優雅だったようだが、これに民間企業も同調すれば働ける人は大量に増え、都市への人口集中の必要が無くなれば地方も元気になるはずだ。
食料の自給率が50パーセントも無いのに(いざという時に食べさせる事もできないのに)いたずらに人口減少を心配するのは矛盾をはらんでいる。
05/6/21
下の遺伝子組み換え作物についての考察はどうも消化不良です。もう少ししっかりと勉強しなおします。何時の事となりますか…。
05/6/20
『遺伝子組み換え食品を検証する』中村靖彦著・『遺伝子組み換え食品の「リスク」』三瀬勝利著、共にNHKブックス、をとにかく読み終わった。
中村氏はジャーナリスト、三瀬氏は研究者だが、流れとしての遺伝子組み換え作物は存続せざるを得ないとの立場のようだ。現在主な組み換え作物は耐農薬性・耐害虫性をそなえたトウモロコシ・大豆・綿・菜種などだが、EUや日本での拒否反応に大生産地のアメリカやカナダでの組み換え作物の作付け面積が増加から様子見になっているようだが、農薬の散布回数が減るということは、大きなコストと労力減に繋がるようで、F1種子を毎年買うことになっても生産農家からは歓迎されている。
このF1種であることが作物の企業独占に繋がることが危惧されているが、健康への影響に関しては専門家はあまり危惧をしていない。しかし、長期的な影響調査のような動物実験などもコストに見合わないという事でほとんどしていないようなので、今後どのように評価されるかは分からない。
すでに外見だけでは分離できない組み換え・非組み換えの作物を完全に分別することは難しいそうだ。
しかし、人口増加に対応して飢饉を回避するためには増産が期待できる組み換え作物はリスクをチェックしながら存在するだろうとの事だ。
05/6/18
梅雨の晴れ間を縫って遠州森町まで花めぐり。
TANUKIの都合で9時半頃に慌しく家を出る。そのまま島田でTANUKIの用足し。島田からバイパスに入る。R1バイパスは無料化したのでそのまま進めるのだが条件反射のように千羽ICで降りてしまった。しかし下の道のほうが空いている。慌しく出てきたためにエネルギー切れ、途中のコンビニでパンとお茶を手に入れて一息つく。
まずは極楽寺(あじさい寺)へ。残念ながら花は少し早かったが、けっこう人で賑わっていた。例年通り和尚さんは元気にお寺の案内とおみやげの販売をやっていた。ちょうどお昼だったので、そのままあじさいの天ぷら入りの茶蕎麦を食べたのでお話を2回聞いたが、微妙に違いながら流れるように進んでいく話術は大したものだ。
駐車場で香勝寺(ききょう寺)の案内をしていたので、そのままききょう寺へ。ききょうはまだ咲き初めだったが、こちらのあじさいはきれいだった。今年は小さな石像がいくつも置かれていて和尚さんの一言がつけられていた。
丘の上の平野を見晴らす所に一宮荘代官職武藤氏の墓がある。詳細は不明だが鎌倉時代からの武家で香勝寺を開き、武田方について高天神城で戦死した一族らしい。
時々ネコの鳴声がすると思ったら、入り口に「ネコの里親さん募集中」の張り紙。残念ながらネコには会えなかったが…。
ここからいつもはパスする大洞禅院へ。ここには森の石松の墓がある。入り口前に清水次郎長の記念碑と共に建てられている墓は皆に削られてしまって3代目だそうだ。とは言うものの初めて墓が立てられたのは昭和10年の事だそうだ。
最後は勢いで萩の寺蓮華寺。まさかと思ったがちらほらと咲いていた。
帰りはメロンを送りたいと言うTANUKIに付き合って袋井へ。袋井へは出たけれどそこから販売所を探してウロウロ。ようやく見つけたもののお中元シーズンで高いものは高い。しかし、品評会に出してもう食べ頃だという物が特売になっていた。また、種取り用に十分熟させて半分に切って種を取った後のものは安くなっていて、家で食べるのには充分なので買ってみた。
ここまではホイホイと来たのだが、東名が事故でストップ、R1も渋滞、掛川の道の駅で今度は鮭フライのバーガーを食べてエネルギー補給。買い物をしながら帰ってきたら6時だった。
05/6/17
W杯の予選が終わったところで、サッカーのフル代表はコンフェデレーションズカップ、U-20はワールドユース選手権だが、共に苦戦中だ。考えてみれば、時間帯の違う外国での試合を生で放送するほどメジャーなスポーツになったのはほんの10年ほど前の事だったはず。世界が近くなった結果でもあるが、気を長く持たなければならないのかもしれない。
一方、野球はメジャーで野茂投手が日米通算200勝、イチローがメジャーでの1000安打達成。
逆に大相撲は日本のではなく今や世界のだ。
こちらは見る専門だから楽しく華麗であれば良い。しかし、活躍中の選手達には若者らしく上を目指し続けて欲しい。
05/6/13
図書館の整理中はいつもより長く本が借りられる。それを利用して遺伝子組み換え作物の勉強をしようとNHKブックスを2冊借りてきたのだが、ぜんぜん進まない。
一緒に借りてきた『ボクの町』(乃南アサ著・毎日新聞社)が面白い。
耳にはピアス、警察手帳に昔の彼女のプリクラを貼り付けているような普通の男の子が、交番実習を通し先輩や町の人々と関わる中でおまわりさんになっていく物語だ。だいぶ前の毎日新聞の夕刊小説だったので、所々読んでいたが、さりげない文体とありそうな設定の中で淡々と話が進んでいくところが、まとめて読んでみるとかえって面白かった。もちろん1冊の小説なのだから、それなりの事件を配して起承転結をつけているのだが、この主人公良いおまわりさんになりそうで、成長物語としての続編があっても良いなと思った。
青年の成長物語としても読めるし、推理小説の中では端役の町のおまわりさんの仕事について丁寧に描かれているので、職業を知るという面でも面白い。
05/6/11
昨日は山口県の高校生が授業中の教室に自作の爆弾を投げ込んだ。ビンに花火の火薬と釘などを詰めたものらしいが、飛び散った破片でのケガと音による鼓膜の痛みやショックで50人以上が病院に運ばれる大騒動だったらしい。
新聞のこのニュースの隣に出ていたのが埼玉県の中学でこちらは護身用の催涙スプレーを窓から噴射したら風で戻ってきて20人近くが目や喉を痛めたそうだ。
想像力が欠如した事件のような気がしてならない。生活体験が少ないせいかこれをしたらどうなるかのシュミレーション無しで、好奇心のままに突き進んでしまっているのではないだろうか。
危険なものから子供達を遠ざけるのではなく、危険だからこそ年相応のやり方で体験させる事が大切なのではないだろうか。多少のケガも失敗も恐れずにやってみる事で体得する経験をたくさん積ませたい。
05/6/9
今日のニュースはW杯予選突破で持ちきりだが、トルシエ前監督とジーコ監督の違いをチェックするものがいくつか目に付いた。
しかし、この比較はあまり意味が無いように思う。トルシエ前監督がきっちりと世界で戦える若手育成をしたその選手達が今、ジーコ監督の元で自分の頭で考え、チームメイトの中で作戦を話し合う大人の選手に成長した。
監督交代をした時に、中学校から大学院に進んだような変更に選手は付いて行けるだろうかと心配をしたが、見事に付いて行った結果だと思う。次は、このチームに違和感なく入れる若手の育成が課題となる。選手が新陳代謝をしながらレベルを上げてこそ代表チームのレベルが上がった事になるので、ここからが連盟の本当の正念場だと思う。
05/6/8
サッカーのW杯予選は本日北朝鮮を降ろして無事に突破。
本来は北朝鮮のホームゲームだったが、イラン戦でのトラブルのためタイでの試合となった。しかも観客なし。
選手にとってもやりにくい試合であったろうが、前半は激しく競り合うことも無いお上品な試合になった。その代わりイエローカードも出なければロスタイムもほとんど無いスムーズな45分だった。ただし得点も無かったし、あまり取れそうな感じにもならなかったが…。
後半はさすがに両チームともアグレッシブになって、柳沢が1点目。北朝鮮側は体力的に一杯らしくファールが多くなったが、そんな中を上手く抜け出した大黒が2点目。最後の北朝鮮選手のラフプレー、レッドカード退場はいただけなかったが、穏やかな試合になった。
この試合は中田も中村も三都須も累積カードで居なかった。しかし、誰がスター選手というのではなく、日本チームとして全体の底が上がってきている。
とにかくこれで本番で戦える。厳しい環境に晒されてもう一回りチームが大きくなることを願いたい。
05/6/7
1年の長さがだんだん短くなってきた。
「めでたくもあり、めでたくも無しかな?」とマーミがバースディプレゼントだと花束と好物のどら焼きを持って来てくれた。
昨年は結局サボってしまった誕生日検診も行って、私にとっての新たな1年のスタート。
05/6/6
土曜日の運動会の代休のTANUKIとしばらくぶりで川根まで温泉に浸かりに行った。
まずまずの晴天だが大井川沿いの道路は風がさわやかで気持ちが良い。
スタートが遅かったので着いてまずお昼ご飯。明日が健康診断のTANUKIは気を使って蕎麦で済ませたが、こちらは本日の定食だったカツ丼。最近豆腐を売り物にしているらしいので、ざる豆腐も頼んでみた。結局、豆腐をほとんどTANUKIに持っていかれ、カツまでさらわれた。ついでにネギたっぷりの味噌汁半分と漬物も進呈。
月曜日の真昼間ということで温泉も空いていてノンビリとできた。もちろん上がった後はマッサージイスで待ち合わせ。伊藤園から出たカムカムドリンクを飲みながら、まったりとした。
なんだか眠くなったまま車をスタート。しかし、昔に比べるとだいぶ広く走りやすくなった道を無事に戻ってきた。
ところで、駐車場で見つけたこれは一体何なのでしょう。鯉のぼりとは色違い、焼津にあるマグロ幟やカツオ幟とも色が違っているようだった。
05/6/3
「手順通りの事をしたので、手落ちは無い」とはお役所が不手際があった時の言い訳だが、今回は海上保安庁。
領海侵犯をして違法操業をしていた韓国漁船を臨検しようとしての不手際だったようだが、係官を乗せたまま韓国領海に逃げ込まれ、韓国側の同業者もやってきて40時間もすったもんだをやったようだ。
ニュースになる程の不手際があったのだからどこか問題があった訳で、きちんと精査して反省点を出しておいた方が良いと思うのだが、マスメディアの報道も一過性でそこまではなかなか追求しない。
しかし、失敗の記録こそがより良い方法を考え成功率を上げる手段のはずだ。
05/6/2
本日のNHK『クローズアップ現代』のテーマは救急車の有料化。利用者の急増で本当の緊急事態に救急車がいない状態になっているらしい。
しかし、もしもどの家庭にも家庭医がいて急病の相談ができるシステムがあったら、昔のように往診をしてくれたら、そんなに救急車の出番はあるだろうか。
障害者や高齢者が施設ではなく自宅で生活をできるように支援しようというシステムを作っている中で、緊急時の医者・病院とのつながりは必要不可欠な事だと思う。
有料化で利用を減らそうなどと考えずに、事故と本当の緊急事態以外はまず家庭医が患者の元に駆けつけるシステムを作った方がはるかに利口なのではないだろうか。
05/6/1
忙しい1日だった。1日なので座布団カバーなど定期的な洗濯物が一山、普通の洗濯物に、誰かさんが掛け布団から畳まで染み透してくれた洗濯物一山まで。しかも10時に人が来るのでタイムリミット付き。
さらに、タンスの上の榊をひっくり返したのは誰だ?さいわい寝不足のTANUKIが一昨日から座敷に避難して寝ていたので余分な洗濯物が出なかったが…。
洗濯機を回しながらせっせと掃除。一段落がついたとたんにチャイムが鳴った。
介護支援センターの担当者としばしお話。
午後は暑中見舞いハガキを買いに郵便局へ。ついでに夕飯の買い物もして、後は松の床屋さん。しばらくぶりのハシゴ乗りは1本トラガリにしただけでギブアップ。芯喰い虫にだいぶ取り付かれているがボチボチつまんでいくことにする。