ちょっとした感想   

06/8/28

   作家の坂東真砂子氏が自分の家の猫が仔を産むと家の崖下に投げ捨てていると言う記事が物議をかもしている。私より5つ年下らしいから子供の頃に捨て猫体験はあるだろうが、彼女の理屈はよく分からない。
   人も含めてすべての命が大切に扱われるわけではない。特に猫は人間の周りをテリトリーとしているが餌をもらう存在としての飼い猫になった歴史は新しいはずだ。人々が猫に求めたのはネズミ退治であり、彼らに餌は不要だった。ただネズミ番をしてほしい所に居心地の良い寝場所を提供すればよかった。猫も子猫が生まれれば人間にはしっかり隠して子育てをした。結果チョロチョロと出てきた子猫を見つけてもらってくれる人を探したり誰かに拾われるのを祈って捨てに行ったものだった。捨てられた子猫達の運命が厳しい事は確かだが無事に育った野良猫は町公認の存在で餌などもらわなくても生きていけたし、土の地面がたくさんあれば彼らの糞尿などはあっという間に微生物に分解されて気にもされなかった。猫好きの人には優しくかまわれ、猫嫌いからは追い払われて、それでも猫社会そのものは健全だった。
   しかし、猫の生きる環境はここ数年で激変した。自宅で飼われる猫だけでなく町猫までも捕まえて避妊去勢の手術をしている状況である。いずれレッドデーターブックに猫が載る日が来るのではないかと心配になる。それはまたネズミをはじめとする小動物の増加と彼らが運ぶ伝染病の蔓延を意味する。
   実は蒼と茶々が来た時にしばらく手術は止めておこうかと思った。遠方から来たので新しい遺伝子が近隣の猫の中に入るだろうと思ったからだ。残念ながら全然慣れてくれなかったので多分チャンスの来ないまま手術に踏み切ってしまったが…。

06/8/27

   朝の内に防災訓練。昨日から伏線を張って盛り上げていたわりには訓練そのものは単調で早く終わった。消火器での消火、タンカ作り、三角巾の作り方の3班に分かれたが人数が多すぎて説明する人が上手く収拾が付けられなかったというところが実情だと思う。参加者は1000名弱だったようだ。小・中・高校生は参加すると証明を出してもらって学校へ提出する事になる。
   早く終わったので静岡の町まで『ゲド戦記』を見に行った。(カップルの片方が)50歳以上には夫婦割引があって、2人で\2.000。ネット上で目にする限りは不評の方が多かったが、原作を知らないのでそれなりに面白かった。原作そのものはかなり長いものだそうで、それに思い入れのある人には満足できないだろうし、ジブリファンにはどこかで見た絵が組み合わされているように見えただろうし、ジブリのテーマのほとんどが少年少女の成長記なのでどこかで見たストーリーかもしれない。しかし、さりげなく今現在の世相を暗示しながら親の手を離れた少年が成長していく過程を描いたストーリーとして良くできていたと思う。映画で見る限りゲドではなくアレンの物語である。しかしジブリの自家薬籠中の作品を男の子を主人公に仕上げたというのは目新しい。
   最後に原作者を見て気がついたのだがお気に入りの『空とび猫』シリーズの作者と同じらしい。

06/8/22

   TANUKIと共通の夏休みももうほとんど無くなった。遠出はとうとうできなかったが今日は市内の笑福の湯でまったりと過ごす。露天風呂で感じる風はすでに秋の風だった。
   午前中に行ったのだが一風呂浴びて岩盤浴へ行ったら大入り満員で待っている人も長蛇の列。仕方なく先に韓国垢すりの予約を入れてもらう。「暖まっているから」と言うと「すぐできます」との事でお風呂に逆戻り。
   たっぷりと一皮むいてもらってマッサージ。今日の担当の人は顔のマッサージがとても上手で気持ちが良かった。カクカクになっている体の方は手・肘・足と全身を使って揉みほぐしてもらった。
   それから再度岩盤浴へ。昼近くになっていたのでようやく空いてきていた。TANUKIもノンビリと寝転がっていて知り合いの団体さんに会ったそうだ。黄土房で転がっていたら頭から汗が噴出してせっかく洗ってもらった髪は洗いなおすしかなくなったが全身から汗を出して気持ちが良かった。
   風呂場に戻ってざっと汗を流して遅めのお昼。TANUKIは前にテレビでやっていた塩辛のスパゲッティ、私の方は単純にお腹が減ってカツ丼。飲み物が何も無しでも寂しくてノンアルコールのビールを頼む。オランダ製だったがさつぱりとしていて飲みやすかった。しかし炭酸飲料には違いがなくお腹が一杯になった。2Fの和室でしばらく休み、最後にもう1度、ミストサウナと温泉に浸かって髪を洗いなおし、今日は22日で夫婦の日という事でもらった飲み物券でウーロン茶を飲んで帰ってきた。
   1人でずいぶん散財をしたが、遠出をして交通費や宿泊費を考えれば安いもので時間もかからないしいいリゾートだった。

06/8/19

   午前中、鍼の先生に頂いた県立美術館の券があったので出かけてみた。ところが本日は県民の日で無料開放、その割にはあまり混雑もしておらずラッキーだった。
   企画展は『時代を超える個性』という事で収蔵品を色々な角度でまとめて展示していた。面白かったのは光量を落とした部屋で見る金屏風。金箔というのはわずかな光を貯めて周りを照らすための仕掛けだったのではないかと思われた。
   レストランが混む前に早めの食事をして食後は1Fにある県民ギャラリーの『富士山を愛し撮る会写真展 』と『子ども造形デザイン絵画教室第3回展覧会』を見た。富士山はどれも気合と思い入れたっぷりの写真だった。一方の子供達の作品は幼児から中学生までいるようだったが、これまでに作り貯めた絵や粘土細工など様々なものがあった。中でも全員で等身大に形をとって顔を描いた紙を天井に張り巡らせていたのが圧巻だった。

06/8/17

   携帯電話のカメラが壊れてしまった。仕方なく初めてDocomoのお店に行く(そもそもTANUKIが勝手に買ってきた)。まだ保障期間内なので無料で修理ができるという。どうするのかと思ったら同じ機種の新しい機械を出してきて住所録とお気に入り情報をコピーしてくれた。パソコンにバックアップは取っていったが予定表を移してもらうのを忘れた。フロッピーまで渡してくれたので、こちらの必要な事をきちんと伝える事さえできればその場で駆け込んでも何とかなるもののようだ。
   ただ、それでなくてもピントが合わない携帯カメラの写真は微妙にピントの距離が違うのかボケボケにしか撮れない。思えば2年余りの間に何度か暇を見て色々と設定をしていたようで、元に戻るまでにマニュアル片手にしばらく手をかけなければならないようだ。

06/8/10

   昨日TOPPOさんが来たので本日は朝から鍼の先生経由で御前崎までドライブ。
   台風も過ぎ去ってまずまずの夏日和。鍼の先生でしっかりとメンテナンスをしてもらった後いざR150を南下。幸い渋滞もなく昼過ぎに紀行茶屋でお昼。先日TANUKIと食べに行った海鮮丼を見てTOPPOさんも食べたくなったそうだ。同じものも何なので私は刺身定食。しかし、この刺身が只者ではない。1切れが軽く3切れ分はある。皮付きのカツオなど噛切れずに往生した。灯台の周りで少しノンビリとしてなぶら館へ戻り夕飯の買い物。お昼を食べるのが目的のようなドライブだったが、生シラスとマグロの頭の照り焼きを買ってしまったのでまっすぐ帰ったが、ずいぶん早く家に着いてしまい、暑かったので荷物を置いてから瀬戸川沿いの散歩に出かけた。
   実は、今回2人でゆっくりできるのは多分今日限り。明日・明後日は私の予定が入っているし、その後は従妹一家も花火とテニスを目当てに遊びに来るのでこの夏もまた合宿所となる。

06/8/7

   長野県知事選、田中康夫知事を破り前自民党衆院議員の村井仁氏が当選した。50歳から69歳へのシフト。問題点を洗い出した後のどうするかの部分でなかなか理解を得られなかった田中氏からバトンを引き継いだ村井氏、元の木阿弥を目指すのか、何らかの前進策を探すのか、他所ながら興味深い。

06/8/4

   今日はTOPPO家のご両親とダンナさんの納骨式だった。ダンナさんが亡くなった後で手に入れたお墓、遠い先を考えて妹さんのお宅から近い所を選んだので遠いからと納骨される事なくここまで過ぎていた。
   公園墓地なので墓石のサイズは決まっていて整然と並んでいる。しかし歩道や周りの木々のおかげで涼しい風がふいてくる。
   親族の皆さんが集まった所で係の人がカロートの蓋を空けて骨壷を1つずつ収め、皆で白菊の花を供えた。「お線香よりタバコだよね」とお父さんが残されたタバコに火をつけお供え。
   帰りに近くの田貫湖にある休暇村富士でゆっくりと精進落しの食事。何故か親族の中に納まってしっかりご馳走になってきたTANUKI&DORAだった。

06/8/3

   今朝、茶々がまた外に出てしまった。猫にとって外は魅惑的だし爺&婆はとろいし仕方のない部分はあるのだが、やはり猫が相手でもしつけは大切で、最低限、呼んだら来るようでなければ飼い猫として困る。茶々はまだそこをクリアしていないので家に居てもらわなければ困るのだが…。
   閉所恐怖症で戸が閉まる音がするとパニックになる茶々にとって家に入れるという事はお互いに胃の痛む作業になる。中に居ればそれなりの生活をしている茶々にとって現段階では外に出ない事の方が幸せだと思って、なるべく出ないように気を配っているのだがそこが爺&婆には分からない。
   猫の飼い方も段々に家の中でという方向になっているのは近所迷惑もあるが外が猫にとっても危険なだけという部分もある。
   今夜からまた眠れない茶々との駆け引きが何日か続くかもしれない。

06/8/1

   梅雨も明け8月に入ったがこの数日はものすごく涼しい。これでカラリと晴れたらまさに高原の夏なのだが残念ながら空模様はハッキリしない。
   岡山の桃農家さん東京のブドウ農家さんも今年の天候には困っているようだ。自然環境の中で育まれる食物は工業製品のようにきちんと揃ってできる事は無い。それを忘れてしまっている人が多いが、今年も何年ぶりかでコメの出来が心配な年になりそうだ。

7月    9月