06/11/27
ニュースによるといじめる子供を出席停止にしたらという論が出てきているが、それは違うだろうと思う。
教育実習でだったか産休補助教員をしている時だったか、「子供が1年間で自然に成長していくのは当たり前、そこに学校や教員が関わる事によってどれだけ伸びる助けになったかが問われる」というような話を聞いた。
成長していく子供達に、これは「良い事だよ」「いけないよ」とメッセージを出して理性をコントロールする力をつける事は家庭だけでなく学校でも行わなければならない教育である。義務教育というのは、子供が教育を受ける義務ではなく、その年齢の子供に教育を受けさせる大人の義務である。子供の側からいえば教育を受ける権利であり、権利を侵害してはならない。それは言うまでもなく児童虐待である。
ただし、ひとつ分けて考えたいのは暴行・傷害、恐喝など子供同士の場合はかなり被害が大きくても『いじめ』と一くくりに扱われやすいが、これはれっきとした犯罪であり、教室内の出来事であっても警察が介入しても良いと思う。
06/11/24
『食育白書』によると『家族一緒で取る夕食の減少や生活習慣病の増加など、健全な食生活が失われつつある深刻な現状を指摘。』とのことだ。
しかし本当だろうか。父親や母親の残業、子供の塾通いなどで夕飯に家族が揃わない家庭は増えただろう。不規則な勤務時間の家庭では、ようやく休んだ所で1度起きだして子供を学校などに送り出す家庭もあるだろう。それら社会的な要因は、家庭ではなく社会で考えるべき問題だろう。
外食や調理済み食が増えたと言うが、江戸時代以来、江戸・大阪・京都などの大都市では煮売り屋のおかずや屋台・飲食店での食事は当たり前の伝統があった。都市は単身者や核家族が多かったためらしいが今や日本中が都会となり、日本の都市の伝統を受け継いでいるわけだ。
はるか遡れば、人間も動物の一員として食料が手に入った時に食べるという当たり前の所に行き着くわけで、火を使えるようになって以来は1日の収穫を夕方に調理して食べるというのが普通だったのだろう。
そう考えれば、ほとんどの人が食事に事欠かない現状は悪くはないというところから考え直すという事もできる。
06/11/23
本日は気楽に読書感想など。と言っても相変わらずのミステリー?。確かに死体が3人、まともに事件も起こるのですが…、えらくのほほんとした読み心地の本でした。
タイトルは『猫島ハウスの騒動』(若竹七海著・光文社ノベルス)。しばらく前から本屋さんでタイトルに引付けられていたものの、待て待てと思っているうちに図書館で発見しました。各章のタイトルはネコの関わることわざ、カバー見返しで作者いわく「たくさん出てくるネコの名前の八割は小説や映画に出てくるネコの名前」と言う凝り方。「出典が全部わかったら、相当の猫バカ」と作者に挑戦されたが、ちらほらと聞いた事があるなぁと思うものの私はさほどの猫バカではなかったようで…。実はこのあたりで買うのは控えていたのですが読んでみたら楽しかったです。
神奈川県の猫島海岸の沖合いの猫島という小さな島(もちろん架空なので地図で探さないように)で、ある夏休みに起きる事件。この猫島はもちろん人よりも猫の方が多く、観光客がやって来る夏場だけ置かれる派出所には人間と共に猫のおまわりさんまでいる。このDCという名前のポリス猫、猫島神社の賽銭箱の番もすれば台風の直撃にさいしては他のネコに避難の説得までしているし、最後のなぞも解いたようなのだが、あくまでも猫として振舞っている。
人間の主役は夏休みで自宅の土産物屋の仕事をしている高校生のキョーコちゃんか、猫と覚せい剤のアレルギーを持つ駒持刑事か、派出所の若いおまわりさん七瀬か。島民それぞれの生活と猫へのこだわりと各々の秘密が島を襲う台風にひきづられて解決に向かう。主な登場人物が皆いささか怪しげで…、事件があったこと自体になかなか気が付かなくて、しかし、本当の事件というものは本格ミステリーと違ってこんな感じかなと妙に納得させられる所があったり楽しい本だった。ミステリーそのものの筋を書いちゃったら営業妨害なので気になる方はお読み下さい。
06/11/22
徳島県で道路の崩落防護柵の上で立ち往生してしまった犬が無事に救助された。5日前から迷い込んでしまったようで、自力ではどうにもならず消防のレスキューの出動となったようだ。生後半年くらいの野良犬らしいがこれだけ注目されれば誰かが飼い主になってくれるだろう。
昨日のニュースでは地震の後、山古志村で保護されたペット達の最後の1匹、10歳位になるネコに貰い手が付いたというニュースがあった。
こういうニュースを聞くと人間もまだ捨てたものでもないとホッとする。
06/11/21
いじめに関する続報。
家のおしゃべりコーナーにも紹介を入れておいたが各所で相談窓口を置いたところ、いじめられる側だけでなくいじめる側からの相談もずいぶんと寄せられているそうだ。
その場だけの人間関係しかできていないためにその中での極端なパワーゲームとしてのいじめになってしまうらしい。そうなると「いけない事だ」とか「仲間に入らない」などと言えばいじめが自分に向かってきてしまうという事らしい。私達の世代はつい赤軍派の事件を思い出してしまう。
本来なら子供達といえども家族・親戚・地域の遊び友達・周りの大人達・習い事やクラブの仲間など学校以外にもたくさんの人間集団の価値観の中で頭を切り替えながら生活している。それが学校のそれもクラスの中だけにとらわれてしまっている。この状況を何とかしなければならない。
06/11/18
毎日新聞の夕刊のコラムを読んでいたら、「アフリカでは物を運ぶのに頭に乗せるからみな姿勢が良い」というような事が書いてあった。アフリカでは道が悪いので車より効率的だったのだそうだ。しかし、アジアでも日本各地でも荷物を頭に乗せて運ぶ風習は残っていた。古代ギリシアの絵などにもあるので世界的にあった風習なのだろう。
腹筋・背筋がバランスよく発達していなければ難しそうなので筋力が弱ったところから順に衰退していったものなのだろう。
美しい姿勢を保つためにはやはりある程度の筋力が無ければ難しいのだと思う。
06/11/17
お向かいの中学に用事で行った時、3年生の修学旅行時の俳句が目に留まった。
ちょうど春と夏の狭間に奈良・京都を歩いてきたようだった。70句ほど展示されていたのだが、その中からDORA選で5句。
鹿の子の瞳にうつる東大寺 |
彩華 |
偉人達シンクロするは春の京 |
りえ子 |
初夏近し石舞台よりのぞく空 |
幸子 |
五月雨で金閣寺(てら)が揺れてる池の中 |
拓真 |
よちよちと親にひつつく子鹿かな |
信乃 |
06/11/14
いじめには自殺がブームになってしまった。その一方で家族による児童虐待死も後を絶たない。
先日の児童虐待フォーラムでも言われていたが、その周りの様々な問題による圧力が一番弱い者の死につながっている。そういう形で捕らえる時、児童虐待では虐待される子供を守ると共に虐待をせずにはいられない親を支える必要が言われている。
いじめの問題も同じで、今いじめられている子供を守ると共に、いじめという表現で心のモヤモヤを吐き出している側の子供達を支えるシステムを作らなければいつまでたっても解決は見えてこないのではないかと思う。
前にも書いた気がするのだが、人間も動物の端くれとして闘争本能を持って生まれているので喧嘩やいじめが無くなるはずはないが、どこまでが良くて何が悪いのかは幼児期からいじめたりいじめられたりを繰り返す中で形成されてくるものなのでこの経験をなくしてしまってはいけない。実はすでに大人もこの心のブレーキが作られていないのではないかという事件も多いが、どこかで何とかしなければならないと思う。
06/11/12
夕方から志太常磐松会の総会。会場は会員のまる神さん。
アレルギーが出てしまって鼻は詰まるは耳は詰まるはでろくに話もできずに散々だったが、良く知ったメンバーばかりなのを幸いに鼻栓をしたままひたすら食べた。会の運営は皆さんにお任せ。
あまり堅苦しくならないのが志太常磐松会の良い所で、来年の焼津みなとマラソン時の応援団招請を中心に話を進める。決を取るのスローガンを掲げるのという事もなく、大まかな予算や寄付集めの予定、農大への挨拶に出向く相談などが飲みながら決まっていく。
一方、県支部の方で計画が進んでいる農大村収穫祭については、「出展者のコストばかりかさむようじゃダメだよ」と様々な対案が語られる。
その一方で普段の社会的役割は置いて同窓の顔に戻っての飲ミニケーションも盛りあがる。
最後は一本締め!と成ったのだが「やっぱり学歌くらい歌わなくちゃ!」となって学歌を歌ってお開きとなった。
06/11/9
年1回の自治会のごみ減量説明会。珍しさが減ったせいか出席者が減ったが、今年説明に来た市役所の人達は説明が上手だった。
いわゆる燃やしてしまうゴミを減らしましょうという事で、生ゴミの水分をなるべく取る事、できれば生ゴミ処理器やコンポストを利用して生ゴミを出さない事、もう1つが雑紙で、なるべく仕分けをして紙としての再利用をする事。一方、資源ごみをきちんと出す事が今年も話題の中心だった。特に紙に関しては1Kg4円で自治会に還元されるのでよろしく頼むとの事だった。
もう1つが食用廃油(植物性)でバイオディーゼル燃料として現在ゴミ収集車2台が使用しているそうだ。
しかし、容器包装プラスチック法の制定以来、燃やすゴミそのものは減ったようで市民の分別に対する意識も高まっているという事だろう。
06/11/7
先週は静岡の町に出たとたんにアレルギー発作を起こしたが、今回は昨日特に理由もなく発症。クシャミ鼻水鼻づまりの上に喉や耳の中も発疹があるらしい。こうなると押しても引いても鼻を通しての空気は動かず窒息寸前。耳も詰まって音も聞きにくい。今週はこれから忙しいのに参った!
参っていても仕方がないので耳鼻科へ。先生の前に座ったとたんに「派手にやられましたねぇ!」とは言うもののこの際アレルゲンの追求より対症療法。抗アレルギー剤にステロイド剤、点鼻薬に目薬とフルセットで出してもらった。
だからといって一瞬で症状が消えるわけも無く、お昼を食べて薬を飲んで処置無しにポタポタと垂れる鼻水をティシュで栓をしてマスクを掛けて予約をしてあった美容院へ。行きつけである事とお嬢さん(すでに美容師さんになっている)が子供の頃にかなりひどいアトピーだった事で驚くまいと出かけて行ったが、シャンプーをしてくれた息子さんが鏡の前にティッシュの箱とゴミ箱を持ってきてくれ、奥さんがカットをしながら近くの耳鼻科の評判を教えてくれ、髪の色を付けながら当のお嬢さんが注射1本でアトピーは治ったもののその後ホルモンバランスを崩してしまった話をしてくれ、仕上げをしてくれた旦那さんが「目頭辺りに鼻を通すツボがあるはずだ」と教えてくれた。幸いクシャミの発作は出ずとんでもなく前衛的な髪形にはならずにすんだ。
結局、夕飯後にもう1度薬を飲んで夜もふけかけた頃、ようやく少し落ち着いてきた。今夜の青少年健全育成市民会議の講演会は初めからサボリを決めていて良かったが、明日からしばらく外出が続く。
06/11/6
病気の人から手術で摘出した腎臓を移植した話。かなり根が深そうだ。
無事に働く腎臓ならば病気で負担の大きい人から摘出手術をする必要はない。体外に取り出した方がよりリスクが少ないならば移植手術にむくとは到底思えない。普通の社会ではどう考えてもおかしいとしか思えない。
脳死移植が議論された時に実は起こりうるのではないかと思っていたから私はドナーカードはすべて拒否で持っている。
06/11/3
ポンと2人とも予定が空いたのを幸いに、農大の収穫祭に行ってみる事にした。
夕べものの見事にアレルギー発作を起こしていたのでスタートはいささか遅くなって8時。出掛けにマーミの所に寄ってバースディプレゼントを置いてくる。静岡からのこだまは連休初日という事で混んでいたが、何とか座席を確保。こちらはクッタリと座り込んでしまったが新幹線の中で良い光景を見た。座れなかった小さな女の子とお腹の大きいママの2人連れに1人の紳士が「座りませんか」と声を掛けた。「大丈夫ですよ」という事で立っていたのだが次に「どこまで行かれるの?私達は次で下りるから」と席に誘ったご夫婦の後に無事に2人で座る事になった。次の駅でまた大勢乗り込んできて、ママは女の子を膝に乗せて横に立っていたお年寄りに席を空けてあげた。お年寄りはご夫婦でいたようで奥さんが座らせてもらうと、後ろの席の若い方が「次で降りますから」とだんなさんの方に席を譲った。これだけの気遣いのバトンタッチ、中々見られるものではない。
せっかくだから農学科が移ってから行っていない厚木に行こうと小田原から小田急線。学生時代は丹沢に入るのに散々お世話になった小田急線の西の外れ、ずいぶん駅も増え、すっかり住宅地へと様変わりしていた。本厚木からはバスだが、昼日中の本数は極端に少ない。仕方なくタクシー。駅からR246を横切って山の方へ、門からは並木の間をかなり急な登り、それにしても人が少ない。「着きましたよ」と運転手さんに言われて降りたが、まだ学生達が集まってテントを建てたりの準備中。校舎のポスターを見ると明日から…。仕方がないので事務室に寄ってA先生と連絡を取ってもらいご挨拶などしようかと思ったが来ておられなかった。いくら学生が大勢来ているとはいえ世間的には祝日。失礼しました。
駅へ行く路線バスが停まっていたのでそのまま乗ってしまったが、車窓から見る限り、丘の中腹の圃場はほとんど昔のままに見えた。とりあえず駅前で昼食。入ったラーメン屋さんはタンメンがご自慢のようだったので迷わずお勧めのタンメン。TANUKIはエビとキノコのタンメンを頼んだが、麺もスープの味も全然違うようだった。
そのまま小田急線で経堂へむかい世田谷校舎へ。小田急線も特急・急行・準急・普通と止まる駅待ち合わせ駅も様々なのを乗り継ぎ、乗り継ぎしながら行く。経堂は駅を降りて農大へ向かう通りがそのまま農大通りと名づけられている。ここからすでに商店街の農大収穫祭の幟が立ってお祭り気分。
入り口でパンフレットをもらい食べ物の匂いにつられて、グラウンド沿いの道を行く。1時過ぎという事もあって店によっては長蛇の列、学生達もバイトで慣れているのか呼び込みをしながら最後尾のカードを持ってお客さんを誘導。所々にお休み処のイスを並べて買ったものを落ち着いて食べられるようにしてある。どこにでもあるものも多いが、探検部のブタの丸焼き、留学生達のお国自慢の食べものなどは農大ならではかもしれない。並ぶのが苦手な我々はただ通り過ぎ生協へ。入り口で日本酒の富士錦さんが試飲と販売をしていたようだが、すでに試飲は終わっていてTANUKIをガッカリさせた。それにしても、農大クッキー、大根型の農大チーズケーキにカムカムドリンクにマカ、みやげ物がある大学生協も珍しいかも…。
TANUKIと分かれてローバークルー部の展示?会場へ。今年もちびっ子広場は子供達で大盛況だった。お絵かき・工作・ペットボトルを使ったボーリング・お手玉の射的など、どれも子供達が楽しそうに遊び、連れてきたお父さん・お母さんもそれぞれにおしゃべりをしたり学生達の合宿の写真など普段の活動の様子を見たりして楽しんでいた。その他に劇なども準備をしているようだ。ローバークルー部もネットのBBSを使ってOBも含めた交流を始めたようだ。(関係者は連絡をくれればLRU知らせます)
後は中庭の学科やサークルなどで作るお神輿を眺め、正門から出て食と農の博物館へ。アクアリウムがだいぶ落ち着いて、お猿さん達も元気に跳ね回っていた。色鮮やかなマダガスカルヒルヤモリやグリーンイグアナなど爬虫類もそこここに居た。
次は、信号待ちでちょうどバス停に止まっていた祖師ヶ谷大蔵行きのバスに乗る。祖師ヶ谷大蔵の駅近くにアンテナショップがあってキノコハウスも参加しているという話をキノコノママに聞いていたのでそちらへ。住所くらい控えて来れば良かったのだが行き当たりばったり。それでも1本道の商店街を歩いて行く内に須賀川の方達が物産展をしている所に行き着いた。元気に呼び込みをしていた奥さんを捕まえてTANUKIが尋ねると「ああ、キノコノママ、良く知ってますよ」とすぐ側のお店に案内をしてくれた。福島だけでなく、八丈島や和歌山、長崎など各地の物産を取り扱っているようだが、メインはお酒とお蕎麦のお店らしい。福島のお酒や各地の地ビール、串本の鯨の立田揚げも気になったが3時のおやつに十割蕎麦。コシがあっておいしかった。鼻が効かないのがいささか残念!おみやげにキノコハウスの干ししいたけも買った。
帰りは小田急線で新宿へ出てJRに乗り換え新幹線で静岡へ。帰りの新幹線も混んだが、早々と30分も並んだお陰で何とか座ることができた。後はぐっすりと眠って気が付けば静岡、焼津まで戻って夕食がてら一杯。フラリフラリと9時頃には家に帰り着いた。
06/11/1
更新をしてみて気がついたが、最近では珍しいほど先月はずいぶんとこの欄を書いた。ここ最近ほとんど反射神経だけで生きていたのが、少しは考える余裕が出てきたのなら良いのだが…。残念ながら悪いニュースに対する反応ばかり多い。
昔の記録類などもそうだろうが、珍しいからニュースになり書き留められて残っていくので、本来我々はその時代・その場所としてごく当たり前の毎日を過ごしているのだが…、ニュースだけを追っているとずいぶんひどい世の中に居るような気になる。