ちょっとした感想   

07/1/30

   柳沢伯夫厚生労働相が女性を「産む機械、装置」などと発言した事は選挙区が違うとはいえ(私に投票権はないが)同じ静岡県民としてあまりに恥ずかしい発言だ。
   本当に少子化を心配しているのならば厚労相としてしなければならないことは山ほどある。まず親になろうという世代の生活を安定させ結婚してみようかという気を起こさせる政策が必要だろう。フリーターでお金がないか働き過ぎで時間がなければ結婚する気など起きないに違いない。ましてや子供を育てる時間やお金がどこにあるという事になるだろう。さらに、親になった世代も子供の顔を見るのは寝ている時だけという家族は結構ある。子供と楽しく過ごす時間も無いような親に子育てが楽しいと思う時があるだろうか。残念ながら児童虐待は通報が増えたという以上に増えている。
   もう1つ、搦め手もある。昭和30年代位まではかなり普通に養子縁組があったと思う。様々な理由で育てられない子供だけでなく、子供が欲しいができないという事で親類などからもらったりという事が普通に行なわれていた。親が育てられないからと生まれる前に消えてしまう命を育てるだけでもかなりの子供が増えるだろう。さらに、父親が誰でも戸籍上同じ取り扱いにすれば未婚の母も増えるかもしれない。これらに関しては遺伝的な問題が出てくるのですんなりとはいかないだろうが、本当に少子化が心配ならば女性を憤慨させるような発言をする前に大臣としてやるべき仕事はたくさんある。

07/1/29

   岡山県でも鳥インフルエンザが出た。今シーズンは今のところこの前の宮崎での2件とこの岡山だけだが、慎重に追跡をする必要があるだろう。
   ところで『あるある大辞典』系のデーター捏造が、次々と明るみに出てきた。大学の研究室で実験を頼んだり、データー分析を頼んだり、コメントをもらったりをしているのだから、放送後すぐに協力した研究機関なり研究者なりが「そんな事は言っていない」「そんなデーターは出なかった」と言っていればここでまとめて大騒ぎをする必要はまったくなかった。
   研究者側はバラエティ番組だから仕方がないと思ったのだろうか。多額の出演料が払われたのだろうか。
   研究テーマ・研究室の広報としては大きな力を持つテレビという媒体に関わるには、ずいぶん無防備かつ無責任な話だと思った。

07/1/28

   節分が来る前にと法多山へ初詣に出かけた。1月もそろそろ終わりだし、もうそれほど混んではいないだろうと思って出たのだが、参道には食べ物の屋台が軒を連ね大変な人出だった。
   登り道の参道は人も多く風が無かったので寒くはなかったが、まだ菊やツワブキなどの花が咲いていた。
   ごった返す手水場で手をすすぎ、本殿でお参りをしてTANUKIは例年通りにおみくじも引いた。吉で今年はまあまあのようだ。私はどうもここのおみくじとは相性が悪いので今回はパス。次に高尾山に行った時にでも引いてみよう。
   ここまで来れば後は厄除け団子。これまた例年通りTANUKIが今食べる分と一族分のみやげも買う。券売り場もお店の中もごった返していたが、何とか座る場所を見つけて一休み。出来たてのお団子は美味しい。もっとも今朝はコーヒー大福を食べて出て来たのだが…。混んでいるのであまりゆっくりは出来ずにおみやげ用を引き換えて、帰り道の参道でお昼を食べる。
   帰り道で藤守とマーミのところにおみやげを届け家に帰ったら新潟の伯父の所から笹団子が届いていた。TANUKIの東京みやげもドラヤキだし、甘いものが集まる時には集まったものだ。

07/1/27

   TOPPOさんから『日めくり猫句』(石寒太著・牧野出版)を頂いた。Webマガジン・パブリシティで連載されている時に、ひょんな事から私の句をとって頂いて、それが載っているという。
   「ちゃんと句会で先生のサインもしてもらったからね」とのこと。先生の掲載句が伸びやかな字で書かれている。

貰ひきし子猫のふたつ「雨」と「空」     寒太

   お知り合いのネコらしいが雨君は元気で空ちゃんは少し臆病だとか。コンビの兄弟ネコはそうなるものか家の蒼はヤンチャ、茶々は用心深い。クーが人懐こければジライヤは人嫌い。面白いものだ。
   表紙は岩合光昭さんの写真、小林一茶など江戸俳諧から、芥川龍之介、夏目漱石、へえ、と思うところでは江夏豊まで、ネコと共に365日分、身近な動物とはいえ、竈ネコなど冬の季、猫の恋や仔猫など春の季はあるが、四季それぞれによくもぞろぞろと集まったものだ。

07/1/22

   宮崎県知事選で元タレントのそのまんま東(東国原 英夫)氏がトップ当選をした。
   こういう時の識者のコメントに「タレントに出来るのか」というものがあるがその見識を疑う。本来民主主義国家の政治家というものは国民の代表であり、被選挙権を有する年齢に達していれば良いはずである。主義主張はそれぞれにあるだろうが選挙人が同感だ!と票を入れ、それが多数になるという分かりやすい方法で決まったものである。
   コメディアン系出身の政治家はコロンビア・トップ氏以来たくさん居られるが、社会の普通の人の目線で社会事象を捉えるセンスがなければ仕事にならないからそれが磨かれ、このまま人任せではダメだ!という意識も強く出てくるのではないだろうか。
   次は県民と共に行政機関である県庁といかに気持ちを通わせて仕事ができるかだろう。長野県の田中元知事はそのあたりで暗礁に乗り上げた観があるのでしばらく追っていこうと思う。   

07/1/21

   テレビ静岡系の番組『発掘!あるある大辞典U』で放送した納豆ダイエットがデーター捏造であったと大問題になっている。
   しかし、学術論文でも無し、たかがバラエティー番組。ダイエットと健康番組は人気が高いそうだが、1つのものを食べたからどうというものは眉唾に近い。大喜びをして取り上げるもののほとんどがマウスなどに極端な高濃度摂取をさせた実験でしかない。はたして人に当てはまるかどうかも分からない成分特性の実験でしかない場合がほとんどだ。
   人は雑食動物なのだから、その土地のその季節の食べ物をほど良く色々食べる事が健康には一番良いはずだ。
   今回はスーパーをはじめ各地で納豆が品不足になったようだから社会問題化したが、本来は出演者のリアクションを面白く眺める番組で良いのではないだろうか。

07/1/19

   大相撲の初場所もそろそろ佳境のはずだが、何だか面白くない。相変わらず横綱は強いし、大関陣はふがいないが千代大海が何とか踏ん張っている。豊ノ島が11勝2敗と勝ちを延ばしてもいる。個人的には静岡のお相撲さん潮丸・農大出の時津海がしばらくぶりに幕で勝ち越した。やはり農大出の霜鳥が十両のトップを走っている。見ていて嬉しい相撲が多くて良いはずなのだが、浮き立たない。
   今日は天皇皇后両陛下が見物にみえて土俵入りの形が違ったが、それを見て原因の一端を見たかもしれないと思った。今のお相撲さんは姿勢が悪い!さすがに猫背の人は居ないが、身体が左右どちらかにかしいでいてドッシリとした感じがないお相撲さんがけっこう居る。私が飛んだり跳ねたり土俵を勝手に飛び出したりと慌しい相撲が好みでないせいもあるが、腰が決まっていないので跳ねてしまう相撲が多いのではないだろうか。

07/1/18

   午後から案内の来ていた主任児童委員のテリトリーの養護学級の作品展を見に行った。誰が居るでもなく、ウナギの寝床のような画廊の壁一面に子供達の作品が張り出してある。それぞれに個性的で、一生懸命製作中の写真が付いていたり、それぞれの季節の流れの中で作品を見ることができるようになっていたり工夫されていた。
   入り口にあった感想ノートをひょいと見たら私の前のお客さんはCATVの方だった。去年はケーブルテレビの週間ニュースで取り上げていたから、今年も取材だったのだろうか。
   その後で、島田市博物館の海野光弘版画記念館へ足を延ばした。『冬の空』のテーマだったが、初期の風景でない作品もあって珍しかった。
   雪国をテーマにした連作が多いので画面に入り込んで冬を体験しようかと思ったのだが、こちらも取材の人が入っていてカメラのシャッターを切っていたので遠慮しようとしたら、「どうぞどうぞ、見ていて下さい。賑やかな方が良いから」と言われてしまった。他にお客さんが居たわけでもないのだが…。
   かろうじて作った一句。   軒先のツララに光る朝日かな   DORA

07/1/17

   教育改革について何かとにぎやかだ。ただ、現象面だけに追いまくられているようなのが気にかかる。
   本来、どんな大人になってほしいかが子供を教育する大元であり、その時代状況や社会状況で期待される人間像も変わってくる。
   ともかくもどんな時代でも変わらないのは朝起きてから夜寝るまでの行動文化と母国語だろうか。子供は親の行動について来る事でこれらの事を覚える。「いい子・いい子」と可愛がられると共に基本的な生活習慣を身につけ、「危ない」「いけない」と行動を禁止され「よく出来た」と行動を褒められる事で良い事・悪い事の区別をつけてくる。ここまでは特別の事情がない限り家庭の中の教育だろう。
   そこまで大きくなった子供は同じ年頃の子供達と遊ぶようになる。ここで、子供は我が家のルールと違うルールがある子供達に出合う事になる。一つ一つの家庭でそれぞれの育てられ方をしてきたのだから当然だが、ここで小さな文化摩擦が起こる。
   さらに、幼稚園・学校と同年代の子供達が集まる社会になるとその社会独自のルールが家庭のルールの上に出来てくる。共同で生活するためにはルールが要る。さらに何かを成し遂げようとするならバラバラではなくリーダーを決めて協力をしなければならない。そして人それぞれに得意・不得意がある。お互いを活かし皆が気持ち良く居られるようにするにはどうするか、これは学校という集団の中で教えてほしいと思う。
   一方、学校は学習をする所でもある。しかし、何を教えるかよりも何かを学ぶためにはどうするのかをきちんと教えてほしい。母国語で聴く事・考えをまとめる事・話す事をきちんと教えてほしい。さらには、家庭だけでは広げきれない様々な世界の入り口を示してほしい。将来その方面に進むのでなくても、子供の頃やったなぁというものは世界を広げてくれるはずだから。
   さらには学校は地域社会の中心にいてほしい。子供達から地域へ年齢に応じて色々な情報を発信してほしい。逆説的だがそうする事で子供達が地域の子供達になる。
   そして地域社会も年中行事などに子供達を積極的に組み込んでほしい。それも子供会で一まとめではなく、この役はこのおじさんが教える、この役はこっちのおばさんが教えるというように1人1人の人間として向き合いたい。中学生・高校生くらいの子供には時にはお父さんやお母さんの代理で地域の役に出してみる事も良い。少子高齢化社会ではノンビリと30年も子供が育つのを待っていたら働き手がいなくなってしまう。少し成長を促す手も打ってみるべきだろう。

07/1/13

   宮崎の件は鳥インフルエンザH5が出たらしい。これ以上広がらなければ良いのだが…。
   思い出したように出てくるのが食品会社の不祥事。今回は不二家。1日期限の過ぎた牛乳・卵の利用から製品から基準値以上の細菌の検出、工場内にネズミが出たとの記事もあった。食品というのはお腹を壊さず美味しく食べる事がまず前提にあるはずなのに機械的に経済効率だけを追った結果だろうか。
   少子化によって菓子業界が斜陽化しているというのは言い訳でしかないと思う。今の子供は甘いものよりスナック菓子などの方に嗜好があるし、甘いお菓子の消費者はコンビニデザート好きの20〜30代と高齢のおばさま世代。きちんとニーズをつかんできちんとしたものを作ればそう投げやりに悲観するものでもないだろうにと思うのだが。

07/1/12

   宮崎県の養鶏場で鳥インフルエンザを疑われる鶏の集団死があった。検査結果がまだだそうだが、県も農水省も手早く対応を開始したので気が付かずに蔓延する心配は少ないだろう。
   しかし、空気が乾燥し渡り鳥が南下している時、用心するにこした事はないだろう。   

07/1/8

   高校サッカー選手権の決勝があった。岡山の作陽高校vs岩手の盛岡商業。どちらも選手権出場15回目だそうだが決勝戦進出は初。たまたま岡山も岩手も私にとっては親類・知人の多い所だが、あまりサッカーの話題が出た事はなかった。しかし、各県のトップレベルの力がそろってきたという事だろう。
   また、Jリーグ開設以来、優秀選手が高校ではなくそちらの下部チームを目指すようになって選手権のレベルがどうなのかという話をいくつか聞いたが、中・高生選手の活躍の場が増えたというだけでレベル的には順調に上を向いているのではないだろうか。
   何試合もたて続けにこなした試合の最後の決勝戦、よく動いたし、球際の身のこなし、作戦の捉え方、どちらのチームもすばらしかった。結果は2−1で盛岡商業が勝ったが最後の勝敗は紙一重だったと思う。      

07/1/4

   年末に机の上を片付けていて見つけた焼津七福神めぐりのパンフレットを持って出かけてみた。
   まずは花沢の法華寺へ。ブツブツ言うTANUKIは無視して麓の無料駐車場に車を置いてテクテクと歩いて登る。上り口で地区民児協のSさんと会う。彼女もグループで七福神めぐりだそうだ。うららかな陽の中を花沢独特の黒板塀の民家が並ぶ狭い通りを登っていくとちっち観音さんとして知られる法華寺に着く。大イチョウの気根をお乳にたとえていたようだがその大イチョウは今は無い。ここに弁天様が奉られているのは初めて知った。お参りをしたところで今度はTANUKIが昔の職場仲間に出会った。
   駐車場に戻って大覚寺の法昌寺にカーナビをセットして進む。民家にお堂が付いたようなお寺さんだが、正面が開いてご本尊の阿弥陀様とその脇に控える寿老人をお参りすることができた。庫裏の方からひょいとみごとな黒猫が出てきたが写真を撮る事はできなかった。
   路肩に無理やり車を停めたので急いで次の小柳津にある正岳寺にカーナビをセットして、対向車が来たらどうしようと思いながら(実際に来た!)狭い道を幹線道路まで進む。ここがまた車を停める所がない。路肩の広くなっている所に停めて行ってみたが、きれいに閉められていた。ここには毘沙門天が祭られているそうだ。
   近くの工事現場で車をUターン、泰善寺に向かう。ここも残念ながら閉まっていた。ご本尊は延命地蔵願王菩薩で布袋様が祭られているそうだ。
   次は一色の成道寺。保育園が併設されているようで、ようやく安心して車を停める場所があった。しかしここも閉まっていてお参りはできなかった。福禄寿が奉られているそうだ。
   次は小川港側の信香院。ここは幼稚園が併設されている。出かけようとしていたお坊さんに「家の者が居ますからお参りをして下さい」と言われたが遠慮してしまった。ここには恵比寿様が祭られている。このお寺は長谷山と号しているが、開基は小川城主の長谷川正長で、火付け盗賊改め長谷川平蔵(鬼平)はその子孫に当たるそうだ。
   七福神めぐりの最後は東小川の海蔵寺。ここもやはり幼稚園が併設されている。本尊は地蔵菩薩だが、海から引き上げられたといういわれがあり、漁業関係者の信仰があつい。今回、ここでようやく間近に大黒様を拝む事ができた。
   昼をだいぶ過ぎていたので軽くうどんを食べて最後に焼津神社をお参り。こちらはまだまだお正月の風情で近くのいくつかのデイケァのお年寄りが初詣に来ているようだった。   

07/1/1   

   明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
   何はともあれ家族4人・ネコ4匹+1匹、無事に新しい年を迎えました。ありがたい事です。
   しかし、本日はそれぞれの部屋に引きこもってそれぞれに好きなテレビ番組などを点けながらの寝正月。お正月らしくうららかな良い日でしたが、朝、日の丸を出すのと玄関の植木鉢を出し入れした以外、私は外にも出ませんでした。
   本日、目が覚めた時は小学生の30人31脚リレー、実業団駅伝をチラリと見て、天皇杯サッカー、スポーツ番組のハシゴで1日が暮ました。
   天皇杯決勝はJリーグ戦と同じく浦和vsガンバ大阪戦。ガンバが攻め浦和が守る展開が続いていたのですが最後に得点をいれて勝ったのは浦和。浦和の底力を感じました。双方のサポーターには不満もあるでしょうが見ていて面白い試合でした。

   家族四人それぞれひとり寝正月   DORA

12月    2月