08/3/31
クロンの容態が悪い。実は金曜日の夜辺りから具合は悪かったのだが、そっとしておく事での回復を願って様子を見ていた。とにかく食べられないのでこれ以上置いておけずに今日は獣医さんへ連れて行ったが、「もう1日置いて体温が下がったら危なかった」らしい。血液検査で腎機能がほとんど壊滅状態の数値らしく、しばらく絶食して点滴を入れ体内の老廃物を排泄させて様子を見ることになったが、入院させる気にはならず通院することにした。
入院した方が生命維持には良いかもしれないが、慣れない所で不安にさせるよりも慣れ親しんだ場所の匂いの中に居たほうが気持ちが安定するのではないかと思う。
検査をして帰って来たら少し落ち着いたのかお気に入りの風呂場に入り込んで水をなめていた。
08/3/28
今日は主任児童委員部会の書類仕事のための役員会を開いた。その中の1人がお嬢さんを連れてきた。一昨年、就職してすぐに事故に遭い2月も意識不明でいたそうだが、ようやくリハビリ病院も退院して自宅療養に入ったばかりだそうだ。
はじめはまったく反応も無く硬くなってしまった身体をマッサージし、その内に瞬きをしたり目を開けたり少しずつ反応が出るようになり、言葉を記憶をと取り戻しようやく車椅子で動けるようになったそうだ。
その間、仕事を持ち、他の子供(しかも受験生)さんがありながら、かなり遠方の病院まで日参していたというのにはまったく頭が下がった。
まだ言葉を出すのに多少の努力があるお嬢さんだが、気働きの良い人でリハビリ病院でも人気者だったようだ。大きなアクシデントだったがこれを乗り越えてもっともっと元気を取り戻してほしいと思った。
08/3/26
高校野球が始まった。最近は地域格差もあまり無くどの学校も実力差はあまりないようで良い試合が多い。
しかし、気になるのが守りの選手同士の衝突。すでに何人かが退場している。予選がある夏の大会と違って実践慣れしていないところがあったり、応援の音の大きさの違いがあったりするのかもしれないが、高校野球はなやかなりし頃、満員の応援の中でもめったにあることではなかった。
技術とは違う、しかし大切な何かが抜けているのではないかと心配なのだが。
08/3/20
イラク戦争5周年だそうだ。現地イラクは多くの犠牲者を出し、活気は取り戻したものの国民の生活環境は戦争前より悪化したまま、戦争を起こしたアメリカは大統領選で撤退か増派かの意見を戦わせている。そしてアメリカの後を付いていった日本ではすっかり忘れている。その前のアフガニスタンも含めて。石油をほとんど中東に依存している日本としてはずいぶんな事だと思うのだが…。
そして、13年前には東京で地下鉄サリン事件が起こった。これはオウムやサリン事件そのものより、義父の命日なので感慨深いのだが…。昨年義父の13回忌を済ませた。時はどんな大事件も風化させていく。しかし、どれもまだ終わったわけではなく現実そのものの中にある。誰かが覚えている事も大切なのではないだろうか。
08/3/19
昨日の地域福祉講演会の話は良かったので採録したい。
テーマは『長寿の達人を目指して「知っておきたい循環器病あれこれ」』で、元焼津市立病院副院長で現在は循環器科のクリニックをされている先生のお話だった。
4月から現在のお誕生月検診(老人保健法による)から特定検診に移行し、より予防に力を入れていこうという事からテーマが決まったようだ。
同じように年齢を加えていっても病気にならない人もいれば、いくつもの病気で薬を飲んでいる人もいる、その違いはどこにあるのだろうかという事から話は始まった。
循環器の病気といえばまず血圧、身体の隅々に血液を送り出すのに、若い時にはたいした圧力がなくても良かったのが、筋力が落ち、毛細血管が少なくなると送り出すために圧力が必要になる、さらに運動不足で筋力が落ちるというサイクルが高血圧のそもそもの原理だそうだ。
次に糖尿病。こちらは食べ過ぎにより糖があふれた状態から始まる。筋肉内・肝臓内などに保存されそれでも余ると脂肪に変えられる。その時にインシュリンが必要で、たくさん使い過ぎたり出なくなった状態が糖尿病である。脂肪の本来の保存場所の皮下脂肪はともかく、内臓脂肪は一時保管場所なので置きっ放しになると動脈硬化が起こる。糖は燃えやすく効率は良いが、脂肪からエネルギーに変えるのは筋肉が良く働く状況でなければならない。普段あまり運動しない人にはなかなか使えないまま溜まってしまう過剰エネルギーである。
ところで「その薬の働きは知っていますか?」と聞かれて「○○の薬」とは分かるものの、どういう作用をしているかは知らない人が多かった。糖尿病では酷使されて働きが悪くなったすい臓をさらに酷使してインシュリンを出す薬からインシュリンをサポートする薬に変わってきているそうだ。
最後に高脂血症。中性脂肪は溜め込まれた脂肪だが、コレステロールは細胞膜を作る原料になったりホルモンの原料になったりする物で無くてよい物ではない。肝臓から送り出されるコレステロールの乗り物が過剰生産されて使い切れなくなると悪玉化し動脈硬化を起こす。面白いのは細胞から肝臓に送られるコレステロールの乗り物が善玉コレステロールになるのだそうで、物がどうというよりも作用の問題らしかった。
それらをまとめて、まずゆっくりある程度以上の時間をかけた運動(ハアハアいうようではダメ)をして血液のめぐりと代謝のめぐりの良い身体を作り、食事はカロリーオーバーしないように取り、しっかりと睡眠をとり、それでもダメならばそこでようやく薬の出番だという事だった。運動もそうだがゆっくりと長く習慣化する事が健康でいる秘訣のようだ。
08/3/18
日銀総裁が決まらない。
政府側が出してくるのが皆大蔵省OBで、ここしばらくの旧大蔵省と共同歩調の日銀の方針に反対している民主党などには政策的に容認できないという事なのでこのままにらめっこになるのかもしれないが、ほかに人材が居ないわけでもないだろうが、このままなのだろうか。
誰がなったからどう変わるという話になるのでもないが、時間切れで椅子が埋まらないというのも対外的にはみっともないと思うのだが。こうなる事が分かっているのならもっとさっさと人選に入るべきではなかったのだろうか。
08/3/7
ちょっとした興味で『「弱い父」ヨセフ』(竹下節子著・講談社選書メチエ)を読んだ。
副題に「キリスト教における父権と父性」とあるが、実はキリスト教について私はほとんど素養が無い。
キリスト教というと父(神)と子(キリスト)と聖霊でガッチリ組まれてそれ以外が入り込む隙が分からなかったのだが、キリスト教も土着の民俗を取り込みながら時代というフィルターを通して複雑な顔を持っているようだ。
とりあえず、ヨセフとはイエスの母マリアの連れ合いの事である。イエスは神の子であるが、その生れ落ちた時に父として側に居たのはヨセフという事になる。ヨセフの性格付け、マリアとのかかわりについては時代につれて諸処あるようだがこの事実だけは一致している。
ユダヤ教が父系を採るので、父の系図に組み込まれるために父が必要だという説、またローマ法で「父権は新生児を受け入れるという父の意志に存在する」という事で幼いイエスの前にヨセフは父として存在する。大工という仕事を持ち、天使からマリアを妻とせよと言われれば従い、母子を連れて逃げろと言われれば逃げ、あまり自主性はなさそうに見える。また、聖書の物語の中では影の薄い存在だが、神殿で迷子になった幼いイエスに母マリアが「お父さんも私も心配して探したのです」と言うお父さんはヨセフである。母親が「お父さん」と呼びかける事で男は父になると著者は言う。
そして、『ヨセフは自分の子でないイエスを受け入れ、母子を愛し、家系と保護と手職を与えた。子供達の生殺与奪の権を持つ家父長から、家族を愛し家庭を営む父、母のように優しく手厚く謙虚であることを厭わない父親のモデルとなった。父親とは子や子の母から呼びかけられ、呼び出される存在であり、それに答え、応える存在なのだ』と21世紀の父親像の提示をされる。
後書で、『人が母親に愛され母親を愛することは、母親にもらった自分の命を一種の人質に取られることでもある。だから、母子は共依存になりやすい』しかし『父とは、子供を絶対肯定する、母親以外の大人の別名なのだろう。ある人がまだ弱く小さい時に、その存在を肯定し受け入れることで、母親以外のすべての人がその人の父になれるのだ。』とこれも『聖ヨセフが私達に遺し、伝えてくれたことのひとつに違いない』と21世紀の家族・家庭をふまえての見方を示している。
08/3/5
午後、はだかっこの会長さんのお姑様の葬儀。享年99歳、明治・大正・昭和・平成を生き抜いてこられた方だった。しかも、ずっとお元気だったようで遺影の写真も今年のお正月のものだそうだが、お年に比べて若々しく矍鑠とされているものだった。地域の朗人会(老人会)では発足時からのメンバーで、曾孫さんのお別れの言葉からもついこの間まで、お料理をしたり曾孫さん達の相手をしたりしておられたようだった。
はだかっこの会長さんがついこの間まで民児委員もされていたので、新旧の地区の民児委員さんにもお会いできた。
08/3/2
道路特定財源の無駄使いについてテレビでやっていた。石油・小麦・大豆などの値上げ、割安の中国産から国産への食料品のシフトなど生活必需品の値上がりが予想されている。ここまで中間のコストを落としてきたスーパーなどの小売ももう限度一杯のようだ。そしてコストをむやみに落とす危険もこの1年でずいぶん肝に染みたはずではあるが、食品や燃料の値上げは生活保護ギリギリの世帯にこそ大打撃を与える。生活できずに保護世帯が増えるコストと物流費を下げるもっとも効果的な道路特定財源のための税、特に暫定税をなくす事での流通・小売のコスト削減のどちらが良いかの比較を数字で考える必要がある。
私が若い頃、お産ができない村は無かったと思われるし今より絶対数が少なくても医者不足とは言っていなかった。介護保険は無かったが家に病人を抱えていても往診してくれる医者が居た。
電車を使えばかなりどこにでも行く事ができたし、自家用車が無くても時間はかかっても公共交通網でかなりの旅が出来た。
貧しい人は居たが、どこにも就職できない人は少なかった。農村も漁村も近代化に勤しんではてたが人は暮らしていけた。そして、私が東京に住んでいた頃、東京の野菜の自給率はけっこう高かったはずだ。
生活環境がどんどん悪くなっている事にまず東京の人が気が付いて自分の足元の環境を確認して欲しい。
08/3/1
弥生3月。午前中は晴れたかと思うと雲が通り雨がぱらつく変な天気だったが、午後からは春らしく暖かくなった。
しかし、1日パソコンの前で書類仕事。
少しは外に行きたいのだが、母の調子が危なくてノンビリした気持ちにならない。