17/9/28
しばらくぶりで島田市博物館の海野光弘記念館へ行った。今のテーマは『豊 秋穫の園』。ちょうど日本家屋で仕事をしておられた方が、そこに飾られていた『宇津ノ谷』は海野がスランプから脱した作品だと説明をしてくれた。高校時代から頭角を現し、就職後1年で退職をして版画でやっていこうと決めた後、しばらくしてスランプに陥り、お正月だからと妻の実家のある宇津ノ谷に初めて出かけ、前衛作品から本来の自分らしい作品に立ち返ったのがこの宇津ノ谷のシリーズだったそうだ。
また、子供の頃お祖母さんに連れられて遊んだ思い出の静岡の町のスケッチなども見る事ができた。
今回のテーマは秋だが、ハイビスカスの赤が鮮やかな与那国のシリーズや山村の風景が印象的だった。
17/9/25
衆議院が解散、小池新党が全国版でできるらしいが…。
新党ブームが起こり、政党再編が繰り返される中で、どんどん右傾化しているのが怖い。全国版の小池新党は希望の党となるらしいが、顔ぶれを見ると自民党のリベラルよりよほど右寄りの集団になりそうだ。
この際、共産党には他と交わらずに自分の足でしっかりと地盤を固めてほしい。そうでもしないとこの70年積み上げてきた労働者の権利や国民の権利がどんどんなし崩しに無くなってしまいそうだ。
少なくとも、大阪の国有地を大ダンピングで売り払った官僚が財務省に居る限り消費税増税などとんでもない。無駄遣いを散々やっている政府にとても安心して金を預けられない。
17/9/22
昨日から秋のお彼岸。というわけで、混む土・日を避けて八王子へ。
9時過ぎには猫達に留守を頼んで出発。午前中は大丈夫という天気予報よりもやや空が怪しい。道路はあちこちで車線をふさいで工事(草刈り?)をしているが昔の東名のような大渋滞はなくてありがたい。東名御殿場ICを下りて富士五湖道へ入る頃から黒雲から雨が落ちてきた。ずっと降り続くというよりは時々ザッと降る感じ。谷村Pで11時過ぎ、昼には早いが、昼ご飯を昼には食べられないだろうなとカレーパンとコーヒーで虫やしない。しっかり遅めの朝飯を食べてきたTANUKIが「肉まんでも買うんだった」とブツブツ言っていたが無視。雨雲と追いかけっこをしながら12時過ぎには墓に到着。
石屋さんで花と線香を買ってお墓へ。休みの日でなくお天気も今一つという事で、駐車場も混んではいなかった。それでもお参りの人はそれなりに居て、TANUKIが線香の火を点けるのに苦戦していたら、「線香の火つけ場に大きい蝋燭があるからそこで点けると良いよ」と教えてくれた。
家のお墓のお参りをしてから、歩きで一山越えて親戚のお墓へ。先日の台風でだいぶドングリが叩き落されていたところがあった。こちらもまだお参りに来ていないらしく、1番乗りでお花を立ててごあいさつ。土手の萩の花など眺めながらゆっくり戻ると、丁度家のお墓の線香が尽きる頃で、ザッと灰を流して帰ってくる。もう数年でお祖父さんの50回忌・お祖母さんの33回忌らしい。
1時を回っていたが、八王子西IC前の蕎麦屋はまだ駐車場が一杯。そのまま高速に入って次は中央道の談合坂SAに入ったのだが、駐車スペースが見つからずにそのまま先へ。結局、谷村Pで2時のお昼。ラーメン&半チャーハンを食べた。このチャーハンが幼稚園の頃、中華屋さんの娘さんと友達で、幼稚園が終わって遊びに行くとおじさんや店員さんがまかないで食べているチャーハンを「食べるか」と一緒にごちそうになった懐かしい味にどこか似ていた。
こっちがお腹が一杯になった頃、今度は車がお腹が減ったと不平を言いそうな状況になった。下道の方がガソリンスタンドは探しやすいだろうと河口湖ICで降りてガソリンスタンド探し。町中というよりは富士山周辺の観光地価格だったが、しばらくぶりで店員さんが世話をしてくれる店に入った。
帰りも雨雲と追いかけっこでろくに富士山も見えなかったが、朝霧高原道の駅で買い物。後は相撲を聞きながらスタコラと5時頃には帰ってきた。猫4匹、しっかりとお留守番をしてくれたようだった。
17/9/20
『俳句でおしゃべり』しばらくぶりのオフ会での句会に行ってきた。
今回も悠さんのご尽力で会場は品川駅前の品川プリンスホテル内の味街道五十三次。食後に句会をしたいとお願いをして、隅のテーブルを取って下っていた。
事前のお題は萌さんから「敬老日」「草紅葉」が出ていて、それを含めて5句が宿題。清記の時間が惜しいからと事前に受け付けて悠さんがまとめておいて下さった。
今回集まったのは地元のたまごさん、そして悠さん、橘さん、ゆうさん、私。美加さんは悠さんとのメールを介しての参加、萌さんはご主人の体調が心配でとの事で残念ながら直前に欠席となった。
ちょうどお昼に集まって、まずはおしゃべりをしながらのお食事。和食だったのだが、デザートとコーヒーを頂きながらいよいよ選句。前回2014年3月は宿題をその場で提出して句会を始めたので、皆さんその時よりも練れているように感じた。兼題の他に、大相撲・台風・収穫などタイミングの合った実感のこもった句もいくつも出た。
いつもと同じ5句選、内1句特選でそれぞれに選んだ句を発表。高得点順に感想を述べ合った。今回はなぜか絶好調。「ご馳走してもらわなきゃ」と言われたが、何も出ずに申し訳ない。
以下、高得点句、選句は美加さん・萌さんの分も入っています。
7点 | 一枚の田を刈り上げて天碧し | DORA |
6点 | 折り紙のレイ掛けられて敬老日 | DORA |
3点 | 秋場所や顔のひしやげし人形焼き | ゆう |
ゐのこ草常に揺れ居る風の道 | 萌 | |
犬小屋の犬の表札草紅葉 | ゆう | |
行列の伸びつ縮みつ草紅葉 | 悠 |
最後に席題「雲」でもう1句ずつ。即席は難しい…。こちらは悠&ゆうさんに点が集まった。
3点 | 雲水の裾のほころび秋海棠 | 悠 |
2点 | のこされし硬球ひとつ秋の雲 | ゆう |
話しの中で「名前の付いた(分かる)句」などという話がゆうさんから出た。たとえば山といえば悠さん、鳥といえば橘さん、犬ならゆうさん、猫ときたら私のような…。また「ジジネタ」なるものもあるようで、特に年配の男性の方が時事問題で1句をと頑張ることもあるそうだ。
少しおしゃべりの時間を残して3時に終了。たまごさんをタクシー乗り場でお見送りして駅へ、楽しいひと時の思いをおみやげにそれぞれの家路へ。
今回もまた、企画の悠さんには大変なお世話をかけ、感謝感激です。
17/9/15
北朝鮮がまた日本を通過するミサイルを打った。またまた朝っぱらからJアラートは鳴るはテレビはこの(役に立たない)ニュース一色だし、ワイドショーもこのネタに乗って1日が過ぎた。
実際にミサイルが通過したのは前回とほぼ同じ津軽海峡だったようだが、東日本のほぼ全体にJアラートが出されたようだ。
範囲内には入っていないが静岡県庁も対応はしたようだが、コメントは「県内に何事もなくて良かったね」というような事だった。しかし、静岡は漁業県でもある。県内の漁船の操業先に警報は出たのだろうか。第5福竜丸の先例がある。行政も対処しましたという事はどうでもよくて、きちんと県民を保護できてこそ我々も税金を払う甲斐があるというものなのだが。
17/9/11
大相撲が始まった。3横綱休場の上に大関陣も頼りない。しかも今日は高安が足を負傷したようだ。
しかし、そろそろ世代交代が本格化したという事で、見ている方には面白い。それが証拠に十両も長く角界を背負ってきた人達と若手が鎬を削っている。
また、相撲界もスポーツ化してきたようで、ケガは心配だか最後まで手を抜かない面白い取り組みが多くなっている気がする。
次の主役に誰が躍り出るか楽しみだ。
17/9/10
今年は秋が早いように思う。まだ10日だが、ずいぶん風や光が秋らしくなった。昼間はまだツクツクホウシがにぎやかだが、夜は虫の声がにぎやかで、窓を入ってくる風も随分涼しくなった。
思えば熱くなるのはずいぶん早かった。その分梅雨がはっきりしなかった気もするが…。
季節が早回しになっているような気がする。
17/9/5
9月というと防災の日、だが、これは関東大震災の日の事だ。冬に阪神淡路大震災、春先に東日本大震災と日を決めて防災を考えるのも意味がなくなったような気もするが…。特に21世紀になってから十勝・中越・熊本などいくつものかなり大きな地震が起こっている。さらに今年は各地で何度も急な大雨や洪水で水の溢れた道をタイヤがほとんど水没した形で走る車がテレビに映されている。ひと夏で何台車をダメにするかと心配になるほどだ。
そんな時代、被災地では各地から集まってくれるボランティアを有効に生かせるように、災害時ボランティアセンターを立ち上げる事が多くなった。センター要員もボランティアだが、私も地元で加わっている。
先日も立ち上げ訓練を行ったが、自分達のパート(来てくれたボランティアさんを受け付けて送り出す)だけが上手くいっても、現場までの足はどうする、道具はどうするが、まだ確立していない。長くいる人達はそこまで自分たちで手配するつもりらしいが、現実問題として何もない時にきちんと手配ができるようにしておかなければ、ボランティアさんを受け付ける事ができない。
本来なら受付部門だけでなく、どこに来てくれた人たちの車を置くか、それを使って現場まで行ってもらうのか、道具も持ってきてくれたものだけで対応するのか、その場合、身体一つで「何かお手伝いしましょう」と来てくれた人達はお断りするのか、手順が違ってくる。
現場に出てしまえばトイレにも不便しかねない環境で、受付場所でどれだけのトイレを用意できるのか、さらには泥の掻き出しなどの汚れ仕事の後の着替え場所はどうするのか、出来れば手足や顔位洗いたいと思うが、用意できるのか。(温泉もあるのだが、海に近い所なので大災害時は使えないだろうな…。)さらには本部要員の食事をどうするのか、出前を頼むわけにもいかないし、大々的に炊事をするのも何だかなぁだし、詰めていない問題は多々ある気がする。
17/9/1
ハワイの従妹が母親(私の叔母)の看病で、しばらく日本に帰ってきている時に会った。「蝉の声が日本の夏らしくてうれしい」と言っていたがハワイには蝉はいないらしい。今度は「そろそろコオロギの声が聞こえるよね」と言ってきたが、すっかりハワイの土地の人になっているような彼女の日本人らしい感性はしっかりと生きているようだ。
ハワイでは鳴かぬものらし法師蝉 DORA