06/2/27
昨日の農大講演会の要旨を紹介したい。
タイトルは『森林共生社会による豊かな地域づくり』。演者は森林総合学科の宮林茂行教授。押し出しの良い元気な先生だが、どうやら同期だったようだ。
現在木材は輸入材が80パーセントを占める。しかし、日本の森林は手が入らないままで産業としての危機に瀕している。しかし、山が荒れるという事は山だけでなく、川や水・CO2など様々な問題を内包している。対応として木を切って儲かる林業を考えなくてはならない。そのためには作る方も使う(買う)方も意識を高めなければならない。現在、戦後に植えられた木がちょうど育っている宮崎県や輸送路を確保しやすい北海道などは林業が盛んで十分外国材と競争ができる状態になっている。後は使うか使わないか利用者の意識の問題になってくる。現在、生産と消費それぞれの現場の人間を育てることが大切になっている。
次に環境との関わりという事で流域社会を考えたい。川の上流から下流までを1つのものとして、上流にある文化・水・環境などをその恩恵を受ける下流域の人が守るシステムが必要だ。相互の信頼関係の上で、特に教育学部の学生には上流域の持つ自然や文化を体験して子供達に伝えられるようになってほしいし、建築学部の学生にも図面が引けるだけでなく木を切る事や石を積む事を体験して分かった上で仕事ができるようになってほしい。
最後に、NPO法人とよあしはらを立ち上げて間伐材や竹を使ったいかだを作り、間伐材から作った木炭を使って水質浄化をするプロジェクトを行なっている。間伐材や竹を買う事で無駄なものが価値を生み、自然の物を使って安く安全な循環型の仕組みを作る事ができる。さらに隙間にアシを植え、その根が伸びる事で小魚の産卵や生息の場所となり、いかだの上に草が茂る事で鳥や小動物の住処になる。森林に手を入れる地域産業としてだけでなく、いかだ作りを自治体・子供会など住民参加で行なえば地域作りのための活動にもなる。現在富士農場のほか、埼玉県・長野県・群馬県などで実践されている。
このとよあしはらのいかだには佐鳴湖を抱える西部の方などがかなり興味を示していた。
06/2/26
本日午後から沼津市で農大校友会静岡県支部総会が行われた。総会とするので各常磐松会から何名かは出てほしい(静岡県は東西に長いので全県で集まるとなると移動経費も掛かるので遠慮がちになる)との事で、志太常磐松会からは役員を中心に11名が参加した。
午後1時頃に出る沼津行きの電車に乗り合わせる形で待ち合わせをしたが、島田市内で事故があったそうで数分の遅れが出ていた。静岡駅を過ぎれば大分空くので、ほぼこの電車を使う予定の人達とは顔を合わせる事ができた。しかし土砂降り。四方山話をするうちに1時間少しで沼津駅到着。駅から真直ぐに行けば着くとの事だったので皆で歩き出す。今回は1つのホテルの中で講演会から懇親会まで行うので着いてしまえば後は楽だ。
受付を済ませて講演会の会場に入るとクラブの先輩も来ておられて声を掛けられた。
講演会については別にするが、講演会の後同じ会場で総会。講演会も興味深いテーマで実質的な質問が続き時間が押したが、総会でも校友会本部の常務理事の方や講演をして下さった教授から農大の近況などの話がたくさんあり予定時間には終わらなかった。しかし、H17年度事業・決算、H18年度事業案・予算案とも異議なく可決されて総会は円満に終了した。
最後は場所を変えて懇親会。通路の窓から見える狩野川沿いの光景が中々すばらしい。立食パーティだったのだが、オセロのように対角線の角々に志太常磐松会のメンバーが場所を占めた。他の用事があって遅れると言っていた志太常磐松会からの最後の2人にも無事に会場内で会う事ができた。
またこの会ではレギュラーメンバー化している静清常磐松会にいる花卉研の後輩ともおしゃべりをする事ができ、農学の大先輩の女性にも引き合わせてもらった。先輩は「やっと退職して時間ができたから」との事だった。
最後の締めはもちろん応援団OBによる学歌と青山ほとり。青山ほとり(大根踊り)は結局皆で踊りだした。
次回総会主催予定の西部の代表でもある県支部副会長が終りの挨拶をしてお開きになった。
なぜか最後まで残ってしまった我々志太常磐松会の一部メンバー、飾られていた花まで頂いて沼津駅に戻ったが、今度は大雨の影響で電車に遅れ。会場の後始末をしていた県の役員さんとも「電車があなた達を待っていたよ」と合流してしまった。この電車、豊橋行きのはずが静岡止まりになり静岡駅で乗り換え。
乗り換えた電車で戦中に入学した大先輩方が、「我々の頃は普通の大学は徴兵免除がなくて2等兵で徴兵されたが、農大の土木に入れば徴兵免除で卒業すれば将校になれたから優秀な人ばかりだった」と懐旧談。今でも毎年同級会をしているそうだ。焼津に着く頃には雨も上がっていた。
06/2/20
午後から民生児童委員の関係で里親会との懇談会に出た。要旨は『主任児童委員って何だろう』の中の今日のお仕事に書いたが、「夜泣きや夜驚症でしばらく大変だった」「1人でおくと狭い所へもぐりこむ」「お母さんはともかくお父さんを怖がっていた」など里親さん達のお話を聞いていて、茶々や蒼と一緒だぁとつい思ってしまった。
さらに、連れて来られた当初は極度の分離不安(お母さんに張り付いて離れない)や対人不安(他人の中に入ると固まってしまう)なども起こるようで、『原罪の庭』ただのミステリーだと思っていたけど良く調べてあったんだと改めて思った。
06/2/18
トリノ五輪でメダルが取れないと新聞もテレビも嘆き節になってきた。
強ければ、次の機会にはそれを越えてやろうと皆が研究してくるのは当たり前。そのプレッシャーをはねのけてもう1歩前に進まなければ強さを維持することはできない。良いんだ!良いんだ!というマスコミの楽勝ムードが選手の気を緩めたと考えればマスコミがこの状況を作ったともいえるわけで、まず反省すべきはマスコミ自身だろう。
ただ、ずいぶん昔から活躍している人達がまだ第一線にいる事が気にかかる。次世代の選手の育成のためのプログラムはできているのだろうか。明確に「あの人を乗り越えて一番になる」という目標がありながら永年乗り越えられない事も、トップ選手の精進の賜物なのだろうが、また気にかかる。
06/2/17
滋賀県で幼稚園児2人が刺し殺される事件があった。犯人は安全のため集団登園をさせるために子供達を車に乗せていた同級生の母親だということだ。犯人の心理状態は分からないが、幼い自分の子供の目の前で人を殺した事になる。
以前、東京でも自分の心を抱えきれなくなった母親が子供の幼稚園の同級生の妹を殺した事件があった。より弱い者にストレスをぶつけるパターンは最近の多くの事件で当たり前のように出てくるが、それならば社会は、我々はどうやってこの問題を解決し、子供達を守っていけば良いのだろう。
子供達の安全のために良かれとしていた事が裏切られた被害者や関係者さらには加害者のご家族の事を思うといたたまれないが、今は亡くなられたお子さん方のご冥福を祈るほかない。
06/2/16
今日のNHK『ご近所の底力』は猫のトラブル解消。
つい見てしまっいました…。しかし、家の場合あまり解決しそうもないんですが…。それでもストーブの前にいた茶々の頭をなぜていたら大人しくなぜられていたりして…。猫タワーの上の蒼がやきもちを焼いて来たものの茶々に絡んで私が手を出したら逃げました…。なぜかクロンがガラス戸の向うで正座をして見ていたり、パソコンの脇でみゆが丸くなって耳だけ立てて寝ていたり。家は家流にしかならないようです。
06/2/15
電話で「○○の母ですが…」と言われると頭だけでなく声も「仕事!」モードにとりあえず切り替わる。
昨日は志太常磐松会の後輩の母上から。外国に長期出張中なので連絡無用との事だった。こちらで仕事モードの声を出す事はないのだが、とりあえずの電話では何の話かが分かるまではいささかテンションが上がってしまう。
そんなこんなで事もなく、明日はまた民生児童委員の地区会。
06/2/14
ムハンマド風刺マンガ問題が半月あまり経っても納まらない模様だ。イスラム教もキリスト教も一神教なのでうっかりすれば世紀を超えた問題になるのかもしれない。大方の日本教の日本人には分かりにくい問題だが、イスラム教徒が引けない心境であることだけは良く分かる。
つまらない事を始めた方に謝る度量があるかどうかが今世紀がどの位平和かを占うものとなるかもしれない。
06/2/12
本日はTANUKIと志太常磐松会の後輩と3人で富士宮駅伝の応援に。今年が第56回だそうだ。中学生から一般までが富士宮市役所前から白糸の滝を折り返しに6区間を走る。
通行止めの前に着かなければならないので朝8時過ぎに焼津をスタート。スタート地点の富士宮市役所を目指す。ほぼ1時間で到着し、案内に従って駐車場に止めさせてもらう。
農大の応援団もすでに準備を始めていて、周りには東部各地区の校友会の人達も集まっているし、農大応援団目当ての駅伝応援の人達も集まってきていた。
顧問の小泉教授の挨拶の後、応援団員・チアリーダー・ブラスバンドのフル装備で学歌・応援歌・青山ほとり(大根おどり)など休む事なく繰り出してくる。
陸上部員はすでに開会式があり、各中継点にバスで向かっているので、マネージャーが残っているだけだった。
次の焼津みなとマラソンには選手が来られないと聞いてちょっとショック。志太常磐松の総会時期を別に考えなければならない。
スタートの第1走者を見送った後、市役所内の控え室でラジオの実況をチェックしながらしばらく待つ。
最終走者が戻ってくる頃を見計らってまた応援のスタンバイ。トップで滝ヶ原自衛隊 、それに続いて農大Aチーム。Bチーム・Cチームも程なく戻ってきた。待つ事しばし、女子チームが女子1位で入ってきた。もちろん応援団は青山ほとりで出迎える。さらに最後のチームが帰って来るまで拍手で出迎えた。
その後、OB・応援団・陸上部員が借り切った近くの公会堂に集まって昼食会。応援団のOBの方が「6年で農大陸上部を箱根駅伝で優勝させる会」を結成するとかなり具体的な話をされていた。
昨年は故障をして鍼の先生が気にしていた藤枝明誠出身の学生も静岡出身という事で「今年は頑張る」と挨拶をした。県内出身者は他に磐田西出身の学生が2人来ていた。これから閉会式と言う学生達を送り出してお開きになった。
06/2/11
本日は自治会の研修旅行。6時に目覚ましをかけたのだがテレビをつけたらトリノオリンピックの開会式。ついしばらく見てしまった。洗濯物だけ片付けて8時過ぎに家を出る。コンビに前のポストに『和賀家の通信』を投函して集合場所へ。
すでにバスが来て乗り込み始めている。かなり早く着いたはずなのにあせる。バス1台、48名。女性は女性部・保健委員・民生児童委員の7名。後ろの方は比較的若手の体育委員が盛り上がっている。バスが動き出すとともにビールやお茶、つまみ各種が回ってくる。うらうらと良いお天気の中をバスは東名で一路浜松方面へ。
ほぼ1時間で遠州豊田PAでトイレ休憩。すぐに浜松ICから一般道へ降りて地酒と地ビールの蔵元・天神蔵へ。
明治蔵を改装した地酒処で甘酒をいただきながらまずお店の方の説明。テーブルは酒槽や酒樽を利用したものだそうだ。2Fはギャラリーでちょうど陶器展をやっていた。値段も付いていたが良いなとおもうとかなり良いお値段だった。下で試飲をさせてもらって売店でお買い物。隣はビール工房、チェコビールの製法で作られているそうだ。昭和蔵・平成蔵は現役で酒造りの最中のようだった。
少し早めに出発して昼食会場の舘山寺ホテルエンパイアへ。フラワーパークの前を通り、隣は遊園地のパルパルのジェットコースター。温泉もどうぞとの事だったが、宴会が始まり食べているうちにケロリと2時間が経っていた。
バスに戻って30分ほどで春華堂うなぎパイファクトリー。工場見学。パイが焼きあがる工程がのぞけるようになっている。2Fからは焼きあがったパイの袋詰めから検査工程までが見下ろせるようになっている。喫茶部を通り越せばお店。「お味見は無いのね」と言いながらそれぞれにお土産を買い込む。
浜松西ICから袋井ICまでは東名で。R1に入って戻りながら法多山へ。団体さんなのでつい階段を上って目がまわりかけた。途中から先に厄除け団子を買いに行って合流する人もあり、お参りより団子だったが、ほとんど皆上まで行ったようだった。地区会長さんに捕まってカメラマンもやらされたが私達も写してもらった。お団子を買った後は一路焼津へ。
掛川ICから最後の東名の行程では福引。6時前に帰り着いた。
06/2/8
秋篠宮家に3番目のお子様が生まれるらしい。政治の方で皇室典範の改正が喧しくなっていた昨今、なかなかのタイミングだ。
皇室の存在の半分が祭祀の祭主であるのに当事者をまったくはずした所で跡継ぎについてああだこうだと言う事にはかなりの違和感を感じていた。
異論はあるだろうが、万世一系は信じられないし、古事記などの挿話を読むと古代には母系での祭祀の伝承が強く、祭祀を行なう家に実力のある男が婿となり司政官となったのではないかと思われるが、私は皇室の歴史的な特徴は日本が危機に見舞われた時の安全弁としての求心力だと思っている。
まずは新しい命の誕生を祝意をもって待ち望みたい。
06/2/7
今日、TANUKIは同い年の幼馴染のお葬式。難病で長く臥せっておられたのだが、やはり亡くなられたのは衝撃だったようだ。
私の方には今朝、志太常磐松会の1年先輩がくも膜下出血で倒れて入院されたという知らせ。まだ手術が終わったばかりで予断が許されないようだ。
原爆が落とされた後の原水爆実験が盛んな中で子供時代をすごし、農薬を多用し、チクロやサッカリンなどの化学薬品、食品添加物満載の食料で成長した我々世代、今のお年寄りほど元気で長生きはできないだろうが、もう少しは生き延びたいものだ。
06/2/4
節分も終わったところで例年通り法多山へ初詣。
R1バイパスが全面無料になったのでいつもなら島田から乗るところを藤枝からR1へ。途中で渋滞もしたが1本道。途中からエコパ方向へ曲がりこみ昔の道を知っているものにはビックリ仰天の新道を進むと駐車場まで一直線でたどり着く。
晴天で車の中は暑かったが降りたとたんに震え上がる寒さ。ただの土曜日とはいえ参拝客は相変わらず多い。杉木立の中を上って行くとうんざりするほどの階段。TANUKIはそのまま階段へ。私は迂回路の坂道。まだ石蕗の花が咲いている。杉林の間では小規模にほだ木を組んでシイタケが作られていた。坂を上りきった所にある弁天さんの池は日陰のせいで凍っていた。
手水を使ってお参り。引いたおみくじは半吉。悪い事ばかりが書いてあるが、TANUKIが大吉を引いたので相殺を期待。おみくじを結んで厄除け団子を食べに行く。だんご屋さんの脇にあるお不動さんは日当たり良好。風も来ずに暖かい。厄除け団子を食べてお土産の団子を買って参道の途中の店でお昼。今日は山菜釜飯を食べた。その先にある土産物屋さんでTANUKIは例の如く『風の頁』の切番用にネコグッズ。今年はつるし雛風の招き猫を買った。
帰り道は同じではつまらないので裏街道。エコパ周辺はタヌキに化かされたような良い道があるが基本的には牧の原の茶畑の間の山道。車の中にいる限り良いお天気で暖かい道をのんびりと走った。藤守とマーミの所にお土産の厄除け団子を置いて家に戻った。
06/2/2
テレビニュースによると静岡市でいくつもの団体を総合した防災訓練があったようだ。
道路状況をバイク隊がチェック、その情報はJAFに廻されて避難のために放置された自動車をレッカー移動。さらに警備会社の職員が道路を確保して交通整理をして輸送路を確保する。
また救助犬、警察、消防、防災ヘリでの救助訓練など、それぞれの集団では色々な形で訓練をしているものを全体でどう総合力が発揮できるかのすり合わせだったようだ。
いざという時は1つ1つがバラバラにではなく一斉に動き出すわけだから、すり合わせをする事でどこで何ができるのかを実際に知っておく事は大切なことだと思う。
06/2/1
昨今のニュースを見ていると日本人のコミュニケーション能力が著しく落ちている気がする。
先日の京大生の強姦事件もそうだが、去年も運動部がらみの同様な事件が何度もニュースをにぎわした気がする。本来1対1のコミュニケーション能力が問われているはずなのに、男女共に集団の勢いに乗っている気がするのがどうも解せない。この件に関してはrie1さんが1/30に当をえた事を書いているのでそれを紹介するにとどめる。
ライブドア関連の株価操作の事件・東横インの検査後改装事件(建築基準法違反等)・マンション・ホテルでの建築強度偽造事件などすべて内輪のノリだけで、その及ぼす社会的影響に思い至らなかった、想像力の欠如、言葉を使って考える事のできなさ(哲学の無さ)を感じる。
小さな子供ならば引き起こす失敗も小さなもので済むが、日本を背負って立とうとする大人がそれと同じでは背筋に冷たいものが走る。論語の素読とは言わないが、すでに大人になっている今の日本人は日本語の読み・書き・話す能力を幼時からきちんと学ばせる事が足りなかったのではないだろうか。