ちょっとした感想  

 

※ 11日のキジ、20日のトトロの話は『我が家のネコ列伝』に入っています。

 

01/11/30

   今月も今日でお終い。最後がバタバタしていたのであっという間の1月だった。
   さて、今月は何で締めようか。やはり食物の心配をしておきたい。
   有明海の海苔が今年も不作だそうだ。水門を閉めてから1年に1月ずつ採れない時期が長くなっているという。海域のプランクトンが海苔の栄養となるものを取ってしまうという。
   20世紀、科学の力で自然を大いに変え、その恩恵も受けてきた。しかし、まだ自然のシステムの方が数段上であるようだ。

01/11/22

   硬膜移植によるヤコブ病の和解協議を国が受け入れる事になった。薬害エイズ、ライ病隔離と旧厚生省のやってきた仕事が次々と否定されていく。つまり、国民のための仕事をやっていなかったという事が明るみに出てきている。さらには多くの病気を手を打たないままに広めた事は患者や家族に苦痛を強いただけでなく、健康保険の危機の原因の一部にもなっているはずである。
   たまたま立て続けに厚生労働省が矢面に立っているが、他の省庁は如何なのか?後日害になる仕事を忙しがってしていないか、国民は主権者としてチェックする責任がある。

01/11/21

   出るべくして2頭目の狂牛病の牛が出た。原因が分らない限り対策の立てようも無いのだが、今後も一定の割合で出てくるだろう。役所の対応はともかく、報道は落ち着いていた。事実として解っている事と、生産者の意見、消費者の意見をそれなりに取り上げてまとめていた。生産者も消費者も自分で判断して、対応をはかっていく他ない。
   そもそもは草食動物に過剰な動物性たんぱく質を、なおかつ共食いという形で与えた所に無理があった。酪農家は植物性の飼料だけで消費者に求められているような乳脂肪分のある乳が出るわけはないと言う。このあたりの価値観の共有を計らない限り、これからも食物に関して生産者と消費者との間の齟齬が出てくる危険がある。

01/11/18

   昨日のサッカーにひき続き、今日は高校ラグビーの県大会決勝戦。浜松工業vs東海大翔洋。東海大翔洋は東海大の一高と工業が一昨年一緒になったもので、東海大工業ははラグビーの強い学校だった。順当な組み合わせであるが、試合はやや消化不良だった。浜工側がボールコントロールが悪く、東海大翔洋のブッチギリを許してしまった。
   昨日のサッカーの決勝同様の草薙球場だが、お客さんの入りも悪い。選手は注目され、応援されて強くなる部分があると思う。ラグビーも面白いスポーツなのだが。

01/11/17

   今年は焼津の駅前通が改装されてきれいになった。
   しかし、「きれいになった」が「通りにくいね」とあまり評判が良くない。駅側からの一方通行になった事、今流行の直線を避けて車のスピードを落とさせるようにした事、なのに駐車場が半端な位置にしかない事等々でである。一応道路沿いにパーキングスペースはあるのだが、用のある店の近くが塞がっていれば通り過ぎるしい。しかも、大きな商店街ではないので、すぐに幹線道路の渋滞の中に入ってしまう。それでなくても電車の買い物客は静岡か藤枝を目指す。市内の買い物客は車がなければアクセスできない。この道路の改装は何だったのだろうか。

01/11/16

   浜岡原発の水漏れは7月頃から始まっていたのではないかと、とんでもない話し。
   気付かないまま大地震でも起こっていたらどうなっていたか、等というコメントも出ていたりした。しかも、取り囲む5町から外れた菊川町には連絡も行かないので町長が連絡をよこすように申し入れをしたとか。中電側は「範囲から外れているから必要ない」と返事をしたそうだが、こういう態度が信頼されない元になるのだろう。
   東海地震が心配され、なおかつ断層上に存在している原発を地域コミュニティーに受け入れて欲しければ、きちんとした情報公開が求められる。

01/11/15

   今日は七五三のお祝いの日。今年は親戚、知り合いともずいぶん居た。
   どの子も健やかに成長する事を祈らずにはいられない。
   七五三は子供の成長の祝いであり、社会参加の通過儀礼でもあった。
   3才は赤ちゃんから幼児へ。ここまで来れば一段落というところだったのだろう。このあたりでは男女ともに3才のお祝いは行う。今では3才のお祝いをしたら幼稚園という形が多い。
   昔の人は5才を袴着、7才を帯解きと、着る物の形の変化でとらえている。
   ここだけの風習かもしれないが、5才、7才はプライベートな祝いで8才でまたお参りをする。『七つ前は神の子』と言われていたように昔の子供が育つと言う事が大変だった時代に、8才になれば無事に大きくなると考えられた頃の名残かもしれない。ミソッカスではなく子供なりの一人前としてのデビューでもあったのだろう。

01/11/14 

窓開けて猫の日向を作り置く  ふみ○
窓開けて貰った日向で毛繕い  猫のクリ

   今週のしり取り俳句にこんなやり取りがあった。いかにもこの季節らしい。
   家の連中も暖かい昼間は縁側でゴロゴロしている。太陽が低くなって縁側に差し込む日差しはずいぶん長くなった。 

窓開けて日差しの中の小宇宙  DORA

01/11/13

   昨日、今日とTANUKIの下請けで社会科の教材用の茶畑とミカン畑の写真を撮りに行った。
   この辺でと言う事なのでお茶は岡部町の玉露の里へ。ここならば道の駅になっているので車は安心して駐車できるし、茶畑ならいくらでも有る。ちょうど剪定が終わった所で、見た目もかっこの良いものが写せた。カメラが簡単なものなので、後は出来上がりの光線の加減が心配なだけである。
   ところが、ミカン畑ならその辺にいくらでもあるはずだった。目論見としては行き帰りのどこかでミカン畑も写すはずだった。畑が無いわけではないが、写せない。道が細くて車を止める事が出来なかったり、垣根にガードされていたり、ほんの自家用らしくてロケーションが悪かったり。(数本のミカンの木を畑とは言わないし)
   結局、方向を変えて本日は花沢へ。幸い観光用の駐車場の前がミカン畑。小川に阻まれてちょっと写しにくい所だったが、とりあえず写しておく。
   ところで、茶畑に霜よけのプロペラはつきものである。しかし、玉露主体の岡部はコモ掛けをするので設備が違う。そこで足を伸ばして金谷の方へ。広々とした茶畑も写しこんで、結局、ミカン畑や〜い。思いついて、静岡の丸子の方へ行ってみた。駿府匠宿が出来てすっかり観光地化されてしまったが、寄り付ける小さなミカン畑があった。ここで最後のフィルムを使って一段落。
   TANUKIの方は漁期の始まった桜えびを追っている。さて、どんな結果になる事やら…。   

01/11/10

   浜岡原発、立て続けのミソ。今度は冷却水漏れ。どちらも点検中の事故だった訳だが、別々の事故か連動した事故かはこれから調査の上はっきりするだろうとの事。
   かなり老朽化が進んだ施設。メンテナンスをしっかりし、生身の人間としての感覚を忘れずに点検を実施してもらうしかないだろう。
   それにしても、事が起こらないと何もしない感覚が日本の組織人間の大きな欠点だという事実がまた証明されてしまった。

01/11/9

   浜岡原発が事故った。非常用の配管が破断、建物内に放射能が漏れたとの事だ。どうやらこのパイプは8年前に交換されてから、1度もきちんとした検査をしていなかったようだ。保護材の上からのチェックはしても、それを外して本体の腐食などをチェックしたり、超音波を当てて内部のキズ等のチェックをしたりはしていなかったらしい。
   事故そのものは大きな問題を起こさなかったが、夕方の事故であるにもかかわらず、地元への情報伝達は遅れ、住民への同報無線での伝達はなされなかった。これが1番今後に大きな問題を残す事になるだろう。
   狭い国土の中に危険な物も必要とあれば設置しなくてはならない日本では、今後は情報を共有する事が、地元に受け入れられる基本である。何度もこの欄で書いているが、日本人の教育好きは国民の教育レベルをかなり高い所に持ってきている。つまり全体の理解力は行政を担当する人々とほぼ同じ所にある。単に職業が違うだけで、インターネットを利用すれば情報を収集したり発信したりもできるようになってきた。本当に必要な事をやろうとしているのならば、情報公開が最大のポイントである。

01/11/8

   漫画家の横山隆一さんが亡くなった。
   数日前の新聞に脳梗塞で入院したとの記事が出ていたので、あるいはと思ったが、残念だ。
   我家はずっと毎日新聞を読んできた。『フクちゃん』とは古馴染。 享年92歳。 合掌。

   W杯2002の日本チームの合宿地が静岡県の磐田市に決まった。最後は清水市と取り合いをしたようだったが、どちらにしろ本州の真中で便も良いし、サッカー好きの土地柄、出身地だったり高校やクラブチームで住んでいた選手も多い所だ。後は良いコンディションを作って良い試合を望むのみ!

01/11/7

   日本の経済状況はデフレに入っているらしい。しかし、だからと言って物価をインフレ状態に持っていくのはどんなものだろう。
   給料は上がらない、色々な事情で預貯金で暮らしている人も金利が上がらない。(知らない世界だけど)株で儲けたい人も上がっている銘柄が少なくては宝くじ並の条件なのでは?物価が下がっているから何とか暮らしている我々にとって、物価上昇は歓迎できない。
   その上、失業率が上がっている。収入が途切れた人にとっては物価が上がるのはより問題だろう。
   何故皆お金を使わないのか、政府の政策も社会システムも信用されていないから。最後の頼みはお金を使って人に頼む事。今、多少持ち合わせに余裕のある人も、死ぬまでお金を使えない不安な世の中になっている。
   この問題が解消されない限り、一人一人が最後の命綱にと抱えている現金は、動かないのではないだろうか。

01/11/6

   どうも最近調子が悪い。頭痛、背中の凝り、息切れなど、なんでもない症状の羅列だが、しばらくぶりで医者へ行った。風邪がはやり出しているらしく、待合室で風邪に移るリスクの方が多そうだった。
   とりあえず順番が来て「貧血の検査をして欲しい」と言ったら「顔色は大丈夫そうだけど」と言う。「症状は前とさほど変わらないから貧血で無ければ原因を探さないと」と言うと、とりあえず貧血検査と肝機能検査の血を採られた。で、結果として「低いですよ。鉄剤を出しましょう。」
   やはり医者より本人のセンサーの方が確かなようだった。願わくば肝機能検査でとんでもない結果が出なければ良いのだが。

01/11/5

   静岡県清水市はツナ缶詰とミカン缶詰の発祥の地の1つらしい。その始まりは貿易港に近い立地で、輸出用の缶詰工場を作ろうという殖産興業にあったらしい。港から入ってくるマグロと山際にあるミカンは中身として手に入りやすいものであったのだろう。
   しかし、産業としてのマグロのオイル漬は経済を潤しはしたが、我々の口には入らなかった。「こんな油臭い物が外人さんは好きなのか」という程度の認識ではなかったのか。我々の口に入るのは同じマグロでも味付けフレーク。この方が我々には馴染の味だった。
   当然ながら頭や骨などの廃棄物が出る。当時は捨てられるか魚の餌、肥料などになっていたのだろうか。今やネコ缶(キャットフード)で、もう1つの産業が構成された。清水から焼津、大井川と工場の立地は変遷していったが、ツナ缶、出汁、ネコ缶は繋がりを持った魚まるごと活用の産業形態である。
   欧米人は油を取るためだけのクジラ、毛皮を取るためだけのラッコなどと、生命を粗末に扱ったが、得たものを全部使い切る我々の知恵は大切にしていきたい。   

01/11/4

   ホームページの隣組、『風のページ』の風さんの運営サイトの1つ、『ブルネイよいとこ南の風通信』『地球の歩き方』旅のホームページグランプリ2002にエントリーしています。昨年も入賞を果している実力サイト。
   南の風さんも農大のOB、すでにブルネイ在住20年、日本とブルネイの掛け橋になればと始められたホームページです。
   旅好きの方、ブルネイという土地に興味のある方、写真好きの方、是非見に行って下さい。そして、「良いな!」と思ったら是非投票もお願いします。 1メールアドレスにつき1票です。

01/11/3

   今日はJ1の試合日。エスパルスは2週連続で負けてしまった。負け方がいかにも悪い。動きが悪い上にチームメートが考えている事が読めていない。お互いにオレがオレがになってしまってチームとして機能できていない。個人の能力が他に引けを取っている訳ではないのだから、早く立て直してほしいものだ。
   野球と違ってサッカーでは私は勝ち負けよりも試合の面白さが気にかかる。攻防とスピードのある面白い試合なら負けても悔いの無い時もあるが、ダラダラとしたメリハリの無い試合は大勝ちしてもあまり面白くない。
   野球やアメリカンフットボールは贔屓チームが勝ってくれれば試合内容は置いて楽しいが、ラグビーやサッカーは得点よりも動きが気にかかる。攻撃と守備が明確に分かれているものと、一瞬にして攻防の入れ替わるものとの差かもしれない。ところで野球・アメフト好きのアメリカ人と、ラグビー・サッカーの国のイギリス人の感性にもこの差があるのだろうか…。

01/11/2

   1日ずつタイムラグが出来てしまったが今日は狂牛病の話題から。
   こちらは昨日のテレビで特集していたのだが、牛肉を扱うお店が閑古鳥の中で、キッチリとお客さんが入るお店の特集。
   やはり、1にも2にも情報公開。牛の来歴を示したり、契約農家や農場を写真入で紹介したり、飼料サンプルを見せたり、何処も『この牛の素性は確かです』という所に力点をおいていた。資本が大きくて1頭買いができるからできる事であろうが、何が人々を安心させるかのヒントがあると思う。

01/11/1

   昨日の毎日新聞の夕刊に田中外務大臣のインタビュー記事があった。
   それを読んでいて、中学の社会科で習った議会と行政機関との関係について思い出した。国民に主権はあるが、国民の数が多すぎるので、その代表として国会がある。国会議員というのは国民の代表として意見を言うのが仕事であるが、国の色々な仕事をするのは行政機関である。しかし、行政機関が国民の意見を聞くためにそのトップの大臣は議会の代表=国民の代表である。双方が協力し合って国が運営されていく…。(かなり大雑把に覚えているだけのダイジェスト)
   国民の代表として、外務省は国民のための仕事をあまりしていないのではないか、という点をついた所では田中外務大臣は良い仕事をしている。しかし、こう世の中が揺れ動いている時に、国民の国家を代表した外国との付き合いをきちんとしているのだろうか。大臣が仕事をきちんとこなしているように見えないと言う事は、とりもなおさず外務省というプロ集団が仕事をしていないという事である。大臣は国民の代表、要するに外交という仕事の本質に関してはアマチュアであるのだから。

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